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昔は「Trados さん、頑張って!」とお祈りしながら訳文生成していませんでしたか? 今も、たまにそんな気分になるときがあります。Trados って本当にわからないことばかりです。特に、日本語の情報は少ないですよね。いくら翻訳者とはいえ、日本語の情報が欲しいのです。Trados ユーザーの方々といろいろ情報交換できたらと思っています。




2020年08月05日

重複している用語の削除

先日の Trados 質問会ウェビナーからあっという間に 1 か月以上がたってしまいました。まだ在宅勤務が続いている私ですが、なぜか通勤していた頃より忙しく、時間はどんどん流れていきます。

この質問会の中で、用語ベースに関して「重複している用語を削除できないか」という質問がありました。私はいつも Glossary Converter を使って削除しているので、Trados 自体で削除できるならその方法をぜひ知りたいと思ったのですが、残念ながら、Trados には一括で削除する方法はないとのことでした。

最適化やフィルタの機能もチラッと紹介されていましたが、私が試したところでは、どちらを使っても重複している用語を削除することはできなそうでした。今回の記事では、この最適化とフィルタについてと、Glossary Converter を使って重複を削除する方法を紹介したいと思います。


なぜ、重複している用語を削除したいのか


質問会では個々の質問が 1 文程度で紹介されるだけなので、質問者の詳しい状況や背景は想像するしかありませんが、私が削除したいと思う理由は、用語認識ウィンドウが以下のようになってしまうからです。

    56_7.gif


この画像は以前の記事 用語ベースが巨大すぎる! で紹介したものです。こんな感じに認識されてもまったく役立ちません。表示の設定に「同じ用語は 1 回だけ表示する」というようなオプションでもあればいいのですが、そのようなものはなさそうなので、じゃあ、用語ベースのデータを物理的に削除しちゃおう、ということになります。

翻訳会社さんから提供される用語ベースには、本当の意味での用語が登録されている以外に、UI の文言が登録されていることがあります。ウィンドウ名やボタン名、エラー メッセージなどが「用語」として登録されてきます。重複が多くなるのは、こうした UI の用語ベースです。バージョンが違うとか、コンテキストが違うとか、いろいろ理由はあるでしょうが、重複が多すぎて用語認識できないのでは用語ベースを使う意味がありません。用語認識機能に 100% 頼ることはしませんが、自動で認識してくれる機能はやはり便利なので、使えるものならうまく使いたいと思っています。


最適化


SDL MultiTerm には「最適化」という機能があります。用語が認識されてこないなど何かおかしいときに最適化をすると問題が解決されることがあります。パッケージに設定されてきた用語ベースでも、「最適化してください」とメッセージが表示されることがあります。どのような処理が行われるのかはわかりませんが、最適化するように促されたら私は素直に最適化しています。私の経験からすると、この処理が失敗することはまずありません。対象の用語ベースを開いて、左下の [用語ベース管理] をクリックします。リボンに [最適化] ボタンが表示されるので、それをクリックするとウィザードが始まります。


67_1.gif


ただ、私が試した限り、最適化をしても重複している用語は削除されませんでした。たぶん、エントリ数は変わらないと思います。巨大な用語ベースだと何か違うかもしれませんが、通常は、この機能で重複を削除することはできなそうです。


フィルタ: Source contains synonyms


SDL MultiTerm には「Source contains synonyms」というフィルタが最初から用意されています。一見役立ちそうな名前のフィルタですが、これを使っても重複している用語を抽出することはできません。


67_2.gif


Source contains synonyms を使うと、ソース言語に複数の用語が存在するエントリを抽出できます。上図では、英語から日本語を検索しているのでソース言語は英語です。このため、英語が複数あるエントリが表示されます。検索を反転させて日本語から英語にすると、ソース言語は日本語に変わります。こうなると、上図のエントリの日本語は 1 つなので、今度は表示されないことになります。

このフィルタは一括削除をするときなどにも使用できますが、私が削除したい「重複している用語」とは違います。上図のように、1 対多のエントリとしてまとまっているのであれば、削除する必要はありません。逆に、synonym が削除されては困ります。実は、上図のエントリは、Glossary Converter を使ってマージを行った結果のデータです。このように 1 対多のエントリにまとめながら、重複を削除する方法を次に説明します。


Glossary Converter でマージする


Glossary Converter のマージ機能は、複数の用語を 1 つのエントリにまとめる機能ですが、これを使えば重複している用語をきれいに削除できます。この機能については、以前の記事 【後編】マイクロソフトの用語集を使いたい でも紹介しました。


