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用心棒の鎮魂歌

 加藤夏希が10代だったころファンでした。
このDVDは、加藤夏希目当てで買ったものでしたが、この作品を見終わったあとは、室賀厚監督の大ファンになっていました。

 その後、手に入る室賀厚監督作品は全て見ることになる契機となった、思い出の1本です。
 製作者の奥山和由氏によれば、このガン・クレイジー・シリーズ(といっても、それぞれ独立した作品で連続性はありません。)は、女性を主人公にした日本版マカロニ・ウェスタンを目指したとのことです。


GUN CRAZY Episode-4
用心棒の鎮魂歌

 これは、その4作目になります。

 南米の某国で、日本企業の社長令嬢が誘拐されます。
誘拐したのは、身代金目当ての武装ゲリラです。

 日本で、親友が誘拐されたニュースを見た女子大生(夏希)は、身代金を値切るため、人命を軽視する企業の冷酷さに絶望し、自ら傭兵を雇い、救出に向かう決心をします。
 しかし、集まったメンバーは、プロの傭兵は2人だけ、あとは風俗店のマスターと元自衛隊員の風俗嬢(原史奈)、そして夏希自身の5人だけです。

 タイム・リミットが迫るなか、企業の妨害で現地の警察に捕まってしまう5人、果たして期限までに親友を救出することが出来るのか? 

 B級アクション風のストーリーですが、小説でいえば山田正紀の冒険小説を思わせる出来です。
 何しろテンポがあってあきさせなません。
 007とブルース・リー、マカロニ・ウエスタンを心底愛するアクション映画オタク、室賀厚監督の遊び心満点の娯楽作です。

 特に、メンバーが夏希を留置所から救出する場面は、カット割りまで、「続夕陽のガンマン」へのオマージュ、というより完全なパクリです。
 でも、あえてすぐわかる引用をしていることに、かえって大きな愛情を感じます。
 
 このシリーズ、全て英語の副題がついているんですが、この作品は「The Magnificent Five Strike」となっていて、これは「荒野の七人」の原題「The Magnificent Seven」のもじりです。
 邦題副題「用心棒の鎮魂歌」にも何か「遊び」があるのかも知れません。
 

叛逆者の狂詩曲

 女性を主人公にしたマカロニ・ウエスタン風アクション・シリーズ、ガンクレイジーのエピソード3です。実はタイトルが逆になっていますが、エピソード4の後に撮影されたものです。
 
 4がミッション・クリア型の戦争?アクションだったのに対して、本編は室賀厚監督もいつかやりたかったという刑事アクション映画になっています。


GUN CRAZY Episode-3
叛逆者の狂詩曲(ラプソディー)

 警視庁幹部の娘にして、自らも警察キャリアの主人公(仲根かすみ)は、現場経験をつむため最も過酷といわれている分署への配属を志願します。

 しかし、彼女の甘い考えはすぐに絶望に変わります。
爆弾テロ事件で同僚を見捨てて逃げてしまったのです。
 命からがら生還したかすみでしたが、同僚刑事は爆死してしまったのです。
自己嫌悪と自信喪失で気力を失うかすみの元に、爆弾犯から爆破予告の連絡が入ります。

 爆弾犯になってしまった恋人の犯行を阻止しようと追い続ける元環境運動の闘士(大谷みつほ)とともに、爆弾犯の真のねらいを阻止するため、かすみの二挺拳銃が火を噴くきます。

 刑事アクションの定石どおり、室賀厚監督はかすみに走りに走らせています。
また、撃たれて全身ぼろぼろになっても、立ち向かっていくもう一人の主人公、大谷みつほはまるで不死身です。

 大谷が吼えながら銃を乱射するシーンは見どころです。
その弾装何発入ってんだ!!…とか言わないように。これでいいのです。
 クランク前に台詞を全て暗記し、役になりきって撮影に臨む大谷は、台本を現場に一切持ち込まない主義らしいです。
 ダブル主演の対決は大谷の存在感が大です。 加藤夏希版「エコエコアザラク」での親友役も良かったです。


