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侯爵と孔雀のバックビート

 日本盤はすでに廃盤かと思われますが、米盤ならまだ入手できるようです。
 ただ、いつまでもあるとは言えないので、欲しい人は早めにオーダーしましょう。
 有名曲がほとんどですが、一部レアな曲が含まれています。


Duke-Peacock's Greatest Hits

1. Hound Dog - Big Mama Thornton (Jerry Leiber, Mike Stoller)
2. I'm Gonna Play the Honky Tonks - Marie Adams & The Three Tons of Joy (Marie Adams, Don Robey)
3. The Clock - Johnny Ace (David Mattis)
4. Pack Fair and Square - Big Walter Price (Walter Travis Price)
5. Pledging My Love - Johnny Ace (Don Robey, Ferdinand Washington)
6. Next Time You See Me - Junior Parker (Bill Harvey, Don Robey)
7. Farther up the Road - Bobby "Blue" Bland (Don Robey, Joe Veasey)
8. Tell Me Why - Norman Fox & The Rob Roys (Don Carter, Marshall Buzzy Helfand)
9. So Tough - The Original Casuals (Gary Mears)
10. Dance With Me - The El Torros (Van Wayne Blackens)
11. Gonzo - James Booker (Deadric Malone)
12. I Pity the Fool - Bobby "Blue" Bland (Deadric Malone)
13. Funny How Time Slips Away - Joe Hinton (Willie Nelson)
14. Treat Her Right - Roy Head, Traits (Roy Head, Gene Kurtz)
15. Eight Men, Four Women - O.V. Wright (Deadric Malone)
16. Everlasting Love - Carl Carlton (Mac Gayden, Buzz Cason)

 デューク、ピーコックのコンピレーションです。
 Junior Parker、Bobby Bland、Johnny Ace、そしてO.V.Wrightとフル・アルバムが容易に手に入るアーティストの有名曲が収録されていて、これだけなら面白みはあまりありません。
 とはいえ、聴けば力技で納得させられてしまう、名曲ぞろいであるのも確かです。

 Big Mama Thorntonの"Hound Dog"も、Roy Headの"Treat Her Right"も同様です。
 
 日本での人気はないですが、Joe Hintonは、近年リイシュー・アルバムが組まれて簡単に手に入るようになりました。 
 ニューオリンズR&BのJames Bookerが入っているのは、レアかも知れません。

 そんな中、Marie Adamsは、全く知らないシンガーで、声質こそ細くタイプは違いますが、肝っ玉が座っていそうな歌いくちです。
 アナザー・ビッグ・ママと呼びましょう。
 "I'm Gonna Play the Honky Tonks"は、ジャンプ・ブルースからリズム&ブルースへの過渡期のような、そんな雰囲気の曲です。
 
 同様に、無名どころでは、3組のボーカル・グループが入っているのが嬉しいです。
 
 私は、テキサスのボーカル・グループに関心があります。
 Norman Fox & The Rob Roysは、黒人白人の混成グループらしいです。
 混成グループの有名どころでは、"Come Go With Me"のデル・ヴァイキングスを思い出しますね。
 "Tell Me Why"は、田舎版のフランキー・ライモンみたいに聴こえます。

 "So Tough"を歌っているThe Original Casualsは、ダラス出身の白人グループのようです。
 おそらくチカーノ・グループではないでしょう。
 ロックンロール風ののドゥワップです。

 The El Torrosは、グループ名からチカーノ系かと思いましたが、セントルイス出身らしく、名前には特に意味はないようです。
 "Dance With Me"は、出だしがラテン・フレイバーでスタートする曲で、ドリフターズの同名異曲を連想しますが、リード・シンガーの力に差がありすぎるのがすぐに判明します。

 これらの3曲は、ワン・ヒット・ワンダーなのかも知れず、本コンピへの収録は、その意味ではレアだと思います。 

 さて、私が最も関心を持っているのは、Big Walter Priceです。
 この人は、本作のライナーには、ヒューストン・ジャンプ系と紹介されていますが、私はニューオリンズR&Bの人かと思っていました。

 現在は、まとまった音源を入手するのはなかなか難しいと思われます。
 ヒューイ・モーのCrazy Cajun音源が、英エドセルからリリースされていますが、比較的容易に入手できるのはそれくらいでしょう。
 このコンピに収録されているピーコックの音源は、レアだと思います。

 "Pack Fair and Square"は、私は、J.ガイルズ・バンドのカバーで始めて聴きました。
 私は長い間、原曲を聴きたいと思っていたものでした。

 さて、J.ガイルズ・バンド盤では分かりにくいですが、原曲を聴けば、この曲がジョー・ターナーの"Flip Frop & Fly"からインスパイアされた曲であることがよく分かります。

 この曲の録音では、当時リトル・リチャードのツアー・バンドをやっていた(あるいはその後やることになった)、アップセッターズが当たったという話を、かつて別のDukeのコンピ(LP)のライナーで知りました。
 アップセッターズは、ロイ・ゲインズの兄弟で、サックスのグラディ・ゲインズがバンマスをしていました。

 名曲からかなりいただいているところはありますが、これはこれで一つの完成品でしょう。
 好きな曲のひとつです。

 この曲を収録したコンピCDは、私の知る範囲では、ほかには見かけません。
 そういう意味で、私にとって、このコンピの価値は高いのでした。



Pak Fair And Squareです。




Big Joe TurnerのFlip Frop & Flyです。




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