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昔は「Trados さん、頑張って!」とお祈りしながら訳文生成していませんでしたか? 今も、たまにそんな気分になるときがあります。Trados って本当にわからないことばかりです。特に、日本語の情報は少ないですよね。いくら翻訳者とはいえ、日本語の情報が欲しいのです。Trados ユーザーの方々といろいろ情報交換できたらと思っています。




2018年09月29日

ショートカット キーの設定

Trados では、いろいろなショートカット キーを設定できますが、この設定がなかなか一筋縄ではいきません。設定できなかったり、設定しても機能しなかったり、設定していないのに機能したり、とかなり不可解な動きをします。今回は、私が遭遇して少し困ってしまった現象を例に、ショートカット キーの設定方法を紹介したいと思います。

さて、その困った現象とは CapsLock キーです。最近、ATOK を使い始めたのですが、以前の記事で紹介したように、入力文字種を「半角英字」に変更するために CapsLock キーを単独で使う機会が増えました。で、Trados のエディタで

CapsLock キーを押すと「返却パッケージの作成」ダイアログボックスが表示されてくる

のです。ATOK の導入以前は CapsLock キーを単独で使うことがあまりなかったので、これまでこの現象に気付かなかったのだと思います。

(注記)
今回の現象は、Trados を古いバージョンからアップグレードし続けてきたことが原因なのかもしれません。バージョン 2017 を新規インストールした PC ではこんな現象は発生していないような気がします (すみません、ちょっといろいろ試していたら、記憶があいまいになってしまい確信はないのですが)。


いきなりダイアログボックスが表示されるという現象が何回か続いた後に、これは CapsLock キーが原因かもしれないと思い Google で検索してみました。すると、proz.com にぴったりな情報がありました!


30-1.png


何も設定されていないけど動くので、解決方法としては「使わないキーを設定する」ということのようです。まあ、Trados ならそんなこともあるよねぇとちょっと妙な納得をして、早速、ショートカット キーの設定画面を開きました。

ショートカット キーは、以下のように、[ファイル] > [オプション] の [ショートカット キー] で設定します。正直に言って、たくさんありすぎて、目的のものを探すのはひと苦労です。


30-2.PNG


根気よく探すしかありませんが、一応、以下の操作が可能です。

  • @ 場所を選ぶ

  • A アクション名で並べ変える

  • B 設定されているショートカット キーで並べ変える

左側に表示される「@ 場所」の一覧では、プロジェクト ビュー、ファイル ビュー、エディタ ビューなど、ショートカット キーを使う画面を選択できます。一番上の「ショートカット キー」を選択すると、すべてのショートカット キーが表示されます。

「A アクション名」と「B ショートカット キー」は、表の項目名をクリックすると並べ替えられます。「A アクション名」の並び順は、記号 > 数字 > ローマ字のアルファベット順 > カタカナとひらがなのあいうえお順 > 漢字の読み方のあいうえお順、という感じです。アクション名自体がわかりにくいので、並べ替えても探すのは難しいです。

  • C アクション名のヒントを表示

アクション名にマウス ポインターを合わせると、ヒントが表示されます。たとえば、下図のように、アクション名は単に「次へ」となっていても、ヒントには「次のコメントに移動」と表示されます。これで、アクションの内容がわかる場合もあります。


30-3.PNG


今回の proz.com の回答では親切に「プロジェクト」と書いてくれているので、左側の場所の一覧から「プロジェクト」を選択します。選択すると、右側に「返却パッケージの作成」というアクションが表示されるので、そこにショートカット キーを設定します。


30-4.PNG


これで今回の私の問題は解決したのですが、どうもすっきりしません。なぜこのショートカット キーが「プロジェクト」の中に??という疑問が残ります。私が CapsLock キーを押したのは、プロジェクト ビューではなく、エディタ ビューです。でも、「エディタ」の中には「返却パッケージの作成」アクションはありません。さらに、実は「返却パッケージの作成」アクションは「ファイル」の中にもあります。なので、全部を一覧表示する「ショートカット キー」の中には「返却パッケージの作成」アクションが 2 つあります。


30-5.PNG


2 つあることで、プロジェクト ビューとファイル ビューで別々のショートカット キーを設定できるという効果があります。このため、自分でショートカット キーを設定するときは、まずどこで使うのかを選択し、その後でアクションを探す必要があることになります。といっても、今回のように、「プロジェクト」のアクションが「エディタ」で動くということはあるようですが...


