2016年03月04日
高梨、安定の強さ13勝目(ワールドカップ第16戦)
カザフスタンのアルマトイで行われたジャンプ女子ワールドカップ第16戦。
アルマトイはサマーグランプリが行われたことはあるものの冬雪の季節にワールドカップ開催するのは初めて。
高梨沙羅選手は1回目ただ一人100mを超、え2回目も103.0mとこの台もヒルレコードをマークし、今季13度目の優勝を飾った。
圧勝とまではいかなかったものの2本とも100mを超え、安定した強さを感じる試合だった。
第16戦の上位5人の成績は以下の通り。
高梨沙羅 101.0m 126.2pt(+4.2)103.0m 252.6pt(−1.1)
ダニエラ・イラシコシュトルツ 97.0m 119.8pt(+3.3)100.5m 245.3pt(+0.5)
ジャクリーン・ザイフリーツベルガー98.5m 121.9pt(+4.9) 99.0m 239.2pt(−2.7)
マヤ・ブティッツ 94.5m 115.1pt(+5.6) 98.0m 235.7pt(+3.6)
キアラ・ヘルツル 97.0m 118.2pt(+6.2) 99.0m 234.7pt(+0.5)
( )内はウィンドファクター
本人がインタビューで「タイミング遅れてしまった、空中もうまくいかずテレマークも入らず課題の残る試合」と言っていたように2位のイラシコシュトルツ選手に2本目にポイントを詰められた。
すでに今シーズンの総合女王が決定している高梨選手だが、世界の各地のジャンプ台は年に何度も飛べるわけではない。
その特徴をつかむうえでもまた自身のジャンプへの課題をひとつひとつステップ克服しアップしていくためにも、実戦で飛ぶことがまず大切。
もちろん怪我の心配等はつねにつきまとうが、それ以上に一戦一戦が彼女たちにとっては大切な経験となるのだろう。
より素晴らしいジャンプ理想のジャンプを飛びたいという生真面目な姿勢が高梨沙羅という選手をここまで強い女王に成長させたのだと思う。
結果だけみると16戦13勝と圧倒しているが、まだ自分のジャンプに納得していないようだ。
また若い選手(特にスロベニア)の急速な成長と各国の技術力の向上が気を引き締める材料となっているようにみえる。
数字だけでいえば今季以上の成績を残したのが2013-14年のシーズン。
このときは個人戦が19戦予定されていて1試合が中止となり、18戦15勝2位2回3位1回とすべての試合で表彰台にのぼっている。
今季より1試合早く第14戦で総合優勝を決めたシーズンだ。
サラ・ヘンドリクソンがじん帯手術のためシーズン通して欠場、ダニエラ・イラシコシュトルツや五輪王者のカリーナ・フォークトも途中から欠場と、ライバルと目された選手たちの離脱が余計高梨選手の強さを引き立たせた。
他の選手より1ゲートを下げても飛びすぎできちんとうまく着地できず、転倒扱いで飛型点で大きくマイナスされたにもかかわらずトップに立った試合、2位に40pt近い大差をつけて優勝した大会。
こういったインパクトの強い勝ち方をしたので力以上の強さを感じたシーズンだった。
この強さが印象的だったため翌年総合チャンピオンの座を譲っただけでスランプとされてしまう。
もちろん彼女がこれまで以上に悩んだ年であり思うような結果を出せなかったのは事実。
しかし6度も優勝し総合2位という結果はもっともっと評価されるべきだ。
メディアも通り一辺倒な報道ばかりせずもう少しきちんと取材をしてほしい。
無事これ名馬というようにこれまであまり大きな怪我や故障がないことも高梨選手の強さなのかもしれない。
女子のワールドカップが始まって今年で5シーズン目だが、総合ランキングトップ3をひもとくと高梨選手だけがこのトップ3を外していないのである。
10連勝とかもすごい記録なのだが、これも特筆すべきことだと思う。
総合優勝 2位 3位
2011/12 サラ・ヘンドリクソン ダニエラ・イラシコシュトルツ 高梨沙羅
2012/13 高梨沙羅 サラ・ヘンドリクソン コリーヌ・マッテル
2013/14 高梨沙羅 カリーナ・フォークト 伊藤有希
2014/15 ダニエラ・イラシコシュトルツ 高梨沙羅 カリーナ・フォークト
2015/16 高梨沙羅 ダニエラ・イラシコシュトルツ マヤ・ブティッツ
女子ジャンプは他の競技に比べ競技人口は少ないかもしれない。
ワールドカップの開催やオリンピック種目としての歴史も浅いかもしれない。
しかしそれは認められるまでに時間がかかっただけの話で競技自体の歴史が極端に浅いわけではない。
もっともっとこの競技そして活躍している選手を長いスパンでクローズアップしてもよいと思う。
オリンピック直前になって金メダル候補という理由だけでその時だけ取材攻勢をかけ変にプレッシャーをかけるのだけはやめてほしい。