67_3.gif



Glossary Converter のマージ処理では、基準にする言語を選択できます。どちらの言語を選択しても、両方の言語で用語が重複しているエントリは削除されます。上図では、「保存 - Save」と「保存 - save」のエントリがそれぞれ 2 回登場していますが、マージ後はそれらが 1 回にまとめられています。大文字小文字の違いが無視されないこともポイントです。

Glossary Converter の詳しい操作方法については、以前の記事 【後編】マイクロソフトの用語集を使いたい や、SDL のブログ Glossary Converter - Excelから用語ベースおよびTMXへの変換 を参照してください。

以前の記事のほぼ繰り返しですが、簡単に説明するとこんな感じです。


1. 用語ベース ファイル (.sdltb) が出力されるように設定する
[settings] > [General] タブで、「MultiTerm Termbase」を選択します。

  43_4.PNG


2. マージの設定をする
[settings] > [Merging] タブで、[Merge Files] チェックボックスをオンにします。さらに、基準とするフィールドを入力します。(ここで入力しなかった場合は、実行時にプロンプトで尋ねられます。)


  43_5.PNG


3. [settings] が下図のようになっていることを確認してから、用語ベース ファイル (.sdltb) をドロップする

  43_6.PNG




今回は、以上です。Glossary Converter のマージはとても使いやすいですが、細かい制御はできません。いろいろな制御が必要な場合は、いったん Excel ファイルに変換して、Excel 上でデータを編集する方が便利です。UI の文言を用語ベースに登録するという手法は、実際によく使われていますし、それなりに機能もします。でも、用語ベースは、そもそも UI のために作られているものではないですよね。UI 用に何かもっと良い手段があればいいのにといつも思いますが、ではどんなものが良いかと聞かれると、具体的にはよくわかりません。何か “革新的” な方法ってないものでしょうか。




  




2020年06月26日

ワンクリックで全選択 ...できてない

昨日、Trados 質問会ウェビナーを視聴しました。今回はいつもより短時間で、さらっと終わってしまった印象でしたが、いくつか有用な情報はありました。なかでも、2019 にアップグレードしたばかりの私にとって重要だったのは、


  ワンクリックですべての分節を選択できる


機能でした。このブログでは紹介するのをすっかり忘れていましたが、2019 バージョンのエディタに導入された最大の新機能はこれでした。


65_1.png


しかし、この機能には落とし穴があります。大きなファイルを開いたときは、最初の方の一部の分節しか選択されません。

エディタで大きなファイルを開いた場合、画面自体はすぐに表示されても、下の方にスクロールしたり、Ctrl+End を押して末尾に移動したりすると、分節が空白になる、画面が動かない、といったことがあると思います。おそらく、ファイルの最初の方の分節だけを読み込んでとりあえず表示し、後ろの方の分節は後から読み込んでいるんだと思います。

この「後ろの方の分節がまだ読み込まれていない状態」で上記の部分をクリックしても、読み込まれている分節が選択されるだけで、後ろの方の分節は選択されません。すべての分節を確実に選択するには、カーソルをファイルの末尾まで移動して、いったんすべてを表示する必要があります。

でも、ワンクリックで全選択したいと思うのは、たいてい、大きなファイルのときです。大きいファイルこそ、末尾まで移動するのが面倒だから。すぐに全選択をすることが無理なら、せめて、クリックした後にしばらく待たせるとか、なんとかならないですかねぇ。何事もなかったように操作できてしまうと、全選択したはずなのになぜ?ってことになります。


今回は、これだけです。この質問会ウェビナーでは、私がもう 1 つ気になった情報として、用語集から重複している用語を削除できる、というものがありました。これについてはちょっと検証してからまた紹介したいと思います。


2020年06月15日

Google のテクニカル ライティング コース

最近、Google のテクニカル ライティング コースが良かったといろいろなところで紹介されていたので読んでみました。Google のライティングについては、以前の記事 公開されているスタイルガイド (日英翻訳向け) でスタイルガイドを取り上げました。このスタイルガイドもコースの中で参考資料として紹介されています。

この Technical Writing Courses は 2 つのコースで構成されています。



63-1.png

One がテクニカル ライティングそのものの細かい事項で、Two はドキュメント全体についてや、テキスト以外の要素 (図やサンプルコード) についてなど、ライティングの補足事項のような感じです。

今回の記事では、日英翻訳に役立ちそうなことで、私が知らなかったことを中心にごくごく一部だけを紹介したいと思います。このライティング コースには基本的なことも含めて多くのことが書かれています。全体の内容についてはコース自体の Summary (OneTwo) を参照してください。当然ながら、とてもよくまとまっています。

