2010年09月05日
スワンプの王子、都会へ行く
海外ショップにオーダーしていた、Jimmy DonleyのBear Family盤、The Shape You Left Me Inが、やっと届きました。
まず、最初に気が付いたのは、ジャケット写真が、オリジナルではなく、LPからの複製を使っているということです。レコード盤の型がしわになって残っているのが、そのままプリントされています。これは、裏ジャケも同様で、なぜか愛おしく感じたりします。
収録曲は、ナッシュビル録音のデッカ原盤で、初めて聴くものが多いに違いないと期待していたのですが、どうも聴いたことがあるような気する曲がいくつかあります。
調べたところ、デッカ音源のLP盤を持っていました。
しかし、全く初めて聴く曲もあって、やはり感激はひとしおです。
とりわけ、いつもながらの懇切丁寧なライナーノーツは、嬉しいです。
パッケージは、最近のBear Familyの新譜によくみられる、ブックレット一体型のデジパック仕様になっています。
録音データによれば、57年から60年にかけて、ナッシュビルで、Owen Bladleyの指揮のもと、吹き込まれたもので、メンツ的には、Hank GarlandやGrady Martin(g)、Floyd Cramer(p)、Buddy Harman(Dr)といった名人たちに囲まれての録音です。
編成としては、ポップ・カントリーをたくさん吹き込んだチームですが、どんなスタイルでもやれる名人たちの仕事です。
ちゃんといなたいサウンド志向に対応しています。
ギターの二人も名人達人ですが、私は、ピアノのFroyd Cramerという人が昔から好きで、リーダー・アルバムを買ったりもしています。
シンガーの伴奏がメインですが、自己名義でLast Dateという美しいインストのヒット曲がある人です。
とにかく、ころころと可愛らしく転がるようなピアノが、はまると溜まりません。
どの曲がどうとかいうことはなく、とにかく、Jimmy Donleyの聴ける曲が1曲でも増えたことが単純に嬉しいです。
Donleyは、自作曲が多い人ですが、58年ころから、セッション・メンバーの一人である、サックス奏者のMarion Carpenterという人が書いた曲を好んで録音しているようです。
私は、Marionの作品では、Give Me My Freedomという曲が、Charlie Richを思わせるカントリー・ソウル風で、気に入りました。
Donleyは、この数年後、63年には33歳で亡くなっています。
墓碑には、James K.Donley、A Great Artist and Comporserと刻まれています。
1. Come Along
2. Child Love
3. Kickin' My Hound Around
4. Baby How Long
5. Please Baby Come Home
6. Born To Be A Loser
7. Radio, Jukebox, And T.V. (Version 1)
8. I'm Alone
9. The Shape You Left Me In
10. Arleeta
11. What Must I Do
12. Give Me My Freedom
13. Now I Know
14. I Can't Love You Like You Want Me To Do
15. Our Love
16. I've Been There
17. My Baby's Gone
18. I Gotta Go
19. South of the Border
20. The Trail of the Lonesome Pine
21. Child Love
22. Arleeta
23. Radio, Jukebox, And T.V. (Version 2)
24. I'm Alone [Studio Workshop - run throughs & false starts]
25. I'm Alone [Studio Workshop - full version]
最後に、今回もお遊びで動画を作りました。
題材は、このアルバム収録曲ではありませんが、Jimmy Donleyの代表曲のひとつである、Think It Overです。作者は、ヒューイ・モーですが、私は昔からこれをDonleyの作品ではないかと疑っています。
さて、残念ながら、今回も大人の事情でDonley盤が使えなかったため、Sunny and Sunliners盤と、Clarence Frogman Henry盤、そしてDoug Sahm盤を使用しました。
Henleyは、But I Doとか、Ain't Got No Homeといったヒット曲を持つ黒人シンガーで、後者がカエル声で歌う箇所があって、Frogmanという愛称は、そこからきています。
温かみのあるカントリー・フレイバーを感じさせる歌い方をする人です。
後にDialレコードでは、Sir Douglsd Quintetが、アルバムMidnight SunでやったThis Timeの原曲(?)の吹き込みがあります。
