2011年05月02日
侯爵と孔雀のバックビート
日本盤はすでに廃盤かと思われますが、米盤ならまだ入手できるようです。
ただ、いつまでもあるとは言えないので、欲しい人は早めにオーダーしましょう。
有名曲がほとんどですが、一部レアな曲が含まれています。
1. Hound Dog - Big Mama Thornton (Jerry Leiber, Mike Stoller)
2. I'm Gonna Play the Honky Tonks - Marie Adams & The Three Tons of Joy (Marie Adams, Don Robey)
3. The Clock - Johnny Ace (David Mattis)
4. Pack Fair and Square - Big Walter Price (Walter Travis Price)
5. Pledging My Love - Johnny Ace (Don Robey, Ferdinand Washington)
6. Next Time You See Me - Junior Parker (Bill Harvey, Don Robey)
7. Farther up the Road - Bobby "Blue" Bland (Don Robey, Joe Veasey)
8. Tell Me Why - Norman Fox & The Rob Roys (Don Carter, Marshall Buzzy Helfand)
9. So Tough - The Original Casuals (Gary Mears)
10. Dance With Me - The El Torros (Van Wayne Blackens)
11. Gonzo - James Booker (Deadric Malone)
12. I Pity the Fool - Bobby "Blue" Bland (Deadric Malone)
13. Funny How Time Slips Away - Joe Hinton (Willie Nelson)
14. Treat Her Right - Roy Head, Traits (Roy Head, Gene Kurtz)
15. Eight Men, Four Women - O.V. Wright (Deadric Malone)
16. Everlasting Love - Carl Carlton (Mac Gayden, Buzz Cason)
デューク、ピーコックのコンピレーションです。
Junior Parker、Bobby Bland、Johnny Ace、そしてO.V.Wrightとフル・アルバムが容易に手に入るアーティストの有名曲が収録されていて、これだけなら面白みはあまりありません。
とはいえ、聴けば力技で納得させられてしまう、名曲ぞろいであるのも確かです。
Big Mama Thorntonの"Hound Dog"も、Roy Headの"Treat Her Right"も同様です。
日本での人気はないですが、Joe Hintonは、近年リイシュー・アルバムが組まれて簡単に手に入るようになりました。
ニューオリンズR&BのJames Bookerが入っているのは、レアかも知れません。
そんな中、Marie Adamsは、全く知らないシンガーで、声質こそ細くタイプは違いますが、肝っ玉が座っていそうな歌いくちです。
アナザー・ビッグ・ママと呼びましょう。
"I'm Gonna Play the Honky Tonks"は、ジャンプ・ブルースからリズム&ブルースへの過渡期のような、そんな雰囲気の曲です。
同様に、無名どころでは、3組のボーカル・グループが入っているのが嬉しいです。
私は、テキサスのボーカル・グループに関心があります。
Norman Fox & The Rob Roysは、黒人白人の混成グループらしいです。
混成グループの有名どころでは、"Come Go With Me"のデル・ヴァイキングスを思い出しますね。
"Tell Me Why"は、田舎版のフランキー・ライモンみたいに聴こえます。
"So Tough"を歌っているThe Original Casualsは、ダラス出身の白人グループのようです。
おそらくチカーノ・グループではないでしょう。
ロックンロール風ののドゥワップです。
The El Torrosは、グループ名からチカーノ系かと思いましたが、セントルイス出身らしく、名前には特に意味はないようです。
"Dance With Me"は、出だしがラテン・フレイバーでスタートする曲で、ドリフターズの同名異曲を連想しますが、リード・シンガーの力に差がありすぎるのがすぐに判明します。
これらの3曲は、ワン・ヒット・ワンダーなのかも知れず、本コンピへの収録は、その意味ではレアだと思います。
さて、私が最も関心を持っているのは、Big Walter Priceです。
この人は、本作のライナーには、ヒューストン・ジャンプ系と紹介されていますが、私はニューオリンズR&Bの人かと思っていました。
現在は、まとまった音源を入手するのはなかなか難しいと思われます。
ヒューイ・モーのCrazy Cajun音源が、英エドセルからリリースされていますが、比較的容易に入手できるのはそれくらいでしょう。
このコンピに収録されているピーコックの音源は、レアだと思います。
"Pack Fair and Square"は、私は、J.ガイルズ・バンドのカバーで始めて聴きました。
私は長い間、原曲を聴きたいと思っていたものでした。
さて、J.ガイルズ・バンド盤では分かりにくいですが、原曲を聴けば、この曲がジョー・ターナーの"Flip Frop & Fly"からインスパイアされた曲であることがよく分かります。
この曲の録音では、当時リトル・リチャードのツアー・バンドをやっていた(あるいはその後やることになった)、アップセッターズが当たったという話を、かつて別のDukeのコンピ(LP)のライナーで知りました。
アップセッターズは、ロイ・ゲインズの兄弟で、サックスのグラディ・ゲインズがバンマスをしていました。
名曲からかなりいただいているところはありますが、これはこれで一つの完成品でしょう。
好きな曲のひとつです。
この曲を収録したコンピCDは、私の知る範囲では、ほかには見かけません。
そういう意味で、私にとって、このコンピの価値は高いのでした。
関連記事はこちら
ドナルド・ロビーの試供品
アップセッターズ、心をかき乱されて
ただ、いつまでもあるとは言えないので、欲しい人は早めにオーダーしましょう。