裏切りの挽歌

 女性を主人公にしたマカロニ風アクション、ガンクレイジーエピソード2です。
奥山和由プロデュース、室賀厚監督によるこのシリーズは、劇場公開2本立てとして、まず米倉涼子主演のエピソード1とともに本作が製作されました。

 当時のオスカー・プロモーション一押しタレントの一挙女優化作戦ということだったのだと思います。
 今なら、上戸彩でしょうが、室賀アクションにはどうでしようか?( でも、「あずみ」は良かったです。)


GUN CRAZY Episode-2
裏切りの挽歌

 本作では菊川玲が女性弁護士に扮していますが、ちょっと短絡的な設定かな…。
 法で裁けない巨悪を知った女性弁護士(菊川)は、絶望の淵から新たな光を見出し、もうひとつの正義を選択します。

 それは裏の正義,暴力による裁きでした。
 凄腕のヒッマンに弟子入りした菊川は、六法全書を拳銃に持ち替えて,法で裁けない悪を自らの手で直接裁いてゆきます。

 新しい正義の力に酔う菊川でしたが、それは決して素晴らしいものではありませんでした。
 親友が巻き込まれ死に至ったのです。
 再び絶望した菊川は、ガンファィトの師匠の汚い仕事を知り、自らの信じる正義を貫くため、師匠との対決を決意するでした。

 今回の室賀監督は,菊川ジョン・ウーばりの二挺拳銃の乱射させてるし、ワイヤー・アクションはあるし、ミニにロングコートだし…って関係ないですね。
 
 まあ,設定が弁護士なんて全然関係ないわけで、単純に良質なノン・ストップ・アクションとして楽しめます。



ガン・クレイジー !

 同好の志を求めます。
 私は、室賀厚監督のアクション映画が大好きです。
 私の周囲には、あまり語っている人がいないので、ここで訴えたいです。
というわけで、今回は、私が初めて室賀映画に出会った作品、


GUN CRAZY Episode-1:復讐の荒野です。



 流れ者の主人公、街を支配する個性的な悪役、過去の因縁と復讐、残酷な拷問シーン、ど派手なアクションとギミックたっぷりの武器。
 …これは,マカロニ・ウエスタンのスパイスがたっぷり振りかけられた、和製ヒロイン・アクションです。

 ガン・クレイジー・シリーズは、女性を主人公にしたマカロニ・ウエスタン風アクションというコンセプトで製作された、奥山和由製作,室賀厚監督作品でした。
 4作が作られていますが、これは1作目にして、最もコンセプトに合致した作品でしょう。

 日本のどこか、ギャングのボス(鶴見辰吾)が暴力で支配する基地の街に、流れ者の女賞金稼ぎ(米倉涼子)がやってきます。
 誰もが恐れる鶴見を不屈の執念で追いつめる米倉には、鶴見も気づかないある秘密があったのです…。

 米倉涼子が、腕利きの女賞金稼ぎに扮して、酒場で殴り合い、拷問を受け、埃まみれになり、そして拳銃を撃ちまくる、そんな映画です。
 鶴見辰吾の濃いー悪役ぶり、回想シーンでの残酷な拷問などが印象に残りますが、中でもクライマックスでの鶴見辰吾との対決シーンは特筆ものです。
 DVDで見て、しっかり確かめて欲しいです。
 おお、かっこいいと思うか、何じゃこりゃ、ありえねーと思うかはその人の感性次第です。

 ところで、室賀作品常連の俳優・江原修は、米倉涼子を助ける整備士アキラを演じていい感じです。
 この江原修は、別の室賀作品「THE GROUND 地雷撤去隊」で、カンボジアの地雷を命がけで撤去する主人公を演じていましたが、この男の名前がアキラでした。
 これって偶然? いえ答はガン・クレイジー・エピソード4にありました。
 この作品で、江原修は、加藤夏希を助けて、ゲリラと闘う風俗店のマスター「アキラ」を演じていますが、ゲリラにびびるアキラに、歴戦の傭兵から、「カンボジアでの地獄を生き抜いたおまえじゃないか」と声をかけられるシーンがあり、「やったね」と室賀ファンの胸のつかえをとってくれたのでした。

