アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

ジス・タイム 〜 ダグ・ソング拾遺2

 Mr.Pitifulさんのブログで、英Aceが"Story Of American Studios"なるコンピをリリースすることを知りました。

 アメリカン・スタジオって、すぐに音のイメージがわかなかったんですが、曲目リストを見て、「ああ、なるほど」と思い出すとともに、同じメンフィスでも、スタックスやハイと比べて「あまりぱっとしないなあ」、「無条件で好きなのは一部の曲だけかな」と思ってしまいました。
 (好きなアーティストは沢山入っているのにね。)

 選曲もどうなんでしょう。
 一部のレア曲は興味しんしんだけど、メジャーなアーティストの選曲のいくつかが「?」です。

 ところで、くだんのCDが出ることで、Chips Momanが、英Aceの人気(?)コンピ、プロデューサー、ソングライター・シリーズに名前を連ねることはなくなったのでしょうか?
 彼の制作の代表作の多くは、かなり入ることになると思うので…。

 私にとって、ソングライターとしてのChips Momanは、"Do Right Woman - Do Right Man"よりも、"The Dark End Of The Street"よりも、まずはBox Topsの"The Letter"、そして、Waylon Jenningsの"Luckenbach, Texas (Back To Basics Of Love)"です。
 両曲とも大好きです。
 対して、先のサザン・ソウル2曲は、同じように好きでも、共作者のDan Pennのイメージが強すぎます。

 という前ふりから強引に展開させますが、今回は、そんなChips Moman作の"This Time"で、ワン・ヒット・ワンダー・シンガーとなった、Troy Shondellのベスト盤を聴きます。

 

This Time The Best Of Troy Shondell
Troy Shondell

1. This Time (Chips Moman)'61 #6 prod by Chips Moman
2. I Got a Woman (Ray Charles)'63 prod by Snuff Garrett
3. Gone (Rogers)'62
4. Na-Ne-No (Dino)'62 prod by Phil Specter
5. The Glider (Straigis) prod by Phil Specter
6. Girl After Girl (Shelton)'61
7. Just Because (Lloyd Price)'62 prod by Snuff Garrett
8. Tears From an Angel (Sheely, Deshannon)'62 #77 prod by Snuff Garrett
9. Island In the Sky (Shelton)'62 #92 prod by Phil Specter
10. Some People Never Learn (Shelton)'62
11. I Don't Know (Shelton)
12. No Fool Like an Old Fool (Shelton)'63
13. Thinkin' (Shelton)
14. Little Miss Tease (Burgess, Wallace)'64 Troy Shondell & His Snowmen
15. Trouble (Burgess)'64 Troy Shondell & His Snowmen

 私は、Troy Shondellという人をほとんど知りません。
 いわゆる一発屋だと思いますが、一時期は、米国英国ともにとても人気があった人のようです。

 私が知るきっかけとなったのは、Rod BernardやWarren Stormが参加したサウス・ルイジアナのバンド、The Shondellsを調べていたときのことで、Tommy James & The Shondellsとともに、検索に引っかかったのが、このTroy Shondellさんでした。

 最初は、「Troy ShondellとThe Shondellsには関係があるのでは」と色めきたちましたが、どうやら無関係らしいと知り冷めました。

 本CDを手に取った最初の印象は、どうもごく普通のティーン・ポップ・アイドルだな、という感想でした。
 ただ、レパートリーを見ると、なかなか趣味のいい曲をやっています。

 リバティに所属していた関係で、フィル・スペクターやスナッフ・ギャレットのプロデュースを受けているのが興味深いです。
 とはいえ、ウォール・オブ・サウンドとかは、あまり過度の期待はしないほうがいいです。
 また、スナッフ・ギャレットからは、エディ・コクランなんかを連想します。
 ギャレットは、バディ・ホリーともエディ・コクランとも関係があった人で、エディ・コクランには、クリケッツをバックにした録音があります。 

 Troy Shondellは、全体的には、普通にティーン・ポップとして耳ざわりよく聴きとおせます。

 

 さて、そろそろ、今回の目的の曲、"This Time"に注目しましょう。

 私とこの曲との出会いは、Sir Douglas Quintetの83年のアルバム、"Midnight Sun"でした。
 最初は、この曲がChips Moman作であることなど全く知らず、予断なく好きになりました。
 やはり、Doug Sahmの歌声は何度聴いてもファンには堪らない魅力にあふれていますね。

 単純に好きだった曲で、珍しくオリジナルがどうとか気にしていませんでしたが、あるとき、鼓動が高まる出来事に遭遇します。
 英Kentのレーベル・コンピ、"Dial Records Southern Soul Story"で、"This Time"を歌うClarence "Frogman" Henry盤を聴いてしまったのです。

 この時の高まりは半端じゃなかったです。
 一人で、"This Time"のオリジナルはカエル男だったんだあ、などと盛り上がったものでした。
 もちろん、すぐに誤りであることに気が付きました。
 初めて調べて見る気になったのです。

 "This Time"のオリジネイターは、今まで名前の出ていない人だと思いますが、61年のTroy Shondell盤がヒットし、この曲を有名にしたのは間違いありません。
 Troy Shondellの曲といっていいと思います。

 そして、Doug Sahmが私をこの曲に導いてくれたのでした。
 Doug Sahmによって知った名曲、聴き過ごしてたけれど魅力に気づかされた曲はたくさんあります。

 これらの曲もまた、私にとって、ダグ・ソング拾遺として数えたい1曲なのでした。



PS
作者名にSheltonとあるのは、Gary Sheltonで、Troy Shondellの本名です。



This Time by Troy Shondell




This Time by Sir Douglas Quintet




関連記事はこちら

白夜の国から


コメント

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。