まず、最初に気が付いたのは、ジャケット写真が、オリジナルではなく、LPからの複製を使っているということです。レコード盤の型がしわになって残っているのが、そのままプリントされています。これは、裏ジャケも同様で、なぜか愛おしく感じたりします。
The Shape You Left Me In
Jimmy Donley
Jimmy Donley
収録曲は、ナッシュビル録音のデッカ原盤で、初めて聴くものが多いに違いないと期待していたのですが、どうも聴いたことがあるような気する曲がいくつかあります。
調べたところ、デッカ音源のLP盤を持っていました。
しかし、全く初めて聴く曲もあって、やはり感激はひとしおです。
とりわけ、いつもながらの懇切丁寧なライナーノーツは、嬉しいです。
パッケージは、最近のBear Familyの新譜によくみられる、ブックレット一体型のデジパック仕様になっています。
録音データによれば、57年から60年にかけて、ナッシュビルで、Owen Bladleyの指揮のもと、吹き込まれたもので、メンツ的には、Hank GarlandやGrady Martin(g)、Floyd Cramer(p)、Buddy Harman(Dr)といった名人たちに囲まれての録音です。
編成としては、ポップ・カントリーをたくさん吹き込んだチームですが、どんなスタイルでもやれる名人たちの仕事です。
ちゃんといなたいサウンド志向に対応しています。
ギターの二人も名人達人ですが、私は、ピアノのFroyd Cramerという人が昔から好きで、リーダー・アルバムを買ったりもしています。
シンガーの伴奏がメインですが、自己名義でLast Dateという美しいインストのヒット曲がある人です。
とにかく、ころころと可愛らしく転がるようなピアノが、はまると溜まりません。
どの曲がどうとかいうことはなく、とにかく、Jimmy Donleyの聴ける曲が1曲でも増えたことが単純に嬉しいです。
Donleyは、自作曲が多い人ですが、58年ころから、セッション・メンバーの一人である、サックス奏者のMarion Carpenterという人が書いた曲を好んで録音しているようです。
私は、Marionの作品では、Give Me My Freedomという曲が、Charlie Richを思わせるカントリー・ソウル風で、気に入りました。
Donleyは、この数年後、63年には33歳で亡くなっています。
墓碑には、James K.Donley、A Great Artist and Comporserと刻まれています。
1. Come Along
2. Child Love
3. Kickin' My Hound Around
4. Baby How Long
5. Please Baby Come Home
6. Born To Be A Loser
7. Radio, Jukebox, And T.V. (Version 1)
8. I'm Alone
9. The Shape You Left Me In
10. Arleeta
11. What Must I Do
12. Give Me My Freedom
13. Now I Know
14. I Can't Love You Like You Want Me To Do
15. Our Love
16. I've Been There
17. My Baby's Gone
18. I Gotta Go
19. South of the Border
20. The Trail of the Lonesome Pine
21. Child Love
22. Arleeta
23. Radio, Jukebox, And T.V. (Version 2)
24. I'm Alone [Studio Workshop - run throughs & false starts]
25. I'm Alone [Studio Workshop - full version]
最後に、今回もお遊びで動画を作りました。
題材は、このアルバム収録曲ではありませんが、Jimmy Donleyの代表曲のひとつである、Think It Overです。作者は、ヒューイ・モーですが、私は昔からこれをDonleyの作品ではないかと疑っています。
さて、残念ながら、今回も大人の事情でDonley盤が使えなかったため、Sunny and Sunliners盤と、Clarence Frogman Henry盤、そしてDoug Sahm盤を使用しました。
Henleyは、But I Doとか、Ain't Got No Homeといったヒット曲を持つ黒人シンガーで、後者がカエル声で歌う箇所があって、Frogmanという愛称は、そこからきています。
温かみのあるカントリー・フレイバーを感じさせる歌い方をする人です。
後にDialレコードでは、Sir Douglsd Quintetが、アルバムMidnight SunでやったThis Timeの原曲(?)の吹き込みがあります。
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