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5つの世界戦(内山高志)

さてちょっとつらいのだが、内山高志選手の防衛戦を振り返ってみたい。

チャンピオンになることより防衛することの方が難しいとはよく言われることだ。
挑戦者は無数にいるが4団体あったとしても標的にするチャンピオンはひとり。
チャンピオンはあらゆる角度から分析され研究される。
さらに長い間防衛回数を重ねれば重ねるほど研究される。
だからこそ10回を超える防衛は本当に偉大な記録だ。
悪いが最短で世界チャンピオンになることにあまり意味を感じない。
防衛の難しいさを改めて知らされた一戦だった。

長いこと防衛すればするほどいろいろな癖を見抜かれそこを攻め込まれる。
あの用心深い内山選手がまさかのKO負け。
KO率が低くてもまともにもらえば効いてしまう。

本当にまともにくらってしまったこととがまず第一の大きな敗因。
相手は徹底して内山選手の癖を研究し勇気を持ってパンチをふるってきた。
そしてドンピシャでパンチをもらってしまった。
よく立てたなというぐらい効いていた。

挑戦者も目もよくスピードがあるうえに振り回してくるやりにくそうなタイプだった。

あと数秒やりすごせば乗り切れたのに、やはり自分のパンチに自信があったのだろう、打ちにいってしまったことが最後のダウンにつながった。



ボクシングの怖さを痛感した試合だった。
まったく負ける姿が思い浮かばないような強い選手ほど負けた時のショックは大きい。
ただ肉体的、精神的に衰えて負けた様には見えないしダメージもないように思う。
できればもう一度リベンジしてほしい。

具志堅さんが負けたときと同じような喪失感を35年ぶりに味わった。

ただ世界にはさらに驚く記録を更新中のチャンピオンがいる。
ミドル級のゲンナディ・ゴロフキンだ。
防衛記録を重ねるだけでなくすべてKO防衛。
現在16連続防衛中、世界記録であるウィルフレッド・ゴメスの持つ17連続KO防衛の記録にあとひとつに迫っている。
決して弱い相手と対戦しているわけではない。

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プロフィール

アレアッチャ
高校生になる息子を抱えるシングルファーザーです。生活してゆく上で一人親ならではの悩みや工夫等を含め日々感じたことを発信したいと思います。
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