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うちへ帰ろう

 今回は、初めて聴くアーティストです。
 音を聴かなくても、この曲目をみると興味を惹かずにはいられませんでした。
 メインフィス・ソウルで始まり、ニューオリンズR&B、スワンプ・ポップ、テキサス・ブルースなどなどが混在するラインナップが、まさに私好みです。


Going Back Home
Dickie and The Tornadoes

1. Everyday Will Be Like a Holiday (W. Bell, B.T. Jones)
2. C C Rider (C. Willis)
3. Ya Ya (M. Levy, C. L. Lewis)
4. Betty and Dupree (C. Willis)
5. If You Love Me Like You Say (Little Johnny Taylor)
6. Honky Tonk (B. Butler, B. doggett, C. Scott, S. Shepherd)
7. Just a Dream (Jimmy Clanton)
8. Just a Little Bit (Rosco Gordon)
9. Next Time You See Me (E. Forest, B. Harvey)
10. Your Picture (Robert C. Guidry)
11. Back to Louisiana (R. E. Osborn)
12. Goin' Home (A. Domino, A. Young)

 このアーティストについては、ほとんど何も知りません。
 おそらくは、90年代後期かミレニアム以降にアルバム・デビューしたのではないかと推察します。

 つべに、"〜2011 Runion〜"というタイトルのライヴ動画がありましたので、現在は活動しているのかどうかは不明です。 
 フロントマンが、ソロでやっているのかも知れません。

 本盤は、04年にGreat Blues Recordingsという、テキサスはポートアーサーの会社(=スタジオ)からリリースされました。
 多分、同地周辺を拠点にしていたバンドだと思います。 

 ただ、バンド・メンバーを確認すると、どうもフレンチっぽい匂いがして、名前だけみるとルイジアナのバンドかと思ってしまいそうです。
 本盤の参加メンバーは、以下のとおりです。

Dickie Peltier : vocals, guitar, piano
Steve Champagne : bass
Scooter Green : drums
Don E. LeBlanc : keyboads
Johnny Lindow : tenor sax
The Taylor Bayou Horns

 フロント・マンの名前はなんと読むのでしょうか。
 カタカナ表記では、ディッキー・ペルティエかな?

 正式な本名は知りませんが、ファースト・ネームのディッキーは、普通に考えればリチャードですね。
 Dickieは、Richardの愛称(短縮形)のひとつです。
 Richard → Dick → Dickie(又はDickey)
 オールマン・ブラザーズのDickey Bettsの本名は、Forrest Richard Bettsでした。
 (彼のソロ・アルバム、"Highway Callの名義は、"Richard Betts")

 ベーシストの姓シャンペイン(シャンパン)は、本名だとすればおしゃれですね。
 ホーン陣のネーミングには、バイユーの文字が入っています。
 これはもう、ストレートにルイジアナっぽいですね。

 ところで、このバンド名の表記ですが、The Tornadoesと竜巻の語尾が"es"になっています。
 かのオールスター・バンド、Texas Tornadosの語尾は"s"のみでした。
 これって、どうなんでしょう。
 正解、不正解ってあるんでしょうか?
 私の感覚では、"es"の方がしっくりきます。
 例えば、語尾が"o"で終わる単語、トマト(tomato)は、tomaoesです。
 固有名詞は何でもありなのかな。
 (Texas Tornadosを知った当初、よく間違えてタイプしていました。)


 さて、音を聴きましょう。
 冒頭からいい感じに展開していきます。
 曲は、William Bellの名作ですね。

 スタックス・サウンドへの憧憬を素直に表わした、細かい所へもこだわった丁寧な演奏に好感を持ちます。
 イントロのギターから堪りません。
 原曲を意識しつつ、彼らなりのアレンジではありますが、憧れの音への敬意に満ちたサウンドだと思います。
 ロバート・クレイが1stでやったEddie Floydのカバーを連想しました。
 ホーン陣の鳴りの良さ、クリアなギターのトーンが「いかにも」な感じで素晴らしいです。
 ボーカルは、意外にも若干ハイ・トーン気味です。

 Chuck Willisを2曲もやっているのが興味深いです。
 演奏のテイストとしては、一転してニューオリンズR&B風というか、スワンプ・ポップ調です。
 ゆったりしたテンポと、優しいボーカルに和みます。
 三連のピアノが耳に残る"Betty and Dupree"は、オリジナルよりもCookie & the Cupcakes盤がお手本かも知れません。

 リー・ドーシーの"Ya Ya"が聴きものです。
 ここでは、原曲のとぼけた感じは少し残しつつも、バックのリフがゆったりした16ビートで、かっこいい系に仕上げています。
 ホーンによるメイン・リフが全体のテーマになっていて、曲のおしゃれな印象を決定づけています。
 この曲をこういうアレンジでやったのは、初めて聴きました。
 本盤のハイライトの1曲だといいたいです。

 Littlle Johnny Taylorの"If You Love Me Like You Say"は、既聴曲かも知れませんが、記憶にない曲でした。
 切れのあるブルース・ギター、気力充実したホーン陣ともに素晴らしい伴奏です。
 これなどは、黒人ブルース・マンの演奏と言われれば信じそうです。

 サザン・ソウル・ハラード、スワンプ・ポップ、モダン・ブルースと、このバンドの抽斗の多さ、豊かな音楽性を立て続けに披露してくれています。
 実力派バンドだと感じます。
 そういった思いは、インスト曲、"Honky Tonk"を聴くと一層深く感じられました。
 やはりホーン陣のよいバンドは安定していると思います。

 以下、スワンプ・ポップの名作"Just A Dream"、ブルージー・ファンク、"Just a Little Bit"などは無難なアレンジでやっていきます。
 あまりいじらないのは、完成度の高い原曲への敬意でしょうか。

 Junior Parkerの"Next Time You See Me"は、演奏、歌唱とも、再びオリジナルへの強烈な憧憬と敬意を感じる仕上がりです。
 ボーカルは、Parkerの少し鼻にかかったビロード・ボイスを意識していると思います。
 完成度は原曲にかなわなくとも、憧れの曲に対する強い気持ちが伝わってきて、好きにならずにはいられません。

 ボビー・チャールズの" Your Picture"、ファッツ・ドミノの"Goin' Home"ともに、やはり愛情たっぷりにカバーしています。
 本盤収録の三連曲は、いずれもピアノとホーンのアンサンブルが素晴らしいです。

 最後に、"Back to Louisiana"という曲について一言。
 私は、オリジナルは知りませんが、Delbert McClintonのバージョンで知っていた曲で、大好きな曲です。
 この曲をケイジャンぼい姓を持つメンツが歌うのは、なかなか面白いです。
 ブルージーに始まりつつも、次第に調子のいいお祭りソングになっていくのが実に良いです。
 相変わらず、ブラス隊がいい音を出していて、街を練り歩きながらやってほしい、そんな風に思いました。

 よく考えると、最後の2曲が、"Back to Louisiana"、"Goin' Home"ときて、アルバム・タイトルが"Going Back Home"というのは、偶然でしょうか?
 なんとも興味深いです。

 冒頭のスタックス風のサウンドから、最後のクラシックなニューオリンズR&Bスタイルまで、テキサス・ブルース、スワンプ・ポップまでを混じえて、この手の音楽好きには、聴きどころ満載の美味しいアルバムだと思います。




Call Me The Breeze 〜 Sweet Home Alabama
by Dickie and The Tornadoes Reunion 2011


なぜか、レーナードをメドレーでやっています。
バー・バンドっぽくていいですね。







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