介護の専門性とは？

今日は、訪問介護6件訪問して、今年も終わりになりました。
読んで頂いた皆様に感謝いたします。
来年もまた色々と投稿をすると思いますが、温かく見守って頂けると嬉しく思います。
来年も宜しくお願いします。良い年をお迎え下さい。

利用者さんがボソッと話していました。
本を読みたいが、高くて買えない。
図書館に行けばよいのだろうが、そこまで歩くのが大変。
そういえば、目が悪くなっているから、本読むのが無理か。
とおっしゃる。
高齢になればしょうがないと、受け入れなくちゃいけないんだろうが、受け入れるのが難しい時もある。
と独り言のように話される。
私は、聞くだけに徹した。
どうすることも出来ないことも分かっていて、話したかったのだと思う。

80代女性　要介護5の利用者さんがいらっしゃる。

在宅酸素をしている。食事をすると、血中酸素が90を切る。起き上がるだけでも、血中酸素が80台になる。
入院をすすめるも拒否。
本人は、「入院したら殺される。」とおっしゃる。
息苦しくなり、入院したことがある。
点滴をして、抑制させられた。絶対安静にさせられた。
もう入院はしたくない。と強い信念がある。こちらは、入院した方が安心と思うが、本人の言いたいことも分かる。
苦しくても在宅の方が生きているのだと訴える。

在宅にいるからこそ、出来ることは、やろうとしている。一人で起き上がり、食事も自分で召し上がっている。
生かされているんじゃない。生きているのだという強いメッセージを感じる。

介護保険制度に当てはまりにくい方がいらっしゃる。
�@ヘルパーにこだわりがある。

�Aこちらの提案よりも、本人の言うことが絶対で聞き入れない。

こういう方は、信頼関係を得るまでは、一人でサービスを行うのが、望ましい。
しかし、そこまで対応出来ないのが現状です。
介護保険制度は、何にも問題がない方にはいいが、こだわりが強かったり、こちらの提案を受け入れられない方への対応には時間がかかる。
そういう方への支援の加算があると良いと思う。

誰が評価するのかと言われると困るが。

利用者さん（92歳男性一人暮らし）宅にケアマネさんと訪問する。
本人「正月は、餅を食べなくちゃ。」

ケアマネさん「喉に詰まると大変だから今年は止めた方が。」

本人「餅を食べなくちゃ正月はこない。」
私「喉に詰まったら一人じゃ取れませんよ。」

本人「大丈夫。逆立ちすれば大丈夫。そうやって取ったから。」

ケアマネさん「せめて小さく切って食べて下さい。」

餅を食べてもいいんじゃないと思う自分と、喉に詰まったら心配という自分がいる。
日本の風習だし、大事にしたい。
だけど、難しい問題だ。

昨日は、小規模多機能で講師として招かれ、ミキサー食調理実演をしてきました。
職員と家族もみえていました。
職員の方が熱心に聞いて下さり、良かったです。
小規模多機能の職員が工夫されて天ぷら・フライのミキサー食に挑戦されておいしく出来ますよと、逆に教えられました。