2012年07月02日
鷲は舞い降りた かもしれない
今回のアルバムは、前回取り上げた"Dickie and The Tornadoes"のアルバムと関連があります。
まず、同じ会社(Great Blues Recordings)からリリースされています。
次に、収録曲12曲のうち、なんと3曲も同じ曲を取り上げているのです。
1. Going Back To Louisiana (R. E. Osborn)
2. Baby, I Don't Know (B. Fussell)
3. If You Love Me Like You Say (Little Johnny Taylor)
4. T-Bone Shuffle (A. Walker)
5. I Can't Help Myself (L. Dozier, B. Holland, E. Holland)
6. Everyday Will Be Like a Holiday (W. Bell, B. T. Jones Jr.)
7. Don't Let The Green Grass Fool You (J. AKines, J. Bellmon, V. Drayton, R. Turner)
8. Tee Na Na (C. Chenier)
9. I'm Gonna Find Another You (J. Mayer)
10. Touch a Hand, Make a Friend (H. Banks, C. Hampton, R. Jackson)
11. What Went Wrong (D. J. Richard)
12. In The Mood (J. Garland)
本盤は、09年にリリースされました。
前回記事の"Dickie and The Tornadoes"の"Going Back Home"は、04年のリリースでしたので5年後に出されたことになります。
"Easy"という安易な(?)名前を持つこのバンドは、今作で2枚目になるようです。
前作のタイトルは、"Easy Does It"で、本盤のタイトルは、この末尾に"Again"をつけただけという安易さ(?)です。
参加メンバーは、以下の通りです。
Dave Show : lead vocals
Steve Champagne : bass
Roy "Pooch" Poche : keyboads
Gerald Hebert : drums
Paul Bonin : lead guitar
George Hernandez : trumpet
Mike Weatbrock : trumpet
Shelby Collins : sax
Ramon Ramos : sax
前回の"Dickie and The Tornadoes"の記事を参照していただきたいのですが、ある人物の名前が目に留まります。
ベーシストのSteve Champagne(シャンペイン? シャンパーニュ?)です。
この人は、"Dickie and The Tornadoes"のベーシストと同姓同名です。
もちろん、別人という可能性もないとは言えませんが、この特徴ある名前で担当楽器まで同じなのですから、まず同一人物でしょう。
その他のメンツはかぶっていませんが、やっている音楽は、とてもよく似ています。
メンフィス・ソウル、モダン・ブルース、ニューオリンズR&B、スワンプ・ポップなどを中心としたアルバム構成は、まるで双生児のようです。
バンドのサウンドは、私は若干"Dickie and The Tornadoes"の方が好みですが、編成が大差ないこともあり、かなり似ています。
ギターのオブリなどは、"Dickie and The Tornadoes"が良いと思います。
また、リード・ボーカルは、本盤のDave Shpwより、Dickie Peltierの方が私は好きです。
全体的な印象として、"Eazy"は、"Dickie and The Tornadoes"の下位互換サウンドに聴こえなくもないです。
さて、"Dickie and The Tornadoes"の"Going Back Home"と本盤を比較して、まず目をひくのは、モータウン・ナンバーとT-Boneナンバーの存在です。
T-Boneナンバーがなかなかよいです。
これらの曲も、"Dickie and The Tornadoes"がやっていても不思議ではない気はします。
それよりも、両作で共に取り上げている曲に注目しましょう。
次の3曲です。
1. Going Back To Louisiana
3. If You Love Me Like You Say
6. Everyday Will Be Like a Holiday
ここまで同じ曲をチョイスしてカバーしているのは偶然ではない気がします。
ベーシストのシャンパーニュさんにキャプテンシーがあって意向を通しているのか、あるいはプロデューサーの考えなのか…?
…プロデューサーは、ボーカルのDave Showさんでした。
さて、私は、"Dickie and The Tornadoes"を聴いてから、Little Johnny Taylorのアルバムを聴き返しました。
"If You Love Me Like You Say"の原曲を過去に聴いていたか、確認したかったからです。
結果、ひとつの事実を知りました。
"If You Love Me Like You Say"には別名があり、日本編集のP-vine盤では、"Zig Zag Lightnin'"と表記されていることです。
(最初は、手持ちのCDには未収録だと思ってしまいました。)
久々にLittle Johnny Taylorを聴いて、少し高まりました。
この人の凄いところ、そして私が夢中になりきれなかった両面を再確認しました。
さて、その他の曲にも触れておきたいと思います。
"Touch a Hand, Make a Friend"は、はっきりと本盤だけのサウンドだと言い切れる音づくりになっています。
これは、完全にザディコで、パーソネルの楽器リストにはありませんが、アコやラブボードを模したような音が聴こえます。
この曲が始まると、もともとイナタかったサウンドが、さらにディープ・サウスのそれへと誘われた感じを受けます。
私は、クリフトン・シェニエよりもロッキン・シドニーを連想しました。
ルイジアナへ帰ろうで始まったアルバムは、グレン・ミラーの大有名曲のインストを、いかにも南部諸州のテーマらしいディキシーランド・スタイルでやってエンディングへと向かいます。
やはり、私には美味しいアルバムでした。
(おまけ)
本盤と"Dickie and The Tornadoes"の"Going Back Home"を比較するため、両盤が共通して取り上げている3曲をメドレーにしてみました。
曲順は、"Everyday Will Be Like a Holiday"、"If You Love Me Like You Say"、"Going Back To Louisiana"の順で、それぞれジャケット画像が切り替わる箇所で両バンドがチェンジしています。