 室賀厚監督は、007ブルース・リー、そしてマカロニ・ウエスタンが大好きだと言っていました。 また、タランティーノ好きであることは、「スコア」を観れば誰でも分かります。
  そして、ガン・クレイジー・エピソード2 を観れば、ジョン・ウー好きであることも分かります。

 私は、初期の低予算作品 ( Vシネマ?) の「ブロー・バック」や、「ワイルド・ビート」も大好きです。
 近年は、ちばあきおの「キャプテン」や、楠みちはるの「湾岸ミッドナイト」など、コミックの実写映画を撮っている室賀監督ですが、また、名作アクション映画への敬意に満ちた ( パクリに近いお遊びシーンを散りばめた ) 、スタイリッシュなアクション映画を撮ってほしいです。

修羅の花

 昨晩は、へたをしてしまって、DVDラックを転倒させてしまいました。
しかも、倒したのが、100円ショップで買って、自分で組んだプラスチック製のラックを3段に積んだものでしたので、衝撃でバラバラになってしまったのです。約40本のDVDも散乱して、悲惨です。ソフトをかき集め、ラックも再度組み直しです。

 このため、5分で終わるはずの用事は、3倍以上の時間を要してしまい、へこみました。
 しかし、この失敗によって、ラックの後ろに隠れていたデッド・スペースが顔を覗かせました。引き出し式のカラー・ボックスが出現し、中身を確認する機会が与えられたのでした。

 基本的に、ほとんど普段使わないものを収納しているはずのボックスです。
なぜなら、前面に置かれたDVDラックを移動させない限り、使用することが出来ないからです。
 というわけで、さほど期待せずに見たのですが、入っていた中身は、驚くものでした。


 私は、普段聴く音楽は、古いリズム&ブルースやカントリーなどが主で、時折り渋めのロックも聴くという感じです。流行りの音楽は、テレビで観るくらいで、まして邦楽は、ほとんど聴きませんし、CDも買うこともめったにないです。
 でも、例外的に買ったものがあり、どこかにしまったはずと思っていましたが、さほど探索の必要性を要しなかったため、あまり気にしていませんでした。
「まあ、部屋のどこかにあるだろう」くらいの軽い認識です。

 それが、まとまって出てきました。とはいっても、量は知れていますが…。
 今回、発見したのは、時代劇の主題歌集などの、少し変わった邦楽コンピレーションたちです。(私は、昔の東映時代劇や任侠映画が好きなのです。)
 そんな邦楽CDの数は10枚程度です。

 そんな中で、久しぶりに聴きたくなったCDがあります。
銀幕演歌-御意見無用-」というコンピです。中身は、往年の名作邦画の主題歌、挿入歌などをコンパイルしたものです。
 「生きる勇気と心の支え、日本が生んだ魂の叫び、銀幕ロック」という、帯のコピーも熱いです。

 このCDの中に、梶芽衣子が歌う曲が3曲入っています。

修羅雪姫」~修羅の花 (梶芽衣子)
さそりシリーズ」~怨み節 (梶芽衣子)
昇り竜シリーズ」~仁義子守唄 (梶芽衣子)

 なかでも、「修羅の花」が私のお気に入りです。
 
 死んでいた朝に/とむらいの雪が降る/はぐれ犬の遠吠え/下駄の音きしむ…。

 クエンティン・タランティーノの「キル・ビル」のラストで、オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)を倒して佇むブライド(ウマ・サーマン)のバックに流れる日本語の曲「修羅の花
 歌っているのは梶芽衣子です。

 この曲を主題歌として、監督、藤田敏八,主演、梶芽衣子で作られた70年代きっての最高に凄惨なバイオレンス・アクション映画が「修羅雪姫」です。
 凄いです。何が凄いかって何しろ「死んでいた朝」なのです。
そんでもって「とむらいの雪が降」っちまうのです。あー凄すぎる。

