2012年08月07日
ネーデルラントのブギウギ男
今回は、オランダのシンガー、ブギ・ピアニストをご紹介します。
前回の記事つながりというわけでもないのですが、今年出た最新作がファッツ・ドミノの作品集なのです。
この人は、本名をEric-Jan Overbeekというらしく、なにか拍子抜けしました。
これじゃ、英語圏の名前と雰囲気がさほど変わらないです。
オランダ語って、もっとドイツっぽくなかったですか?
1. I'm Walking
2. The Fat Man
3. Blue Monday
4. I'm Ready
5. I Want to Walk You Home
6. Be My Guest
7. I'm In Love Again
8. Let the Four Winds Blow
9. I Hear You Knocking
10. Shake, Rattle and Roll
11. Blueberry Hill
12. Jambalaya
13. Poor Me
14. I'm Gonna Be a Wheel Someday
15. Red Sails in the Sunset
16. Whole Lotta Loving
17. Walking to New Orleans
18. Hello Josephine
19. Please Don't Leave Me
オーダーする前に(別のアルバムの曲を)試聴していたのですが、嵐のような速弾き系をイメージしていました。
しかし、ファッツ・ドミノでは、イメージ的にどうしてもゆったり系にならざる得ないですよね。
Mr. Boogie Woogieは、もう少し若いころ、本名でもアルバムを出していて、ピート・ジョンソンのような感じだと、私は思っていました。
本盤でのプレイは、他のファッツ・フォロワーのそれと比較すると、さすがにファストです。
本盤の参加メンバーは以下のとおりです。
Mr.Boogie Woogie (Eric-Jan Overbeek): piano, vocals
Marcel Schuurman: guitar (panned left)
Chris “C” Clemens: additional guitar (panned right)
Robbie Andreas Carree: drums
Harm van Sleen: bass
Koen Schouten: baritone sax
Bart van Ballegooijen: tenor sax
Joran van Liempt: tenor sax
Arnoud de Graaff: tenor sax
Harm van Oss: trumpet
Jasper Aubel: trumpet
本盤は、11年9月にオランダのカトワイク(Katwijk)のスタジオで、本人のプロデュースにより録音されました。
のちのMr.Boogie Woogieこと、Eric少年は、8歳からピアノを始め、13歳の頃にはそれまで習ったすべてのスケールや練習曲に不満を感じていたそうです。
そのころ、ブルースに関心を持ち始めていた彼は、次第にギターでブルースを弾くようになっていましたが、ある日、ラジオから流れてきた曲に衝撃を受けます。
それは、Fats Dominoの"Swanee River Hop"という曲で、彼の覚醒は81年の出来事だそうです。
以来、再びピアノの世界へと戻ったそうです。
古いアメリカのリズム&ブルースの魔法にかかったわけですね。
"Swanee River Hop"は、いつもお世話になっている、英AceのImperial Singlesシリーズを参照すると、Vol.2に収録されていました。
まさにロックンロールの最盛期の曲のひとつです。
私は、この曲名からは、メロもサビのフレーズも浮かんできませんでした。
あまり有名な曲ではないですね。
そういえば、そんな発言をしているわりには、本盤で彼は"Swanee River Hop"をやっていません。
そして、彼のプレイは、一見ニューオリンズ風には聴こえず、やはりもっと古いスタイルのブギヴギを連想させます。
19曲もやっていますが、ゆったりした三連曲よりも、力強くファストな曲の方が彼の本領のような気がします。
スローな曲、例えば"I Hear You Knocking"や"Walking to New Orleans"のような曲も悪くはないですが、速い曲の印象が勝っています。
それでも、特徴的なイントロやリフを持つ、いかにもニューオリンズR&B風の曲は、きちんとそれ風に演奏していて、それはそれで胸が高鳴ります。
"The Fat Man"などがその代表例で、私は、この曲に思い入れがあるため(始めて買ったファッツのアルバムの収録曲)嬉しさもひとしおです。
(歌声に、もう少しリッチさが出ればなおいいです。)
繰り返し聴くうち、Mr.Boogie Woogieスタイルのセカンドライン・ビートが耳に合うようになり、彼流のFats Domino Songもいいなあ、今はそう思っています。
この前の休日は、読書(kobo Touchを買ってしまいました。)のBGMとして流して聴いていました。
最後に、今回も、収録曲を英AceのImperial Singlesシリーズに沿って並び替えてみます。
Fats Domino
The Early Imperial Singles 1950-1952
2. The Fat Man
The Imperial Singles Vol.2 1953-1956
13. Poor Me
19. Please Don't Leave Me
The Imperial Singles Vol.3 1956-1958
1. I'm Walking
3. Blue Monday
7. I'm In Love Again
11. Blueberry Hill
16. Whole Lotta Loving
The Imperial Singles Vol.4 1959-1961
4. I'm Ready
5. I Want to Walk You Home
6. Be My Guest
8. Let the Four Winds Blow
14. I'm Gonna Be a Wheel Someday
17. Walking to New Orleans
18. Hello Josephine (?…My Girl Josephine)
The Imperial Singles Vol.5 1962-1964
9. I Hear You Knocking
12. Jambalaya
(?)
