2018年01月06日
■プラグイン■ フィルタで繰り返しを除外する
私は、[レビュー] タブ -> [表示フィルタ] の機能をよく使っています。Trados Studio 2017 から「高度な表示フィルタ」も追加されて、どんなにかすばらしくなっているかと期待したのですが。
私が欲しい機能はなかったぁ
翻訳作業が終わってチェックするときなど、繰り返しが多いファイルでは、とにかく新出の分節を 1 回だけ表示して欲しいと思うことがあります。繰り返しでない通常の分節は普通に表示され、繰り返しの分節は 2 回目以降は表示されない、という状態が理想的なんですが、標準の機能ではこれができません。
これを実現してくれるのが、プラグインの Community Advanced Display Filter です。
(注記:このプラグインは、「高度な表示フィルタ」の拡張機能であり、2017 からしか使えません。)
標準機能の「高度な表示フィルタ」の機能は以下のようになっています。
「通常の分節は表示せず、繰り返しの分節だけ表示」されても、意味がないというか、ちょっと困ります。そこで Community Advanced Display Filter を追加すると、以下のようなフィルタが表示されます。
「Unique Occurrences」というオプションが増えています!!
これが、まさに私が欲しかった機能で、すべての分節を 1 回だけ表示してくれます。
1 行目の「フォルダ」は、繰り返しではないので、標準機能のフィルタでは非表示になってしまいますが、「Unique Occurrences」では表示されます。 7 行目の「フォルダを開きます」も同様です。
ちなみに、「繰り返し」かどうかは Trados が勝手に判断しているようで、エディタ上に表示されるステータスでフィルタがかかるわけでありません。訳し分けなどをしているときは注意が必要です。
たとえば、以下の 4 行目から 6 行目は、同じ原文に対して異なる訳文を入力しています。
5 行目は、メモリの訳文を挿入してから、変更を加えています。
6 行目は、メモリの訳文を使用せず、新規入力しています。なので、ステータスの表示では繰り返しにはなっていません。
それでも、フィルタの結果は変わらず、4 行目だけが表示されます。
「訳文が違ったら表示する」というオプションがあれば、もっと嬉しいんだけどなぁ。
とは言え、「Unique Occurrences」は便利そうです。このプラグインでは他にもいくつか機能が追加されています。ぱっと目に付くのは「Reverse Filter」です。おそらく、条件を反転して適用してくれると思うのですが、複数の条件を指定しているときなど、and ? それとも or ? と考えるとちょっと複雑そうです。また、後日、詳しく検証してみたいと思います。
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私が欲しい機能はなかったぁ
翻訳作業が終わってチェックするときなど、繰り返しが多いファイルでは、とにかく新出の分節を 1 回だけ表示して欲しいと思うことがあります。繰り返しでない通常の分節は普通に表示され、繰り返しの分節は 2 回目以降は表示されない、という状態が理想的なんですが、標準の機能ではこれができません。
これを実現してくれるのが、プラグインの Community Advanced Display Filter です。
(注記:このプラグインは、「高度な表示フィルタ」の拡張機能であり、2017 からしか使えません。)
標準機能の「高度な表示フィルタ」の機能は以下のようになっています。
- すべて:繰り返しの分節をすべて表示する。繰り返しでない通常の分節は表示されない。
- 初出:繰り返しの分節の中で、初出の分節を表示する。あくまで、繰り返しの分節の「初出」であり、通常の分節は表示されない。
- 初出を除く:「初出」の逆。これも、通常の分節は表示されない
「通常の分節は表示せず、繰り返しの分節だけ表示」されても、意味がないというか、ちょっと困ります。そこで Community Advanced Display Filter を追加すると、以下のようなフィルタが表示されます。
「Unique Occurrences」というオプションが増えています!!
これが、まさに私が欲しかった機能で、すべての分節を 1 回だけ表示してくれます。
1 行目の「フォルダ」は、繰り返しではないので、標準機能のフィルタでは非表示になってしまいますが、「Unique Occurrences」では表示されます。 7 行目の「フォルダを開きます」も同様です。
ちなみに、「繰り返し」かどうかは Trados が勝手に判断しているようで、エディタ上に表示されるステータスでフィルタがかかるわけでありません。訳し分けなどをしているときは注意が必要です。
たとえば、以下の 4 行目から 6 行目は、同じ原文に対して異なる訳文を入力しています。
5 行目は、メモリの訳文を挿入してから、変更を加えています。
6 行目は、メモリの訳文を使用せず、新規入力しています。なので、ステータスの表示では繰り返しにはなっていません。
それでも、フィルタの結果は変わらず、4 行目だけが表示されます。
「訳文が違ったら表示する」というオプションがあれば、もっと嬉しいんだけどなぁ。
とは言え、「Unique Occurrences」は便利そうです。このプラグインでは他にもいくつか機能が追加されています。ぱっと目に付くのは「Reverse Filter」です。おそらく、条件を反転して適用してくれると思うのですが、複数の条件を指定しているときなど、and ? それとも or ? と考えるとちょっと複雑そうです。また、後日、詳しく検証してみたいと思います。
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