略語 Acronyms
 Technical Writing One > Words > Use acronyms properly

  • フルスペルを先に書き、「フルスペル (略語)」の形にする。
  • フルスペルと略語を混ぜて使わない。一度略語を使ったら、その後はずっと略語にする。

日本語では「略語 (フルスペル)」と略語が先になっていることが多いです。略語がどれくらい浸透しているかにもよりますが、たぶん、日本語を読む人は英語のフルスペルをあまり気にしないからかと思います。また、文章の中で略語が続いたからたまにフルスペルに戻そう、といった気遣いは不要なようです。

代名詞 Pronouns
 Technical Writing One > Words > Disambiguate pronouns

  • 本来の名詞よりも先に代名詞を使わない。
  • 本来の名詞との間の語数が 5 語を超える場合は代名詞を使わない。

代名詞の使い方については、Google のこのコースに限らずいろいろなところで説明されていると思います。代名詞を先に使わないというルールは、語順の入れ替えが発生する翻訳ならではの注意点かと思っていましたが、最初から英語を書く人も注意が必要なようです。また、5 語という基準は私は初めて知りました。

箇条書き Lists
 Technical Writing One > Lists and tables > Punctuate items appropriately

  • 文のときは、大文字で始め、ピリオドを付ける。
  • そうでないときは、小文字で始め、ピリオドは付けない。

箇条書きの各項目は、名詞句でも大文字で始めてしまっていたような ( ̄0 ̄) ピリオドは、翻訳の場合でも、原文に従うのではなく、このルールを適用することが多いと思います。

表 Tables
 Technical Writing One > Lists and tables > Create useful tables

  • 各列に、意味のある見出しを付ける。
  • 表の 1 マスには、2 文まで。それを超える場合は、構成を考え直す。

表が複数ある場合、それぞれ内容が違うのに列の見出しはどの表も同じということが多々あります。たとえば、日本語の原文では「項目」や「内容」といった見出しがすごく多い気がします。 で、その下に文字がびっしりと並んでいたりすると、もう読む気がなくなります。

段落 Paragraphs
 Technical Writing One > Paragraphs > Don't make paragraphs too long or too short

  • 1 段落は、長すぎても短すぎてもいけない。3 〜 5文程度。7 文を超えることは避ける。
  • 1 文のみの段落がたくさんあるのもよくない。

翻訳では、原文を切ったりつなげたりして、文の数が変わることがよくあります。日本語は 2 文だったのに、英訳したら 1 文になってしまった、なんてことは避けた方がいいんですかね。どうだろう。まあ、つなげることはあまりないので、細かく切りすぎて 7 文を超えないかを注意した方がよさそうです。

ソースコード内のコメント Comments
 Technical Writing Two > Creating sample code > Commented

  • 短い方がよいが、短さより、明確さを重視する。
  • わかりきっていることを書かない。

コメントが短すぎて暗号のようだったり、ソースコードとまったく同じだったり、そんなことがよくあります。また、英訳すると同じになってしまうケースもちょっと困ります。たとえば、Create という命令に「作成」というコメントが付いている場合、英語のコメントを付けても意味がないですが、訳者の判断でコメントを消すわけにもいかず、悩ましいです。

おすすめ作図ツール Illustration tools
 Technical Writing Two > Illustrating > Illustration tools


翻訳者として使うことはあまりありませんが、いつも Word と Excel ばかりなので、いろいろ試してみるのもよさそうです。

気になった英語表現

このライティング コースは主にソフトウェア開発者向けなので IT 分野の翻訳で頻出する表現がたくさんありました。例文もプログラミング関連のものが多いです。そんな中で私が気になった表現を 2 つだけ紹介します。


  • the curse of knowledge

「知識の呪い」と訳されることが多いです。自分がよくわかっている内容は、わからない人の気持ちがわからず、返ってうまく説明できない、というときに使われる言葉です。私は、最初、curse を course と見間違えてしまいました。curse なんて IT 分野ではめったに登場してこないです (;。;)


  • code (他動詞)
     If there is more than one way to code the task, code it in the manner ...

code はたいていは名詞で、動詞でも自動詞として使われることが多いと思います。他動詞では、implement と同じく「〜を実装する」という意味のようです。


今回は以上です。翻訳では原文があるので全部を適用するのはなかなか難しいですが、英語ネイティブでない英訳者は、こうしたちょっと名の通ったガイドラインを知っておくと何かのときの備えとしていいかもしれないです。ここにこう書いてありますよって、自分の主張の根拠に使えそうです。