関連記事はこちら
うちへ帰ろう
まず、同じ会社(Great Blues Recordings)からリリースされています。
次に、収録曲12曲のうち、なんと3曲も同じ曲を取り上げているのです。
Easy Does It Again
Easy
Easy
1. Going Back To Louisiana (R. E. Osborn)
2. Baby, I Don't Know (B. Fussell)
3. If You Love Me Like You Say (Little Johnny Taylor)
4. T-Bone Shuffle (A. Walker)
5. I Can't Help Myself (L. Dozier, B. Holland, E. Holland)
6. Everyday Will Be Like a Holiday (W. Bell, B. T. Jones Jr.)
7. Don't Let The Green Grass Fool You (J. AKines, J. Bellmon, V. Drayton, R. Turner)
8. Tee Na Na (C. Chenier)
9. I'm Gonna Find Another You (J. Mayer)
10. Touch a Hand, Make a Friend (H. Banks, C. Hampton, R. Jackson)
11. What Went Wrong (D. J. Richard)
12. In The Mood (J. Garland)
本盤は、09年にリリースされました。
前回記事の"Dickie and The Tornadoes"の"Going Back Home"は、04年のリリースでしたので5年後に出されたことになります。
"Easy"という安易な(?)名前を持つこのバンドは、今作で2枚目になるようです。
前作のタイトルは、"Easy Does It"で、本盤のタイトルは、この末尾に"Again"をつけただけという安易さ(?)です。
参加メンバーは、以下の通りです。
Dave Show : lead vocals
Steve Champagne : bass
Roy "Pooch" Poche : keyboads
Gerald Hebert : drums
Paul Bonin : lead guitar
George Hernandez : trumpet
Mike Weatbrock : trumpet
Shelby Collins : sax
Ramon Ramos : sax
前回の"Dickie and The Tornadoes"の記事を参照していただきたいのですが、ある人物の名前が目に留まります。
ベーシストのSteve Champagne(シャンペイン? シャンパーニュ?)です。
この人は、"Dickie and The Tornadoes"のベーシストと同姓同名です。
もちろん、別人という可能性もないとは言えませんが、この特徴ある名前で担当楽器まで同じなのですから、まず同一人物でしょう。
その他のメンツはかぶっていませんが、やっている音楽は、とてもよく似ています。
メンフィス・ソウル、モダン・ブルース、ニューオリンズR&B、スワンプ・ポップなどを中心としたアルバム構成は、まるで双生児のようです。
バンドのサウンドは、私は若干"Dickie and The Tornadoes"の方が好みですが、編成が大差ないこともあり、かなり似ています。
ギターのオブリなどは、"Dickie and The Tornadoes"が良いと思います。
また、リード・ボーカルは、本盤のDave Shpwより、Dickie Peltierの方が私は好きです。
全体的な印象として、"Eazy"は、"Dickie and The Tornadoes"の下位互換サウンドに聴こえなくもないです。
さて、"Dickie and The Tornadoes"の"Going Back Home"と本盤を比較して、まず目をひくのは、モータウン・ナンバーとT-Boneナンバーの存在です。
T-Boneナンバーがなかなかよいです。
これらの曲も、"Dickie and The Tornadoes"がやっていても不思議ではない気はします。
それよりも、両作で共に取り上げている曲に注目しましょう。
次の3曲です。
1. Going Back To Louisiana
3. If You Love Me Like You Say
6. Everyday Will Be Like a Holiday
ここまで同じ曲をチョイスしてカバーしているのは偶然ではない気がします。
ベーシストのシャンパーニュさんにキャプテンシーがあって意向を通しているのか、あるいはプロデューサーの考えなのか…?
…プロデューサーは、ボーカルのDave Showさんでした。
さて、私は、"Dickie and The Tornadoes"を聴いてから、Little Johnny Taylorのアルバムを聴き返しました。
"If You Love Me Like You Say"の原曲を過去に聴いていたか、確認したかったからです。
結果、ひとつの事実を知りました。
"If You Love Me Like You Say"には別名があり、日本編集のP-vine盤では、"Zig Zag Lightnin'"と表記されていることです。
(最初は、手持ちのCDには未収録だと思ってしまいました。)
久々にLittle Johnny Taylorを聴いて、少し高まりました。
この人の凄いところ、そして私が夢中になりきれなかった両面を再確認しました。
さて、その他の曲にも触れておきたいと思います。
"Touch a Hand, Make a Friend"は、はっきりと本盤だけのサウンドだと言い切れる音づくりになっています。
これは、完全にザディコで、パーソネルの楽器リストにはありませんが、アコやラブボードを模したような音が聴こえます。
この曲が始まると、もともとイナタかったサウンドが、さらにディープ・サウスのそれへと誘われた感じを受けます。
私は、クリフトン・シェニエよりもロッキン・シドニーを連想しました。
ルイジアナへ帰ろうで始まったアルバムは、グレン・ミラーの大有名曲のインストを、いかにも南部諸州のテーマらしいディキシーランド・スタイルでやってエンディングへと向かいます。
やはり、私には美味しいアルバムでした。
(おまけ)
本盤と"Dickie and The Tornadoes"の"Going Back Home"を比較するため、両盤が共通して取り上げている3曲をメドレーにしてみました。
曲順は、"Everyday Will Be Like a Holiday"、"If You Love Me Like You Say"、"Going Back To Louisiana"の順で、それぞれジャケット画像が切り替わる箇所で両バンドがチェンジしています。
Everyday Will Be Like a Holiday
〜 If You Love Me Like You Say
〜 Going Back To Louisiana
by Eazy + Dickie and The Tornadoes
〜 If You Love Me Like You Say
〜 Going Back To Louisiana
by Eazy + Dickie and The Tornadoes
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