2016年06月15日
偉大なるモハメッド・アリが旅立った
20世紀の偉大な巨星が天国へ旅立った。
そして先日宗派を超えた葬儀が執り行われた。
元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ。
天才という言葉で評されることが多いが、それは自己プロデュース力、人を惹きつけることにおいてはまさに天才だったといえる。
ボクシングにおいてももちろん才能はあっただろうが、それ以上に想像を絶する練習によってその地位を築いたのだと思う。
74歳という年齢はまだ早いという気もするが長年闘ってきた病気のことを考えると複雑な気持ちになる。
私にとっての初めてのヒーローがアリだった。
初めて知ったのはジョー・フレージャーとのMSGでのタイトルマッチ。
すでにモハメド・アリと改名していたのだがマスコミはまだカシアス・クレイの名で報道していた。
人種差別問題やベトナム戦争への言動によって、当時のマスコミがすぐには改名を認めたがらなかったように映った。
しかし世界チャンピオンという名声を失ってまでも自分の信念を貫く姿に、さらにカリスマ性が増し逆に自分を含めて多くの人が共感し魅せられたのだと思う。
ボクシング以外のスポーツ選手にとどまらず、やミュージシャン、文化人、政治家まであらゆるジャンルでアリの影響を受けた人は多い。
“蝶のように舞い蜂のように刺す”
その言葉は一種の魔法のようだった。
まさに蝶のように舞う華麗なステップ、そして蜂のように刺すスピードのある鋭いジャブからのコンビネーション。
それまでのヘビー級の戦い方の常識を破る戦い方は当初は賛否両論だった。
腕力にものをいわせKOで勝つのではなく、見事なカウンターでダウンを奪うスタイルに興奮した。
さらにフォアマン戦で見せたロープアドープ作戦も誰もが予想だにしない一見無謀な戦い方は度肝を抜かれた。
しかしアリの年齢や体力、フォアマンの耐久力や過信等も想定した理にかなった最高の作戦だったといえる。
アリがすごいという印象を受けるのは実はジョー・フレージャーとジョージ・フォアマンというライバルの存在があったからだ。
フレージャーやフォアマンはともにアリ以外の相手には無敵の強さを誇っていたからこそアリの存在が一層クローズアップされたと思う。
3人の戦いがそれぞれを引き立たせている。
なぜこの3人がクローズアップされるかというとオリンピックでの金メダルを経て世界チャンピオンに登りつめているという共通点が大きく影響しているように思える。
しかもロンドン(アリ)、東京(フレージャー)、メキシコ(フォアマン)と3大会連続での金メダリストということが3人の因縁を感じる。
アリが評価されるのはもうひとつ高額な報酬を得ることができるようになったこと。
衛星中継の発達等いろんな要素があるが、高額なファイトマネーを得られるきっかけを作ったのがアリのショーマンシップだったといえる。
フレージャーはアリとの第1戦でダウンを奪い死闘を制した。
ヘンリー・クーパーにもこの試合でダウンを奪われたのと全く同様の左フックで倒されている。
そんなフレージャーをフォアマンはたった2Rで計6度のダウンを奪い、完膚なきまでに打ちのめす。
俗に言う『キングストンの惨劇』。
フレージャーの体がフォアマンのパンチで宙に浮いたのには度肝を抜かれた。
そういう試合を見ているからこそアリがフォアマンに8RKO勝ちしたのはまさにとてつもなくすごいことなのだ。
実際試合前はただただアリの勝利を祈るしかなかった。
きっと奇跡を起こしてくれると信じながらもフォアマンのパンチを受けるたびに自分ものけぞっていた。
まさに『キンシャサの奇跡』を目の当たりにしてしばらくの期間興奮さめやらなかった。
そして先日宗派を超えた葬儀が執り行われた。
元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ。
天才という言葉で評されることが多いが、それは自己プロデュース力、人を惹きつけることにおいてはまさに天才だったといえる。
ボクシングにおいてももちろん才能はあっただろうが、それ以上に想像を絶する練習によってその地位を築いたのだと思う。
74歳という年齢はまだ早いという気もするが長年闘ってきた病気のことを考えると複雑な気持ちになる。
私にとっての初めてのヒーローがアリだった。
初めて知ったのはジョー・フレージャーとのMSGでのタイトルマッチ。
すでにモハメド・アリと改名していたのだがマスコミはまだカシアス・クレイの名で報道していた。
人種差別問題やベトナム戦争への言動によって、当時のマスコミがすぐには改名を認めたがらなかったように映った。
しかし世界チャンピオンという名声を失ってまでも自分の信念を貫く姿に、さらにカリスマ性が増し逆に自分を含めて多くの人が共感し魅せられたのだと思う。
ボクシング以外のスポーツ選手にとどまらず、やミュージシャン、文化人、政治家まであらゆるジャンルでアリの影響を受けた人は多い。
“蝶のように舞い蜂のように刺す”
その言葉は一種の魔法のようだった。
まさに蝶のように舞う華麗なステップ、そして蜂のように刺すスピードのある鋭いジャブからのコンビネーション。
それまでのヘビー級の戦い方の常識を破る戦い方は当初は賛否両論だった。
腕力にものをいわせKOで勝つのではなく、見事なカウンターでダウンを奪うスタイルに興奮した。
さらにフォアマン戦で見せたロープアドープ作戦も誰もが予想だにしない一見無謀な戦い方は度肝を抜かれた。
しかしアリの年齢や体力、フォアマンの耐久力や過信等も想定した理にかなった最高の作戦だったといえる。
アリがすごいという印象を受けるのは実はジョー・フレージャーとジョージ・フォアマンというライバルの存在があったからだ。
フレージャーやフォアマンはともにアリ以外の相手には無敵の強さを誇っていたからこそアリの存在が一層クローズアップされたと思う。
3人の戦いがそれぞれを引き立たせている。
なぜこの3人がクローズアップされるかというとオリンピックでの金メダルを経て世界チャンピオンに登りつめているという共通点が大きく影響しているように思える。
しかもロンドン(アリ)、東京(フレージャー)、メキシコ(フォアマン)と3大会連続での金メダリストということが3人の因縁を感じる。
アリが評価されるのはもうひとつ高額な報酬を得ることができるようになったこと。
衛星中継の発達等いろんな要素があるが、高額なファイトマネーを得られるきっかけを作ったのがアリのショーマンシップだったといえる。
フレージャーはアリとの第1戦でダウンを奪い死闘を制した。
ヘンリー・クーパーにもこの試合でダウンを奪われたのと全く同様の左フックで倒されている。
そんなフレージャーをフォアマンはたった2Rで計6度のダウンを奪い、完膚なきまでに打ちのめす。
俗に言う『キングストンの惨劇』。
フレージャーの体がフォアマンのパンチで宙に浮いたのには度肝を抜かれた。
そういう試合を見ているからこそアリがフォアマンに8RKO勝ちしたのはまさにとてつもなくすごいことなのだ。
実際試合前はただただアリの勝利を祈るしかなかった。
きっと奇跡を起こしてくれると信じながらもフォアマンのパンチを受けるたびに自分ものけぞっていた。
まさに『キンシャサの奇跡』を目の当たりにしてしばらくの期間興奮さめやらなかった。
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