アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

ジミー、エドワードにはまる

 かなり以前に、1枚だけ聴いたことがある人です。
 その時に感じたのは、スティーヴィー・レイ・ヴォーンのフォロワーかな?
 といった印象でした。

 当該CDが、例によって行方不明のため、おぼろげな記憶をもとに書いています。
 そこで、アマゾンで検索したところ、見覚えのあるジャケット写真を発見しました。
 93年リリースのEmpty Arms Motelというアルバムです。
 試聴したところ、なるほどレイ・ヴォーンぽいです。
 このときは…。


We Got It
Jimmy Thackery and the Drivers

1. My Searching Is Over (Eddie Hinton)
2. I Still Want To Be Your Man (Eddie Hinton)
3. It's All Wrong But It's All Right (Marlin Greene, Eddie Hinton)
4. Where'd My Good Friend Go ? (Jimmy Thackery)
5. We Got It (Eddie Hinton)
6. Blues Dog Prowl (Jimmy Thackery)
7. Blues For Sale (Jimmy Thackery, Gary Nicholson)
8. Dangerous Highway (Eddie Hinton)
9. Super Lover (Eddie Hinton)
10. Get Off In It (Domald Ray Futts, Eddie Hinton, Alvin Howard)
11. Big Fat Woman (Eddie Hinton)

 このアルバムは、ジミー・ザッケリー(でいいのかな?)が、02年にリリースしたものですが、どうも音がすっかり様変わりしているようです。

 かつては、ジャケ写こそフライングVを構えていましたが、音はストラトみたいなトーンで、早弾きしていました。 
 当時、きれきれに切れていたレイ・ヴォーンに便乗したようなサウンドで、どこかB級ぽさが漂う作品だったと思います。

 そんな印象の人でしたが、少し前にこのCDを購入したのには、もちろん確たる理由があります。
 これは、少数の自作を除き、残りすべて、エディ・ヒントンの作品をプレイしたアルバムだったのです。
 
 さて、エディ・ヒントンは、95年に亡くなっています。
 彼が生前に発表したアルバムは、次の4枚です。

(1) Very Extremery Dangerous : 78年
(2) Letters From Mississippi : 86年
(3) Cry and Moan : 91年
(4) Very Blue Highway : 93年

 そして、彼の死後、友人たちが残された音源をもとに完成させたのが、次の1枚です。
(5) Hard Luck Guy : 99年

 その後、ソングライティング・セッションズというレア音源集が出されました。
 当初は1枚の予定だったのかも知れませんが、現在まで3枚がリリースされています。
 Vol.3が出てから、もう6年めですので、打ち止めでしょうか。

(6) Dear Y'all-The Songwriting Sessions : 00年
(7) Playin' Around-The Songwriting Sessions Vol,2 : 04年
(8) Beautiful Dream-The Songwriting Sassions Vol.3 : 05年

 あと、(6)(7)(8)からセレクトした曲に、数曲を加えたアンソロジーが出ているようですが、私は未入手です。
 現在でも簡単に入手できますが、追加曲の存在に気付かず購入しなかったのでした。

 さて、このアルバムは、02年に出されていますので、時期的にいって、Dear Y'all-The Songwriting Sessionsを聴いたザッケリーが、恐らくは何らかの感銘を受けて制作したものだと思われます。

 事実、このアルバムの収録曲は、We Got ItとGet Off In Itが78年のVery Extremery Dangerousから、My Searching Is Overが86年のLetters From Mississippiからチョイスされている以外、残るヒントン・ナンバーは全て00年のDear Y'all-The Songwriting Sessionsから選出されています。

 しかも、We Got ItとGet Off In Itの2曲は、Dear Y'allにも別テイクという形で収録されていた曲なのです。
 というわけで、Dear Y'allから、何と7曲もプレイしているといえるのでした。

 私は、ソングライティング・セッションズは、南部のソウル・シンガー向けの、作者によるデモ録音だと思っていました。
 いえ、今でもそうじゃないかと思っているのですが、案外取り上げているシンガーが少ないように感じます。
 
 もちろん、私の所有するレコードやCDは限られていますし、そもそも私の守備範囲外のシンガーが録音している可能性もあります。

 収録曲で、複数のアーティストに取り上げられているのは、It's All Wrong But It's All Rightくらいのものでしょう。
 なかなかに感動的なサザン・ソウル・バラードです。

 この曲は、パーシー・スレッジ盤があります。
 こちらは、パーシーの68年の4thアルバム、Take Time To Know Herに収録されていますので、最も知られているもので、かつ時期からいって、恐らくは初出バージョンでしょう。
 
 また、ローラ・リーのチェス録音があります。
 ローラのチェス録音は限られていますので、何度か作られた編集盤で容易に聴くことが出来ます。
 私の手元にあるものでは、90年のLove More Than Prideと、06年のChess Collectionに収録されています。  

 そして、ビル・ブランドン盤があります。
 こちらは、長らく英Kentのコンピ、Hotlanta Soul Vol.2が頼りでしたが、07年にSoulscapeから出た単独アルバム、On The Rainbow Roadに収録されました。

 あと、サム・ディーズ盤があるらしいのですが、私は未聴です。
 うーむ、あの人は、基本的に自作じゃないんですか?

 クイン・アイヴィ関連のシンガーが、ヒントンをやっていそうですが、どうでしょう。
 ドン・ヴァーナーは、かなりやっていると思いますが、このアルバム収録曲はないようです。
 
 さて、肝心のジミー・ザッケリーさんですが、バラードは聴かせます。
 ヒントンを意識したのか、ぶちきれ寸前のような喉で歌っています。
 対して、ミディアム〜アップの曲は、普通のアメリカン・ロック風に聴こえ、もう少しブルージーにやってくれた方が私の好みです。

 しかし、何度も繰り返し聴いているうちに、徐々に良くなってきました。
 そして、実はオリジナルが案外いいのです。
 検索すると、思っていたより、たくさんアルバムがあるようで、このザッケリーさん、長く業界を生き抜いている人のようです。



Jimmy Thackeryさんはこんな人




関連記事はこちら

エトワード・ヒントンが好き





この記事へのコメント

   
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。