大陸生まれの万年青年

　最近ご無沙汰の墓参り、行かねばと思いつつ昨日実行、親不孝者である。

墓は神戸･三ノ宮より地下鉄で30分の終点･西神中央駅へ。
そこからは大概徒歩で往復する。20分程で田園風景（上の写真）が見渡せる。
まさに刈り入れを待っている稲の向こうに見える丘の上が墓園である。
中間地点で明石川を超える（下の写真）、ここでは野鳥や魚、亀が沢山見られ私の
好きな所である。（写真を拡大すると中州に白い鳥が３羽ほど見られます）
川を越えてから坂道を登るのだが、街中では望めぬ散歩道である。
実のなるものではドングリ、栗、あけび、それに名前は知らないが、赤や濃い紫、黒い小さな実をつけている。花は10種類ぐらい見られる。子供の頃よく見かけたつゆ草も沢山咲いている。私は紫色の花が好きでこれは名前を憶えている。
トンボ、蝶も何種か飛んでいる。秋たけなわを楽しみながら行く贅沢な墓参りである。
行きも帰りも歩行時間は55分だった。5年前には真夏の炎天下でも50分を切っていたのに。
火曜日は墓園入口の花屋は休み、うっかりしていた。
仕方なく、付近の野草を摘んできて供えた、ボケたなと笑っているだろう。
高台にある墓園からは本四架橋の明石海峡大橋が見られる、
海の近くで生れ育った両親も満足している事でしょう。

　日が経つにつれ銀杏の色が変わり、味も落ちてくる気がする。
友人に保存方法を教わり試してみる。
銀杏割器で(ペンチでもよい)皮を割り、中身を取り出す。
それを、やっと浸る位のお湯を沸かし、その中に入れる。
火は中火にし、お玉で潰さぬようにコロコロ。すると表面の薄皮が剝けてくる。
同時に実の色が綺麗な緑色に変わる。
何時もはレンジでポンなので、変色の経過を観察したのは初めて。
また一つ勉強になった。
薄皮が向けたものを冷凍保存すれば、お正月にもいただけるそうな。
私はその日のうちに食べてしまったが…。

　今年は沢山採れたので20名程にほんの少しずつであるがおすそ分け、
皆さんに喜んでもらった。来年も頑張らねば…。
万博公園まで歩ける体力と、やっかいな後処理の根気と気力を保たねばと、
今日も歩く。今の元気が続けと晩酌を・・・。感謝、感謝である。