2018年09月11日
ATOK の半角英字と AutoSuggest
最近、ATOK を導入しました。ずっと Windows (または Office) に付属の IME を使っていたのですが、月額約 300 円という手軽さと辞書機能に引かれてついに導入してしまいました。現在使っているのは以下の 2 つです。
しばらく使ってみて、特に必要なければやめればいいかなぁ、と思っていたのですが、この辞書を購入した時点で「やめる」という選択肢はほぼなくなってしまったことに後から気付きました。ATOK 自体は月額契約でも、辞書は通常どおりの購入なんですよね。
で、しばらく使ってみてどうだったかというと、ATOK にして良かった!と思います。この辞書もかなり便利です。
さてさて、本題の Trados の話題に入りたいと思います。ATOK には、英語を入力するときに英語の入力候補を表示してくれる機能があります。この機能を日英翻訳のときに Trados で使ったら便利なのでは?と思ったのです。結果から言ってしまうと、あまり便利ではありませんでした。ATOK の入力候補の表示は Trados の AutoSuggest 機能と競合してしまうんですねぇ。
ATOK で英語の入力候補を表示させたいときは「入力文字種」を「半角英字」にします。日本語入力をオンにした状態で CapsLock キーを押すと下図のような表示が現れ、ローマ字を入力できるようになります。このモードでは、入力した文字が英語と認識され、英単語などが入力候補に表示されてきます。
ATOK の「半角英字」は、変換をオフにした直接入力と異なり、変換がオンの状態なので、ローマ字でも入力してから確定する必要があります。つまり、日本語を入力するときと同じ動きになります。
Trados の AutoSuggest は、日本語入力の場合、変換を確定するタイミングと候補を表示してくるタイミングがどうもかみ合わず、あまり使い勝手がよくありません。ATOK の「半角英字」を使うと、英語を入力しても日本語入力と同じ動きになるので、AutoSuggest からの入力候補がタイミングよく表示されてきません。まあ、ATOK の動きを考えてみれば当然の現象です。(でも、やってみるまで気付かなかったぁ。)
AutoSuggest 機能は、Trados に限った機能ではなく、ほかの CAT ツールでもたいてい同じような機能が実装されています。実は、これを最初に試してみたのは Memsource だったのですが、やはりうまく動きませんでした。
ATOK には学習機能があるので、「半角英字」のまましばらく頑張って入力を続けると英文を覚えて候補に表示してきてくれます。ただ、実際にやってみたところでは、学習を待つより、AutoSuggest を使った方が便利かなぁと思いました。ATOK でも一般的な単語は表示してきてくれるのですが、やはり、メモリや用語集からもってきた単語の方が使える可能性が高いです。AutoSuggest 機能のない Word での上書き翻訳などだったら便利かもしれないです。
Trados の AutoSuggest は以下から設定できます。
[ファイル] > [オプション] と選択して、[AutoSuggest] です。
AutoSuggest 自体の有効無効は、一番上の [AutoSuggest を有効にする] で切り替えます。主に日本語を入力するときはあまり有効に機能しないので、私はこのチェックボックスをオフにします。
プロバイダの選択では、[翻訳メモリと自動翻訳] はオフにしています。これをオンにすると候補が多くなりすぎます。この代わりに [フラグメント一致] をオンにするとちょうどいいような気がします。
一番下の [RegexMatchAutoSuggestProvider] は、正規表現を使って AutoSuggest を表示できるプラグインです。詳しくは、こちらの記事「■プラグイン■ 原文にある英数字を訳文にコピーする (日⇒英の場合)」と、SDL AppStore の Regex Match AutoSuggest Provider をご覧ください。
今回は以上です。日本語の漢字も相当忘れていますが、AutoSuggest のような機能が出てきてから英語のスペルもかなり怪しくなってきています。「指が覚えている」なんて単語が少なくなってきてしまったような気がします。
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- ATOK Passport ベーシック ¥286/月 (税抜)
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しばらく使ってみて、特に必要なければやめればいいかなぁ、と思っていたのですが、この辞書を購入した時点で「やめる」という選択肢はほぼなくなってしまったことに後から気付きました。ATOK 自体は月額契約でも、辞書は通常どおりの購入なんですよね。
で、しばらく使ってみてどうだったかというと、ATOK にして良かった!と思います。この辞書もかなり便利です。
さてさて、本題の Trados の話題に入りたいと思います。ATOK には、英語を入力するときに英語の入力候補を表示してくれる機能があります。この機能を日英翻訳のときに Trados で使ったら便利なのでは?と思ったのです。結果から言ってしまうと、あまり便利ではありませんでした。ATOK の入力候補の表示は Trados の AutoSuggest 機能と競合してしまうんですねぇ。
ATOK で英語の入力候補を表示させたいときは「入力文字種」を「半角英字」にします。日本語入力をオンにした状態で CapsLock キーを押すと下図のような表示が現れ、ローマ字を入力できるようになります。このモードでは、入力した文字が英語と認識され、英単語などが入力候補に表示されてきます。
ATOK の「半角英字」は、変換をオフにした直接入力と異なり、変換がオンの状態なので、ローマ字でも入力してから確定する必要があります。つまり、日本語を入力するときと同じ動きになります。
Trados の AutoSuggest は、日本語入力の場合、変換を確定するタイミングと候補を表示してくるタイミングがどうもかみ合わず、あまり使い勝手がよくありません。ATOK の「半角英字」を使うと、英語を入力しても日本語入力と同じ動きになるので、AutoSuggest からの入力候補がタイミングよく表示されてきません。まあ、ATOK の動きを考えてみれば当然の現象です。(でも、やってみるまで気付かなかったぁ。)
AutoSuggest 機能は、Trados に限った機能ではなく、ほかの CAT ツールでもたいてい同じような機能が実装されています。実は、これを最初に試してみたのは Memsource だったのですが、やはりうまく動きませんでした。
ATOK には学習機能があるので、「半角英字」のまましばらく頑張って入力を続けると英文を覚えて候補に表示してきてくれます。ただ、実際にやってみたところでは、学習を待つより、AutoSuggest を使った方が便利かなぁと思いました。ATOK でも一般的な単語は表示してきてくれるのですが、やはり、メモリや用語集からもってきた単語の方が使える可能性が高いです。AutoSuggest 機能のない Word での上書き翻訳などだったら便利かもしれないです。
Trados の AutoSuggest は以下から設定できます。
[ファイル] > [オプション] と選択して、[AutoSuggest] です。
AutoSuggest 自体の有効無効は、一番上の [AutoSuggest を有効にする] で切り替えます。主に日本語を入力するときはあまり有効に機能しないので、私はこのチェックボックスをオフにします。
プロバイダの選択では、[翻訳メモリと自動翻訳] はオフにしています。これをオンにすると候補が多くなりすぎます。この代わりに [フラグメント一致] をオンにするとちょうどいいような気がします。
一番下の [RegexMatchAutoSuggestProvider] は、正規表現を使って AutoSuggest を表示できるプラグインです。詳しくは、こちらの記事「■プラグイン■ 原文にある英数字を訳文にコピーする (日⇒英の場合)」と、SDL AppStore の Regex Match AutoSuggest Provider をご覧ください。
今回は以上です。日本語の漢字も相当忘れていますが、AutoSuggest のような機能が出てきてから英語のスペルもかなり怪しくなってきています。「指が覚えている」なんて単語が少なくなってきてしまったような気がします。
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