今回は、以上です。改めて記事にしてみると皆さんにとってそんなに有用な情報ではないような気もしてきました。ショートカット キーの設定が複雑なのは Trados に限った話でもありませんし。ただ、私がこの CapsLock キーの現象に遭遇したのは少し仕事が詰まっている時期で、かなりのストレスだったので、半分は愚痴のようなものですが記事にしてしまいました。最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



2018年09月21日

サーバー TM を使うときの注意点

最近、サーバー TM を使う案件が増えてきました。サーバー TM が登場してきた当初は、作業途中の訳文を登録することに抵抗があったり、信用できないメモリがあっても混乱するだけでは?と懐疑的だったりしたのですが、今ではだいぶ慣れてきてしまいました。自分の訳文はとりあえずでも登録しますし、ほかの人の訳文がヒットしてきたらラッキーと思って参考にします。(あくまで、参考ね。流用じゃないですよ。)

今回は、そんなサーバー TM を使うときの注意点を紹介したいと思います。

「100% 一致が見つかった場合でもあいまい一致を検索する」が効かない


以前の記事でパッケージを受け取ったときに変える設定として、翻訳メモリの検索オプションの「100% 一致が見つかった場合でもあいまい一致を検索する」を紹介しました。これはデフォルトでオフなので、私はパッケージを受け取った後、必ずオンに変更しています。設定は、[プロジェクトの設定] から以下のように行います。

[プロジェクトの設定] -> [言語ペア] -> [すべての言語ペア] -> [翻訳メモリと自動翻訳] -> [検索]

29_1.png


これをオンにしておくと、100% 一致があっても、ほかにあいまい一致があれば、そのあいまい一致も一緒に検索結果に表示されてきます。逆にこれがオフの場合、100% 一致が 1 つでも見つかると、ほかにどんなに 99% 一致があってもそれは検索結果に表示されてきません。この動作がなぜ困るかというと、自分が登録した訳文は、当然ながら必ず 100% 一致になるからです。つまり、自分がいったん訳文を登録してしまうと、ほかに似たような文がメモリにあってもそれは表示されてこないことになります。

多くの人が訳文を入力するサーバー TM では、このオプションがとても重要だと思うのですが、なんとこのオプションがサーバー TM には効かないのです! 上記の設定でチェックボックスをオンにしても、サーバー TM からはあいまい一致が表示されてきません。(ローカルのファイル共有タイプの TM からはあいまい一致が表示されてきます。)

一応、SDL の方でもこの問題は認識しているらしく、修正される予定ではあるようです。(コミュニティのこちらの質問を参照してください。)

ただ、これは、私たちの使っている Trados Studio の問題ではなく、サーバー側の GroupShare の問題らしいので、翻訳会社さんが GroupShare を更新してくれない限り修正はされないことになりそうです。(いつになることやら・・・)


TM に登録されるユーザー名


TM に登録されるユーザー名については、以前の記事「Trados で使われるユーザー名」と「Trados の設定を変えるには − [ファイル] と [プロジェクトの設定]」で取り上げました。

ローカル TM の場合、ユーザー名は特に気にしなくてもよいのですが、サーバー TM の場合は自分のユーザー名がほかの人に公開されてしまうので注意が必要です。翻訳会社によっては、使用するユーザー名を指定してくることがありますが、特に何も指示されないケースも多いので自分で気を付ける必要があります。

ユーザー名は、以下の 2 か所のいずれかで設定します。どちらで設定しても効果は同じです。

[ファイル] -> [設定] -> [ユーザー] の [TM ユーザー ID]

[プロジェクトの設定] -> [言語ペア] -> [すべての言語ペア] -> [一括処理] -> [翻訳メモリの更新] の
  [TM ユーザー ID]

19ー5.png


[プロジェクトの設定] で設定しても、プロジェクトごとの設定ではないので要注意です。同時期に複数のプロジェクトで作業していて、それぞれ違うサーバー TM に接続する場合は、毎回、手動でユーザー名を切り替える必要があります。切り替えを忘れると、他社さん用のユーザー名で訳文を登録してしまうことになり、とても困ります。私は、やってしまったことがあります (;。;)


サーバー TM はエクスポートできない


サーバー TM は、サーバー上にあるだけでローカルにエクスポートすることができません。おそらく、サーバー側で権限の設定があるのだと思いますが、エクスポートできないと、Xbench など Trados 以外のツールで検索することができません。Trados の検索機能だけでは少し不便なので、私は、普段 Xbench (無料版の 2.9) を使っていますが、そうしたことができなくなります。

このことは翻訳会社さんでも認識しているようで、たいてい、参照用の TM はファイル共有タイプで提供され、新たに訳文を入力する TM だけがサーバー TM として提供されます。MemoQ、Translation Workspace、Memsource など、ほかの CAT ツールはサーバー TM しかないケースが多いので、一部がローカルで使用できるだけでもよしとするしかないようです。