有名曲がほとんどですが、一部レアな曲が含まれています。
Duke-Peacock's Greatest Hits
1. Hound Dog - Big Mama Thornton (Jerry Leiber, Mike Stoller)
2. I'm Gonna Play the Honky Tonks - Marie Adams & The Three Tons of Joy (Marie Adams, Don Robey)
3. The Clock - Johnny Ace (David Mattis)
4. Pack Fair and Square - Big Walter Price (Walter Travis Price)
5. Pledging My Love - Johnny Ace (Don Robey, Ferdinand Washington)
6. Next Time You See Me - Junior Parker (Bill Harvey, Don Robey)
7. Farther up the Road - Bobby "Blue" Bland (Don Robey, Joe Veasey)
8. Tell Me Why - Norman Fox & The Rob Roys (Don Carter, Marshall Buzzy Helfand)
9. So Tough - The Original Casuals (Gary Mears)
10. Dance With Me - The El Torros (Van Wayne Blackens)
11. Gonzo - James Booker (Deadric Malone)
12. I Pity the Fool - Bobby "Blue" Bland (Deadric Malone)
13. Funny How Time Slips Away - Joe Hinton (Willie Nelson)
14. Treat Her Right - Roy Head, Traits (Roy Head, Gene Kurtz)
15. Eight Men, Four Women - O.V. Wright (Deadric Malone)
16. Everlasting Love - Carl Carlton (Mac Gayden, Buzz Cason)
デューク、ピーコックのコンピレーションです。
Junior Parker、Bobby Bland、Johnny Ace、そしてO.V.Wrightとフル・アルバムが容易に手に入るアーティストの有名曲が収録されていて、これだけなら面白みはあまりありません。
とはいえ、聴けば力技で納得させられてしまう、名曲ぞろいであるのも確かです。
Big Mama Thorntonの"Hound Dog"も、Roy Headの"Treat Her Right"も同様です。
日本での人気はないですが、Joe Hintonは、近年リイシュー・アルバムが組まれて簡単に手に入るようになりました。
ニューオリンズR&BのJames Bookerが入っているのは、レアかも知れません。
そんな中、Marie Adamsは、全く知らないシンガーで、声質こそ細くタイプは違いますが、肝っ玉が座っていそうな歌いくちです。
アナザー・ビッグ・ママと呼びましょう。
"I'm Gonna Play the Honky Tonks"は、ジャンプ・ブルースからリズム&ブルースへの過渡期のような、そんな雰囲気の曲です。
同様に、無名どころでは、3組のボーカル・グループが入っているのが嬉しいです。
私は、テキサスのボーカル・グループに関心があります。
Norman Fox & The Rob Roysは、黒人白人の混成グループらしいです。
混成グループの有名どころでは、"Come Go With Me"のデル・ヴァイキングスを思い出しますね。
"Tell Me Why"は、田舎版のフランキー・ライモンみたいに聴こえます。
"So Tough"を歌っているThe Original Casualsは、ダラス出身の白人グループのようです。
おそらくチカーノ・グループではないでしょう。
ロックンロール風ののドゥワップです。
The El Torrosは、グループ名からチカーノ系かと思いましたが、セントルイス出身らしく、名前には特に意味はないようです。
"Dance With Me"は、出だしがラテン・フレイバーでスタートする曲で、ドリフターズの同名異曲を連想しますが、リード・シンガーの力に差がありすぎるのがすぐに判明します。
これらの3曲は、ワン・ヒット・ワンダーなのかも知れず、本コンピへの収録は、その意味ではレアだと思います。
さて、私が最も関心を持っているのは、Big Walter Priceです。
この人は、本作のライナーには、ヒューストン・ジャンプ系と紹介されていますが、私はニューオリンズR&Bの人かと思っていました。
現在は、まとまった音源を入手するのはなかなか難しいと思われます。
ヒューイ・モーのCrazy Cajun音源が、英エドセルからリリースされていますが、比較的容易に入手できるのはそれくらいでしょう。
このコンピに収録されているピーコックの音源は、レアだと思います。
"Pack Fair and Square"は、私は、J.ガイルズ・バンドのカバーで始めて聴きました。
私は長い間、原曲を聴きたいと思っていたものでした。
さて、J.ガイルズ・バンド盤では分かりにくいですが、原曲を聴けば、この曲がジョー・ターナーの"Flip Frop & Fly"からインスパイアされた曲であることがよく分かります。
この曲の録音では、当時リトル・リチャードのツアー・バンドをやっていた(あるいはその後やることになった)、アップセッターズが当たったという話を、かつて別のDukeのコンピ(LP)のライナーで知りました。
アップセッターズは、ロイ・ゲインズの兄弟で、サックスのグラディ・ゲインズがバンマスをしていました。
名曲からかなりいただいているところはありますが、これはこれで一つの完成品でしょう。
好きな曲のひとつです。
この曲を収録したコンピCDは、私の知る範囲では、ほかには見かけません。
そういう意味で、私にとって、このコンピの価値は高いのでした。
Pak Fair And Squareです。
Big Joe TurnerのFlip Frop & Flyです。
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投稿者:エル・テッチ|01:03
|リズム・アンド・ブルース