 明治の初頭,厳寒の牢獄内で誕生した因果の子、雪が、蛇の目傘に仕込んだ剣で、父母の仇を一人づつ追い詰めて討っていく。

 監督、三隅研次,主演、若山富三郎による「子連れ狼」と並ぶ、小池一夫原作の大傑作映画です。

 梶芽衣子カッコ良すぎ。眼の力が強いです。

 白無垢の裾さばきも美しすぎて恐いほど。
仕込み杖ならぬ、仕込み蛇の目傘も超スタイリッシュです。

 執拗な雪の追及に怯え、自ら命を絶ってしまった仇には、それでも許さず、その亡骸を両断する雪。
 また、所在を突き止めたとき、既に死亡し埋葬された後だった仇には、その墓石に斬りかかる雪。凄惨,凄絶です。



  

ホイチョイ映画を抱きしめて

 唐突ですが、ホイチョイ映画というのをご存知でしょうか?
トレンディ・ドラマの草創期に、数作だけ、時代を切り取ったような映画を作っていた独立系会社です。
 「彼女が水着に着替えたら」や「私をスキーに連れてって」といえば、「ああ、あれか」と思いだしていただけるかも知れません。

 私がこのホイチョイに、久々に注目したのが、近作の「バブルへGO!」でした。これは傑作でした。広末涼子が最高にかわいく、しかも監督を筆頭に、スタッフがかなりの広末ファンであることが、もろに伝わってくるカメラ・ワークでした。
 
 経済が破たんした日本において、偶然からタイムマシンを完成した薬師丸ひろ子(広末の母)は、バブル破裂直前の時代にタイムスリップして、財務省の誤ったかじ取りを修正させようと努力します。
 ここで使われるタイムマシンが、ドラム式の洗濯機の改良途中で、偶然出来あがってしまったというのが、笑えます。
 
 過去へ行ったまま、行方不明になった母を救援するために、 広末がドラム式タイムマシンに乗り込むシーンが秀逸です。
 このシーンでは、スクール水着に身を包んだ広末が、いよいよタイムマシンに乗り込む際、ドラム式洗濯機の扉に頭から入るか、お尻から入るか、というのがスタッフの間で、かなり真剣に議論になったそうです。
 私も気持ちがわかりすぎるほど分かります。どちらが良いかなど、一朝一夕で決断できるほどの簡単な議論ではありません。(思わず力説!!)
 
 しかし、映画は、時間との勝負でもあります。結論はださなければなりません。
 結局、両派に分かれたに違いない、スタッフが出した結論は、両方撮るということでした。
 広末は、最初は頭のから入るうとしてしますが、しっくりおさまらず、改めてお尻から腰かけるように乗り込んだのでした。正面からのカットも、可愛すぎる、うなじを含む背中からのカットも、両方採用されたのでした。

 竹内結子も、広末涼子も、内田有紀も、そして若干リハビリ期間が短い気もする矢田亜希子もまた、近年離婚した女優は輝いています。
 
 そのホイチョイ映画で、唯一ソフト化が遅れていた名作がリリースされました。
中山美穂、織田裕二主演作「波の数だけ抱きしめて」の、満を持してのソフト化です。


 今回、DVDとブルーレイが同時に発売されました。私は、保守派なので、DVDを購入しました。
日に焼けたミポりんがかわいくて、かつ切なかったような記憶があります。
 私の世代にとっては、ミポりんは、「毎度おさわがせします」の衝撃的なドラマ・デビューに始まって、
ゴクミと親子を演じた「ママはアイドル」も、スケバン刑事のミポりん版(正しくは、仙道敦子が主演)の
「セーラー服反逆同盟」も、インドア派の少年にとって、毎日が心ときめくひと時でした。
 
 そして決定打は、岩井俊二がメガホンをとった「Love Letter」でした。
 この大傑作は、現在の韓国映画やドラマに多大な影響を与えたのは間違いありません。
 大映ドラマとともに、韓国ドラマの方向性を、ある意味決定づけたのでした。
 
 「波の数だけ抱きしめて」には、当時の洋楽ヒットが、効果的に散りばめられていましたが、
なかでも、私には、ジョン・D・サウザーの「ユア・オンリー・ロンリー」や、TOTOの「ロザーナ」が特に印象に残っています。
 土日にでも、じっくりと見返したい大変期待の高い一本です。
   
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