翻訳メモリ ビューで開くことはできる


どうしてもサーバー TM を検索したい場合は「翻訳メモリ ビュー」を使います。ここでは、サーバー TM もファイル共有タイプと同じように検索できます。


29_2.png


たとえば、ユーザー名を間違えて登録してしまった場合は、フィルターを使って自分のユーザー名を条件に検索することができます (詳しい操作は、また次回の機会に)。ただし、訳文の編集や削除はできません。これも、サーバー側で権限の設定があるのかもしれませんが、これまでの私の経験では、検索しか実行できませんでした。


今回は以上です。サーバー TM は便利なのかどうか、個人翻訳者としてはどうも判断しにくいところではありますが、最近は、何であっても「ない」よりは「ある」方がいいかなぁ、と思っています。




2018年09月11日

ATOK の半角英字と AutoSuggest

最近、ATOK を導入しました。ずっと Windows (または Office) に付属の IME を使っていたのですが、月額約 300 円という手軽さと辞書機能に引かれてついに導入してしまいました。現在使っているのは以下の 2 つです。




しばらく使ってみて、特に必要なければやめればいいかなぁ、と思っていたのですが、この辞書を購入した時点で「やめる」という選択肢はほぼなくなってしまったことに後から気付きました。ATOK 自体は月額契約でも、辞書は通常どおりの購入なんですよね。

で、しばらく使ってみてどうだったかというと、ATOK にして良かった!と思います。この辞書もかなり便利です。


さてさて、本題の Trados の話題に入りたいと思います。ATOK には、英語を入力するときに英語の入力候補を表示してくれる機能があります。この機能を日英翻訳のときに Trados で使ったら便利なのでは?と思ったのです。結果から言ってしまうと、あまり便利ではありませんでした。ATOK の入力候補の表示は Trados の AutoSuggest 機能と競合してしまうんですねぇ。

ATOK で英語の入力候補を表示させたいときは「入力文字種」を「半角英字」にします。日本語入力をオンにした状態で CapsLock キーを押すと下図のような表示が現れ、ローマ字を入力できるようになります。このモードでは、入力した文字が英語と認識され、英単語などが入力候補に表示されてきます。

28.PNG


ATOK の「半角英字」は、変換をオフにした直接入力と異なり、変換がオンの状態なので、ローマ字でも入力してから確定する必要があります。つまり、日本語を入力するときと同じ動きになります。

Trados の AutoSuggest は、日本語入力の場合、変換を確定するタイミングと候補を表示してくるタイミングがどうもかみ合わず、あまり使い勝手がよくありません。ATOK の「半角英字」を使うと、英語を入力しても日本語入力と同じ動きになるので、AutoSuggest からの入力候補がタイミングよく表示されてきません。まあ、ATOK の動きを考えてみれば当然の現象です。(でも、やってみるまで気付かなかったぁ。)


AutoSuggest 機能は、Trados に限った機能ではなく、ほかの CAT ツールでもたいてい同じような機能が実装されています。実は、これを最初に試してみたのは Memsource だったのですが、やはりうまく動きませんでした。

ATOK には学習機能があるので、「半角英字」のまましばらく頑張って入力を続けると英文を覚えて候補に表示してきてくれます。ただ、実際にやってみたところでは、学習を待つより、AutoSuggest を使った方が便利かなぁと思いました。ATOK でも一般的な単語は表示してきてくれるのですが、やはり、メモリや用語集からもってきた単語の方が使える可能性が高いです。AutoSuggest 機能のない Word での上書き翻訳などだったら便利かもしれないです。


Trados の AutoSuggest は以下から設定できます。
[ファイル] > [オプション] と選択して、[AutoSuggest] です。

28-2.PNG


AutoSuggest 自体の有効無効は、一番上の [AutoSuggest を有効にする] で切り替えます。主に日本語を入力するときはあまり有効に機能しないので、私はこのチェックボックスをオフにします。

プロバイダの選択では、[翻訳メモリと自動翻訳] はオフにしています。これをオンにすると候補が多くなりすぎます。この代わりに [フラグメント一致] をオンにするとちょうどいいような気がします。

一番下の [RegexMatchAutoSuggestProvider] は、正規表現を使って AutoSuggest を表示できるプラグインです。詳しくは、こちらの記事「■プラグイン■ 原文にある英数字を訳文にコピーする (日⇒英の場合)」と、SDL AppStore の Regex Match AutoSuggest Provider をご覧ください。


今回は以上です。日本語の漢字も相当忘れていますが、AutoSuggest のような機能が出てきてから英語のスペルもかなり怪しくなってきています。「指が覚えている」なんて単語が少なくなってきてしまったような気がします。