2016年05月30日
今思い出す「大場政夫」
内山高志選手の衝撃の王座交代劇から1カ月。
未だ何か気の抜けたような状態である。
これだけ大きなショックを受けたのは具志堅用高選手の敗戦以来3度目。
内山選手に勝ったパナマのコラレス選手の戦いぶりから思い出したのが、大場政夫選手の4度目の防衛戦の相手オーランド・アモレス選手(以下敬称略)。
最も大きなショックを受けたのはその大場選手の事故死。
オールドファンなら知らないものはいないだろう名選手。
今回はそんな第25代WBA世界フライ級チャンピオン大場政夫の試合を振り返りたい。
まずはタイトルを取ったベルクレック・チャルバンチャイ戦。
この世界タイトル挑戦の前、日本チャンピオン・東洋チャンピオン・世界チャンピオンをそれぞれノンタイトル戦で撃破しトップコンテンダーに上り詰め、満を持しての挑戦だった。
その実力をいかんなく発揮しチャンピオンを圧倒、見事13R王者を3度マットに這わせKOで新チャンピオンの座に就く。
また防衛戦の合間に敵地に乗り込んでノンタイトル戦を行ったりと精力的に試合をこなしていた。
今日本人チャンピオンがラスベガスで試合をするのがステータスみたいになっているがすでに45年も前に大場はアメリカに乗り込んでいた。
しかも世界ランカーを相手にノンタイトル戦を行うという今では考えられないこともやってのけていた。
試合前のインタビューなどでも決して大口をたたくわけではなく静かな口調に世界チャンピオンとしての風格、プライドがうかがえる。
4度目の防衛戦の相手となったのが最強の挑戦者と言われたオーランド・アモレス。
この試合開始早々荒々しく振り回してくるアモレスのパンチをまともにくらい痛烈なダウンを喫した。
内山がパンチをもらいダウンを喫した時大場のダウンシーンが頭をかすめた。
大場はこのピンチをしのぎ2Rにはダウンを奪い返す。
スタミナに難のある相手を逆転KOに下しこの年の年間最高試合に選ばれた。
そして5度目の防衛戦。
相手は過去2度チャンピオンの座についたことのあるタイの英雄チャチャイ・チオノイ選手。
この強豪を相手にまたもや初回相手の振り回したスイング気味の右をまともにくらい痛烈なダウン。
しかもダウンの際右足首をひねり捻挫してしまう。
ただ試合中誰もこのことを気づくものはいなかった。
とてもこの後15R戦えるとは思えない絶望的な雰囲気の中、パンチをもらいながらもあきらめることなくペースを取り戻していく。
徐々に大場の激しい闘志にチャチャイが気持ちでのまれていく。
リング上ではテンカウントは決して聞かないという、大場選手の不屈の闘志が、劇的な逆転ノックアウトを生んだともいえる。
そしてチャチャイ選手の執念がこの試合をさらに壮絶なものとした。
後にも先にもこんなに心ふるえる試合はみたことがない。
それほど感動的な試合のわずか2週間後の夕刊、信じられない見出しを目にすることとなる。
頭が真っ白になり心がざわつくのを抑えられない何とも言えない気持ちになったのを覚えている。
大場政夫氏は自分にとってはボクシングへの入り口となった大きな存在であり文字通り永遠のチャンピオンでありつづける。
未だ何か気の抜けたような状態である。
これだけ大きなショックを受けたのは具志堅用高選手の敗戦以来3度目。
内山選手に勝ったパナマのコラレス選手の戦いぶりから思い出したのが、大場政夫選手の4度目の防衛戦の相手オーランド・アモレス選手(以下敬称略)。
最も大きなショックを受けたのはその大場選手の事故死。
オールドファンなら知らないものはいないだろう名選手。
今回はそんな第25代WBA世界フライ級チャンピオン大場政夫の試合を振り返りたい。
まずはタイトルを取ったベルクレック・チャルバンチャイ戦。
この世界タイトル挑戦の前、日本チャンピオン・東洋チャンピオン・世界チャンピオンをそれぞれノンタイトル戦で撃破しトップコンテンダーに上り詰め、満を持しての挑戦だった。
その実力をいかんなく発揮しチャンピオンを圧倒、見事13R王者を3度マットに這わせKOで新チャンピオンの座に就く。
また防衛戦の合間に敵地に乗り込んでノンタイトル戦を行ったりと精力的に試合をこなしていた。
今日本人チャンピオンがラスベガスで試合をするのがステータスみたいになっているがすでに45年も前に大場はアメリカに乗り込んでいた。
しかも世界ランカーを相手にノンタイトル戦を行うという今では考えられないこともやってのけていた。
試合前のインタビューなどでも決して大口をたたくわけではなく静かな口調に世界チャンピオンとしての風格、プライドがうかがえる。
4度目の防衛戦の相手となったのが最強の挑戦者と言われたオーランド・アモレス。
この試合開始早々荒々しく振り回してくるアモレスのパンチをまともにくらい痛烈なダウンを喫した。
内山がパンチをもらいダウンを喫した時大場のダウンシーンが頭をかすめた。
大場はこのピンチをしのぎ2Rにはダウンを奪い返す。
スタミナに難のある相手を逆転KOに下しこの年の年間最高試合に選ばれた。
そして5度目の防衛戦。
相手は過去2度チャンピオンの座についたことのあるタイの英雄チャチャイ・チオノイ選手。
この強豪を相手にまたもや初回相手の振り回したスイング気味の右をまともにくらい痛烈なダウン。
しかもダウンの際右足首をひねり捻挫してしまう。
ただ試合中誰もこのことを気づくものはいなかった。
とてもこの後15R戦えるとは思えない絶望的な雰囲気の中、パンチをもらいながらもあきらめることなくペースを取り戻していく。
徐々に大場の激しい闘志にチャチャイが気持ちでのまれていく。
リング上ではテンカウントは決して聞かないという、大場選手の不屈の闘志が、劇的な逆転ノックアウトを生んだともいえる。
そしてチャチャイ選手の執念がこの試合をさらに壮絶なものとした。
後にも先にもこんなに心ふるえる試合はみたことがない。
それほど感動的な試合のわずか2週間後の夕刊、信じられない見出しを目にすることとなる。
頭が真っ白になり心がざわつくのを抑えられない何とも言えない気持ちになったのを覚えている。
大場政夫氏は自分にとってはボクシングへの入り口となった大きな存在であり文字通り永遠のチャンピオンでありつづける。
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