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昔は「Trados さん、頑張って!」とお祈りしながら訳文生成していませんでしたか? 今も、たまにそんな気分になるときがあります。Trados って本当にわからないことばかりです。特に、日本語の情報は少ないですよね。いくら翻訳者とはいえ、日本語の情報が欲しいのです。Trados ユーザーの方々といろいろ情報交換できたらと思っています。




2019年01月03日

2019 年も始まりました


新年.png



明けましておめでとうございます。

このブログを始めてから 1 年余りが経ちました。Trados は長年使っていたので何か書いてみたいと以前からなんとなく思っていたのですが、実際はなかなか難しいものでした。書き始めてみると、自分の記憶が間違っていることに気付いたり、Trados の動きが想定外だったり、さらには取引先の翻訳会社のことを考えてみたり、といろいろ大変でした (;。;)

書いておきたいこと、調べてみたいことはまだまだたくさんあります。Trados に限らず、さまざまな CAT ツールは、どちらかというと翻訳を依頼する側の顧客企業や翻訳会社にとっての利点が目立ちますが、個人翻訳者もなんとかツールの恩恵にあずかれるよう頑張っていきたいと考えています。

今後、書いてみたいと思っているトピックはこんな感じです。


 新バージョン 2019 の導入 (<- まだ、購入していないのですが。)
 バージョンによるワード数 (文字数) の違い

 用語集の表示やその設定
 用語集の作成、Glossary Converter の使用
  (マイクロソフトの用語集を加工してみたいと思います。)

 英日・日英が混在するプロジェクト (AnyTM の使い方)

 100% マッチの動き
 繰り返しの自動反映の動き

 QA Checker の使い方 (正規表現を使わなくてもできること)
 正規表現 (やっぱり、避けては通れない...)

 メモリの細かい設定 (自動認識、変数、単位に空白、などなど)

 プレビュー機能


Trados ってホントに不可解な、いやッ、すばらしい機能が満載です!

実はこのブログを始めるときは、アフィリエイトで副収入があったらいいなぁとよこしまなことを考えていました。毎月ちょっといいランチぐらいなら食べられる?!と皮算用をしていたのですが、実際は年間の総額でワンコインにも満たず... (コインの種類はご想像におまかせします。)

まあ、めげずに今年も頑張って続けていきます。皆さまからのご意見・ご感想も大歓迎ですので、どうぞよろしくお願い致します。





2018年12月20日

Starter エディションって仕事に使える?

先日、翻訳の仕事をこれから始めようかと考えている知人に「Trados の Starter エディションって仕事に使える?」と聞かれました。その知人は、まだ継続的な仕事が確定しているわけではないので値段の高い Trados は買いたくないが、Trados を使う仕事もやってみたいということのようでした。

私自身は Starter エディションを使ったことがなく、細かいことがわからなかったのでちょっと調べてみました。

Starter エディションは年単位契約できるライセンスで、1年間で 10,000円ほどです。ただし、いろいろな制約があります。正式な情報は以下を参考にしてください。

エディション比較表
    https://www.sdltrados.com/jp/products/trados-studio/editions-comparison.html

よくある質問
    https://www.sdltrados.com/jp/products/trados-studio/starter/faqs.html


が、正直に言って、上記のページを見てもどうもよくわかりません。大まかな特徴としては、

・パッケージをもらって作業することはできる。
・パッケージ以外では、単一のファイルと単一のメモリのみ可能。


という感じですが、いろいろ疑問が残ったので、コミュニティに質問してみました。かなり丁寧な回答 (こちらを参照) があり、だいたい理解できました。

で、結局「Starter エディションって仕事に使える?」という質問への回答としては、「なんとか、使えそう」という感じです (ちょっと弱気だけど)。以下、実際の仕事で問題になりそうと思われる点です。ご参考までに。


パッケージなら、複数のメモリも、大きなメモリも使える


上記の比較表などには「複数メモリを同時に開けない」、「メモリの件数に制限がある」と書いてありますが、それらはパッケージ以外で作業する場合の制限です。こうした制限は、翻訳会社からパッケージを受け取って作業するときは関係ありません。実際の仕事で受け取るパッケージでは、複数のメモリが存在することも、メモリが巨大なこともよくありますが、パッケージとして受け取っている限り、問題なく作業できるようです。


アプリを使えば、メモリのアップグレードもできる


上記の比較表では「メモリのアップグレードができない」ことになっています。翻訳会社の使っている Trados のバージョンによっては翻訳者側でアップグレードが必要になるので、これは致命的かなと思っていました。(メモリのアップグレードについては、こちらの記事「メモリを 2017 SR1 用にアップグレードする」をご参照ください。)

ところが、コミュニティに質問したところ、Trados 本体ではアップグレードできないが、アプリを使えば可能、ということでした。使用するアプリは TM Lifting です。すみません、私はこのアプリを試していませんが、SDL の方の推奨ですし、SDL Community Developers さん提供のアプリなので、きっと大丈夫でしょう!?