アルマトイはサマーグランプリが行われたことはあるものの冬雪の季節にワールドカップ開催するのは初めて。
高梨沙羅選手は1回目ただ一人100mを超、え2回目も103.0mとこの台もヒルレコードをマークし、今季13度目の優勝を飾った。
圧勝とまではいかなかったものの2本とも100mを超え、安定した強さを感じる試合だった。
第16戦の上位5人の成績は以下の通り。
高梨沙羅 101.0m 126.2pt(+4.2)103.0m 252.6pt(−1.1)
ダニエラ・イラシコシュトルツ 97.0m 119.8pt(+3.3)100.5m 245.3pt(+0.5)
ジャクリーン・ザイフリーツベルガー98.5m 121.9pt(+4.9) 99.0m 239.2pt(−2.7)
マヤ・ブティッツ 94.5m 115.1pt(+5.6) 98.0m 235.7pt(+3.6)
キアラ・ヘルツル 97.0m 118.2pt(+6.2) 99.0m 234.7pt(+0.5)
( )内はウィンドファクター
本人がインタビューで「タイミング遅れてしまった、空中もうまくいかずテレマークも入らず課題の残る試合」と言っていたように2位のイラシコシュトルツ選手に2本目にポイントを詰められた。
すでに今シーズンの総合女王が決定している高梨選手だが、世界の各地のジャンプ台は年に何度も飛べるわけではない。
その特徴をつかむうえでもまた自身のジャンプへの課題をひとつひとつステップ克服しアップしていくためにも、実戦で飛ぶことがまず大切。
もちろん怪我の心配等はつねにつきまとうが、それ以上に一戦一戦が彼女たちにとっては大切な経験となるのだろう。
より素晴らしいジャンプ理想のジャンプを飛びたいという生真面目な姿勢が高梨沙羅という選手をここまで強い女王に成長させたのだと思う。
結果だけみると16戦13勝と圧倒しているが、まだ自分のジャンプに納得していないようだ。
また若い選手(特にスロベニア)の急速な成長と各国の技術力の向上が気を引き締める材料となっているようにみえる。
数字だけでいえば今季以上の成績を残したのが2013-14年のシーズン。
このときは個人戦が19戦予定されていて1試合が中止となり、18戦15勝2位2回3位1回とすべての試合で表彰台にのぼっている。
今季より1試合早く第14戦で総合優勝を決めたシーズンだ。
サラ・ヘンドリクソンがじん帯手術のためシーズン通して欠場、ダニエラ・イラシコシュトルツや五輪王者のカリーナ・フォークトも途中から欠場と、ライバルと目された選手たちの離脱が余計高梨選手の強さを引き立たせた。
他の選手より1ゲートを下げても飛びすぎできちんとうまく着地できず、転倒扱いで飛型点で大きくマイナスされたにもかかわらずトップに立った試合、2位に40pt近い大差をつけて優勝した大会。
こういったインパクトの強い勝ち方をしたので力以上の強さを感じたシーズンだった。
この強さが印象的だったため翌年総合チャンピオンの座を譲っただけでスランプとされてしまう。
もちろん彼女がこれまで以上に悩んだ年であり思うような結果を出せなかったのは事実。
しかし6度も優勝し総合2位という結果はもっともっと評価されるべきだ。
メディアも通り一辺倒な報道ばかりせずもう少しきちんと取材をしてほしい。
無事これ名馬というようにこれまであまり大きな怪我や故障がないことも高梨選手の強さなのかもしれない。
女子のワールドカップが始まって今年で5シーズン目だが、総合ランキングトップ3をひもとくと高梨選手だけがこのトップ3を外していないのである。
10連勝とかもすごい記録なのだが、これも特筆すべきことだと思う。
総合優勝 2位 3位
2011/12 サラ・ヘンドリクソン ダニエラ・イラシコシュトルツ 高梨沙羅
2012/13 高梨沙羅 サラ・ヘンドリクソン コリーヌ・マッテル
2013/14 高梨沙羅 カリーナ・フォークト 伊藤有希
2014/15 ダニエラ・イラシコシュトルツ 高梨沙羅 カリーナ・フォークト
2015/16 高梨沙羅 ダニエラ・イラシコシュトルツ マヤ・ブティッツ
女子ジャンプは他の競技に比べ競技人口は少ないかもしれない。
ワールドカップの開催やオリンピック種目としての歴史も浅いかもしれない。
しかしそれは認められるまでに時間がかかっただけの話で競技自体の歴史が極端に浅いわけではない。
もっともっとこの競技そして活躍している選手を長いスパンでクローズアップしてもよいと思う。
オリンピック直前になって金メダル候補という理由だけでその時だけ取材攻勢をかけ変にプレッシャーをかけるのだけはやめてほしい。
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