設定の場所は、[プロジェクトの設定] > [ファイルの種類] です。まさか、こんなところにこの設定があるとは思いませんでした。下図は、Word ファイルの設定ですが、PowerPoint や Excel などにも同様の設定があります。
さて、なぜ今頃になってこの設定の存在に気付いたかというと、最近、生成される訳文にコメントが挿入されてこないことが多くなったからです。おかしいと思って調べていたら、ナレッジベースに以下の記事を見つけました。
Comments added in the target segment are not stored in the target file
この記事よると、Trados Studio 2021 SR1 CU5 から既定の設定が変わったそうです。今までは上図の [〜訳文文書に保持する] チェックボックスがオンでしたが、これが既定でオフになりました。つまり、既定でコメントは訳文に挿入されないことになりました。
既定の設定が変わった理由は、「コメントを保持したくないユーザーの方が多い」ということのようですが、もっともです。私も、コメントのない訳文が欲しいケースの方が多いです。
今回は以上です。ちなみに、Trados の現在の最新バージョンは、上記の CU5 からさらに 1 つ進み、CU6 です。私は、先日、この CU6 にしました。まめに更新した方がいいんですかね。どうですかね、Trados さん。
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