10. Shake, Rattle and Roll
15. Red Sails in the Sunset
50年代後期の作品が多いですね。
私は、やはりVol.1〜Vol.2のあたりの曲が一番好きです。
前回の記事つながりというわけでもないのですが、今年出た最新作がファッツ・ドミノの作品集なのです。
この人は、本名をEric-Jan Overbeekというらしく、なにか拍子抜けしました。
これじゃ、英語圏の名前と雰囲気がさほど変わらないです。
オランダ語って、もっとドイツっぽくなかったですか?
Tribute To Fats Domino
Mr. Boogie Woogie
Mr. Boogie Woogie
1. I'm Walking
2. The Fat Man
3. Blue Monday
4. I'm Ready
5. I Want to Walk You Home
6. Be My Guest
7. I'm In Love Again
8. Let the Four Winds Blow
9. I Hear You Knocking
10. Shake, Rattle and Roll
11. Blueberry Hill
12. Jambalaya
13. Poor Me
14. I'm Gonna Be a Wheel Someday
15. Red Sails in the Sunset
16. Whole Lotta Loving
17. Walking to New Orleans
18. Hello Josephine
19. Please Don't Leave Me
オーダーする前に(別のアルバムの曲を)試聴していたのですが、嵐のような速弾き系をイメージしていました。
しかし、ファッツ・ドミノでは、イメージ的にどうしてもゆったり系にならざる得ないですよね。
Mr. Boogie Woogieは、もう少し若いころ、本名でもアルバムを出していて、ピート・ジョンソンのような感じだと、私は思っていました。
本盤でのプレイは、他のファッツ・フォロワーのそれと比較すると、さすがにファストです。
本盤の参加メンバーは以下のとおりです。
Mr.Boogie Woogie (Eric-Jan Overbeek): piano, vocals
Marcel Schuurman: guitar (panned left)
Chris “C” Clemens: additional guitar (panned right)
Robbie Andreas Carree: drums
Harm van Sleen: bass
Koen Schouten: baritone sax
Bart van Ballegooijen: tenor sax
Joran van Liempt: tenor sax
Arnoud de Graaff: tenor sax
Harm van Oss: trumpet
Jasper Aubel: trumpet
本盤は、11年9月にオランダのカトワイク(Katwijk)のスタジオで、本人のプロデュースにより録音されました。
のちのMr.Boogie Woogieこと、Eric少年は、8歳からピアノを始め、13歳の頃にはそれまで習ったすべてのスケールや練習曲に不満を感じていたそうです。
そのころ、ブルースに関心を持ち始めていた彼は、次第にギターでブルースを弾くようになっていましたが、ある日、ラジオから流れてきた曲に衝撃を受けます。
それは、Fats Dominoの"Swanee River Hop"という曲で、彼の覚醒は81年の出来事だそうです。
以来、再びピアノの世界へと戻ったそうです。
古いアメリカのリズム&ブルースの魔法にかかったわけですね。
"Swanee River Hop"は、いつもお世話になっている、英AceのImperial Singlesシリーズを参照すると、Vol.2に収録されていました。
まさにロックンロールの最盛期の曲のひとつです。
私は、この曲名からは、メロもサビのフレーズも浮かんできませんでした。
あまり有名な曲ではないですね。
そういえば、そんな発言をしているわりには、本盤で彼は"Swanee River Hop"をやっていません。
そして、彼のプレイは、一見ニューオリンズ風には聴こえず、やはりもっと古いスタイルのブギヴギを連想させます。
19曲もやっていますが、ゆったりした三連曲よりも、力強くファストな曲の方が彼の本領のような気がします。
スローな曲、例えば"I Hear You Knocking"や"Walking to New Orleans"のような曲も悪くはないですが、速い曲の印象が勝っています。
それでも、特徴的なイントロやリフを持つ、いかにもニューオリンズR&B風の曲は、きちんとそれ風に演奏していて、それはそれで胸が高鳴ります。
"The Fat Man"などがその代表例で、私は、この曲に思い入れがあるため(始めて買ったファッツのアルバムの収録曲)嬉しさもひとしおです。
(歌声に、もう少しリッチさが出ればなおいいです。)
繰り返し聴くうち、Mr.Boogie Woogieスタイルのセカンドライン・ビートが耳に合うようになり、彼流のFats Domino Songもいいなあ、今はそう思っています。
この前の休日は、読書(kobo Touchを買ってしまいました。)のBGMとして流して聴いていました。
最後に、今回も、収録曲を英AceのImperial Singlesシリーズに沿って並び替えてみます。
Fats Domino
The Early Imperial Singles 1950-1952
2. The Fat Man
The Imperial Singles Vol.2 1953-1956
13. Poor Me
19. Please Don't Leave Me
The Imperial Singles Vol.3 1956-1958
1. I'm Walking
3. Blue Monday
7. I'm In Love Again
11. Blueberry Hill
16. Whole Lotta Loving
The Imperial Singles Vol.4 1959-1961
4. I'm Ready
5. I Want to Walk You Home
6. Be My Guest
8. Let the Four Winds Blow
14. I'm Gonna Be a Wheel Someday
17. Walking to New Orleans
18. Hello Josephine (?…My Girl Josephine)
The Imperial Singles Vol.5 1962-1964
9. I Hear You Knocking
12. Jambalaya
(?)
10. Shake, Rattle and Roll
15. Red Sails in the Sunset
50年代後期の作品が多いですね。
私は、やはりVol.1〜Vol.2のあたりの曲が一番好きです。
Mr. Boogie Woogie (2011)
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