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エドワード・ヒントンが好き

 黒っぽいという言葉から、どういうイメージを頭に思い描きますか?
 通常、黒っぽいという表現を使う対象は、ロックである場合が多いと思います。
 私の場合は、ミック・ジャガーとか、エリック・バードンとか、ピーター・ウルフとかの青臭さを併せ持ったボーカルを連想します。

 私が、白人の演奏で、「黒っぽい」ではなく「黒い」と感じたのは、オールマン・ブラザーズの1stでした。
 そして、全く事前の知識なしに聴いて、白人だとは思いもしなかったシンガーが一人だけいます。
 それは、Eddie Hintonのキャプリコーン盤、Very Extremely Dengerousでした。


Dear Y'all
The Songwriting Sessions
Eddie Hinton

1. Build Your Own Fire
2. Big Fat Woman
3. Dangerous Highway
4. Cover Me
5. It's All Wrong But It's Alright
6. Every Natural Thing
7. We Got It [Alternative Version][Alternate Take]
8. I Still Wanna Be Your Man :
9. I'm Coming After You
10. Brown Eyed Handsome Man
11. Dear Y'all
12. Get Off in It (Alternative Version)
13. Super Lover
14. Hymn for Lonely Hearts
15. Just Like Eating Candy
16. Happiness Is Just Around the Corner
17. Things Got to Get a Little Bit Salty
18. I'm on the Right Road Now
19. Dreamer
 

 78年のVery Extremely Dengerousというアルバムは、オーティスのラフ・スケッチとでも表現したくなるような、そんな荒々しい魅力に溢れたボーカル・アルバムでした。

 エディ・ヒントンは、ソングライター、ギタリストとして、多くのソウル・レジェンドをサポートした裏方の人であり、長らくスポットライトとは無縁の、歌わないヒーローでしたが、78年にシンガーとして表舞台に出たわけです。

 マッスル・ショールズのスタジオのエースの一人だったのだと思いますが、私は、リック・ホールやクイン・アイヴィあたりの関係が、いまいちよく把握できていません。
 ライナーをナナメ見すると、トニー・ボーダーズとか、ドン・ヴァーナーの名前が出てくるので、アイヴィの方により近い人だっんでしょうか?

 ギタリストとしての彼のプレイは、私の耳には手ごわく判別出来たためしがありませんが、彼の痰が絡んだような独特の発声には、得も言えない魅力があります。

 彼には、Very Blue Highwayのような、白っぽいアルバムもありますが、そのほとんどをブラック・フィール溢れる音づくりに取り組んだ、ダン・ペンや、ドニー・フリッツに比肩する、白人としては稀有の存在だったと思います。

 彼が商業的な成功を得られたのか、私はその生涯に詳しくありませんが、残された楽曲の素晴らしさは、声を大にして言いたいです。

 今回のアルバムは、00年にZane Recordからリリースされたもので、収録曲は、多分R&Bシンガーに向けた、作者自演によるデモ録音だと思います。
 録音時期は、よくわかりませんが、恐らく60年代から70年代初期ではないかと思います。
 このあと、同趣旨のアルバムが2枚作られました。

 本作収録曲を取り上げたシンガーは、私の知る範囲では、Cover MeIt's All Wrong But It's Alrightをパーシー・スレッジが、同じくCover Meをテッド・テイラー、ジャッキー・ムーア、そして白人ですが、ボニー・プラムレットがやっていると思います。

 さらに、Every Natural Thingは、アリサ・フランクリンが歌っているはずです。

 Cover Meは、有名曲なので、もっとやっている人が多いかもしれません。

 しかし、私はこの曲はさほど好きではなく、お勧めは、Hymn for Lonely HeartsThings Got to Get a Little Bit Saltyです。

 Things Got to Get a Little Bit Saltyは、ボビー・ウーマックが取り上げて、情感たっぷりに、なおかつガッツ溢れるバージョンを吹き込んでいるミディアム・ナンバーです。

 書きもらしていましたが、Build Your Own Fireは、元ウェット・ウイリーのジミー・ホールがやっていたと思います。
 彼は、白人のハーピスト、サザン・ロッカーです。

 その他の曲も、誰か歌っているシンガーがいるなら知りたいです。
 白人でやっている人は他にもいそうです。

 このアルバムは、若干、玉石混交な部分もありますが、玉のほうが多いと思います。
 アバタもえくぼで、あれもこれも含めて好きなので仕方がありません。

 エディ・ヒントンは、95年に51歳の若さで天に召されました。
 アルコール依存症だったという話を聞いたことがあります。

 なお、We Got ItGet Off in Itの2曲は、Very Extremely Dangerousのアウト・テイクのようです。
 そして、ジャケットには記載がありませんが、トラック20が存在し、シークレット・トラックが入っています。
 中身は、インタビューです。

 また、レイ・ヴォーン・スタイルの白人ブルース・ギタリスト、Jimmy Thackeryが、このアルバム収録曲から複数の曲を取り上げたアルバムを発表しています。

 私は未聴ですが、Thackryの90年代のアルバムを聴いていたため、関心があり、物欲センサーが作動直前です。 
 当時は、フライングVを使っていたと思います。



Happiness Is Just Around the Cornerです。




こちらは、ボビー・ウーマックのThings Got to Get a Little Bit Saltyです。





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