※※※ 追記 2019/01/16 ※※※
この記事を書いていたときはまったく気付いていなかったのですが、SDL の公式ブログに既にぴったりな記事がありました。2017年の日付なので、相当前からあったということですね。見落としてましたぁ。すみません (_ _)

SDL Trados Studio Starterライセンスと翻訳メモリの互換性
https://jp.blog.sdltrados.com/upgrade-translation-memories-uplift-trados-starter/


詳しい手順も書かれているので、参考にしてください。
※※※※※※※※※※※※※※



訳文の生成やファイルの解析もできる


上記の比較表の表記では、「完全一括タスク機能」が「」となっています。これに私は悩みましたぁ (;。;) 「完全一括タスク」という機能でもあるのかと思ったら、そうではなく、「たくさんある一括タスクのうち、いくつかは実行できない」という部分否定でした。ちなみに英語では「Full batch task functionality」となっているので、「Batch task functionality が full ではない」ということでした。

で、これもコミュニティに確認したら、かなり多くの一括タスクが実行できることがわかりました。私が翻訳者としてどうしても欲しいと思っていたのは、訳文を確認するための「訳文の生成」と、ワード数を確認するための「ファイルの解析」だったのですが、この 2 つは実行可能とのことでした。このほかにも、「ファイルのエクスポート」や「外部レビュー用にエクスポート」も実行できるので、そんなに困ることはなさそうです。


パッケージにメモリを追加することはできない


Starter エディションで最も問題となるのは、この点かなと思います。パッケージを受け取って作成したプロジェクトに自分でメモリを追加することはできないそうです。更新用のメモリがきちんと設定してあるパッケージだったら問題ありませんが、そんな翻訳会社さんばかりではありません。自分の訳文の保存用にメモリを追加できないのは、少々やりにくい気がします。 (自分の訳文の保存についての詳細は、こちらの記事「提供された訳文と自分の訳文を区別する ー @ メモリを分ける」をご参照ください。)

また、たまにですが、作業を始めた後で「やっぱり、このメモリも参照して」とメモリだけ渡されることがあります。そのような場合も、自分でメモリを追加できないと困ることになりそうです。


以上です。今回調べたところでは、Starter エディションの機能は私の予想以上でした。ただ、本来の便利な機能はやはり制限されているので、「Starter」という名前ではありますが、これから始めようと考えている人には向かないかなぁと思います。逆に「もう今回限りしか使わない」という人だったらいいのかもと思いました。



   



この前には 2019 の SR1 も出たし、最近 SDL からの日本語での情報発信も増えてる感じだし、いろいろ試してみたいとは思いつつ、自分の Trados は恐ろしく遅くなるし、よく落ちるし、しかも、このところの仕事は変なファイルで割に合わないものばかりだし、なんだかいろいろ行き詰まってます (T-T)

2018年11月21日

公開されているスタイルガイド (日英翻訳向け)

今回は、Trados と直接的には関係ない話題になりますが、いくつかの企業からネット上に公開されているスタイルガイドを紹介したいと思います。 (いずれも、英語を書く際のスタイルガイドで、日⇒英のときに適用されるものです。)

実は、先日、日⇒英のお仕事で、ネイティブ チェックのフィードバックをもらったのですが、その中で「point to」という表現を修正されてしまいました。GUI のメニュー項目やボタンなどで「マウス ポインターを合わせるだけで、クリックはしない」というよくある操作を表すためにこの表現を使っていたのですが、「一般的な表現ではない」とのことでした。

私は、日本語だったら「ポイントする」、英語だったら「point to」と、以前から信じていて疑問にも思っていませんでした。このフィードバックでちょっと不安になったので、確かマイクロソフトのスタイルガイドに書いてあったはず!と思って調べてみました。

今回は、マイクロソフトのスタイルガイドと、そのほかの企業のものをいくつか比較してみます。


34_ms.png

以前は書籍で販売されていたスタイルガイドですが、現在はネット上で公開されています。左側に目次のような一覧がありますが、右上に検索ボックスもあるので、そこから目的の語句を検索すると便利です。

「point to」は、「Mouse actions」という項目の中にあり、以下のようになっていました。

point to
Use instead of mouse over or move the mouse pointer to. 〜〜


やはり、マイクロソフトでは「point to」を使うようです。が、一応、ほかの企業のものも調べてみます。



34_gl.png

こちらは、グーグルの開発者向けのスタイルガイドです。一般ユーザー向けではないようですが、私が作業する文書も、ほとんどは一般ユーザー向けではないので参考にしています。こちらも、右上に検索ボックスがあるので、検索するのが便利です。

「point to」は、「UI elements and interaction」という項目の中に説明がありました。

To refer to the action of pointing the mouse pointer, use "point to."


やっぱり、「point to」でいいんじゃない?!と少し自信が出てきました。でも、さらに調べてみます。



34_ap.png

今度はアップルのスタイルガイドです。こちらも、右上に検索ボックスがありますが、左側の一覧の「Style and usage」の下はアルファベット順の記述になっているので、そこから探すのも便利です。

「point to」という表現そのものは記載がありませんでしたが、「point」という動詞の説明がありました。

〜〜 avoid using point as a verb. Instead, use move the pointer to or similar wording.


これは、ちょっと私の期待から外れた説明でした。「point」は、避けるべき動詞とされています。なんだか急に自信がなくなってきてしまいましたが、さらにもう 1 社調べます。



34_sfsf.png


最後にセールスフォースです。ここは、スタイルガイドだけでなく、セールスフォース独自の用語の解説などもあります。検索ボックスもありますが、左側の一覧に「Styles A-Z」とあるので、そこから探していくこともできます。

問題の「point to」は、ここでも記載がありませんでした。その代わりに見つかった説明が以下です。

Hover
Use hover instead of mouse over to describe moving the mouse pointer over an icon, 〜〜


ということで、ここを見る限り、「point to」は一般的に使われる表現ではないようです。ネイティブさんの指摘も間違いではなかった、という結論でしょうか (^0^;)


今回は以上です。私は、IT 分野のシステム開発に関するお仕事が多いので、よく参考にしているスタイルガイドはこれくらいですが、ほかにもあるでしょうか。もしご存じでしたら、ぜひぜひご教示ください。