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フレディ・フェンダー、沼地で金鉱を披露する

  〜〜Goldっていうタイトルはいいですね。
何かそそられるものがあります。
 Asleep At The Wheelには、Texas Goldというアルバムがあり、胸がときめく響きがありますが、こちらも負けていません。


Swamp Gold
Freddy Fender

Side One
1.The Clock
2.She's About A Mover
3.When It Rain It Really Pours
4.It's Raining
5.I'm Leaving It All Up To You
6.Tell It Like It Is
7.My Tears Are Falling Tonight Love

Side Two
1.Talk To Me
2.These Arms Of Mine
3.Breaking Up Is Hard
4.We've Got To Stop And Think It Over
5.Graduation Night (At You Pass Me By)
6.I'm Asking Forgiveness
7.Just A Moment Of Your Time
8.Please Mr. Sandman

 Swamp Goldですよ。
 ルイジアナ音楽好きにとって、これ以上のキラー・タイトルがあるでしょうか?
 このアルバムは、78年に、ヒューイ・モーの製作で、ABCから出されています。
 Freddy Fenderのメジャーでの黄金時代が、終焉に向かう時期のものだと思います。

 今回、このアルバムを引っ張り出したのには、理由があります。
 T-Bone Walkerのヒューイ・モー・セッションで、リード・ギターを弾いていた、ジョーイ・ロングが、このアルバムでもリードを弾いているのです。

 ジョーイ・ロングというと、ダグ・サームのファンなら、I'm Glad For Your Sakeを思い出さずにはいられませんが、本人盤は残念ながら未聴です。

 このアルバムのクレジットでは、既にLejendary Joey Longと表記されており、「そんなにすごい人なの?」と尋ねたくなります。

 例えば、テキサスで録音されたポップ・ヒット曲の、あっちでも、こっちでもギターを弾いていた凄腕ギターリストなのでしょうか?。
 私は全く真偽を知りませんが、ハル・ブレインとか、キャロル・ケイとか、それこそビリー・ストレンジとかいった、スタジオのエースだったという説はどうでしょう? 

 あるいは、テキサス・アレクサンダーとか、ブラインド・レモン・ジェファースンとかのバックで弾いていたとか?
 はたまた、アーネスト・タブのギターリストだったとか、もう想像はなんでもありですが、そんなふうにでも考えないと、このスペシャルな表記の理由がわかりません。  

 このアルバムを聴く限りでは、やはりそれほど派手なプレイは聴こえてきません。
 良く聴くと、センスのいいフレーズが聴こえますが、それはピアノにも言えることで、特段ギターが目立つわけではないです。
 ちなみに、ドラムスは、ウォーレン・ストームです。


真ん中の帽子にひげ面がジョーイ・ロングです。


 なぜ、伝説的人物なのか、今後の調査対象としたいと思います。

 結局、普通にフレディ・フェンダーのアルバムとして、楽しむのが一番のようです。
 このアルバムは、タイトルの気合いの入り方から、強い期待を寄せてしまいますが、あまりトータル・アルバムといった印象はありません。

 やっている曲こそ、テキサスのジュークボックスで、よくかかっていたに違いない名曲を揃えていますが、成果品は、昔ながらの3分未満のシングルの寄せ集めという感じがします。

 別の言い方をすると、気心の知れたセッション・メンたちが、もう何度やったか分からないような定番曲を、ヘッド・アレンジで一発どりしました。
 譜面も必要なかったです。
 スタジオ料金ももったいないので、ちゃちゃっとやっつけました…。
そんな感じを想像してしまいます。

 選曲には、あまりサプライズがないですが、むしろ選ばれなかった曲の方に関心がいきます。
 特段の理由はないかもしれませんが、ファッツ・ドミノが1曲も選ばれてません。

 ひとつだけ、特記すべきこととしては、When It Rain It Really Poursです。
 この曲は、ビリー・ザ・キッド・エマースンの同名曲ではなく、なんとTommy Mclainの作品なのでした。
 エマースン盤が、ブルージー・バラードなのに対して、こちらは、若干明るめな、前向きな感じ(?)のバラードに聞こえます。
 「降ればどしゃぶり」とか「泣きっ面に蜂」とかいった意味の曲名なんですが…。 

 うーむ、気になるジョーイ・ロングのことは、留保扱いにして聴いてしまった1枚でした。


こちらは、59年ダンカン・レコード録音のホーリー・ワンです。
まるで、ドゥ・ワップのようなコーラスが時代を感じさせます。グレイト!



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