大陸生まれの万年青年

　孫のマーチングバンド演奏を観に浜松へ。
駅に着き改札を出るまでにピアノ。
驚いていると十歳前後の子がスタスタと近づき少し離れて母親が。
女の子は椅子に座り演奏を始め、母親はその姿を写真に収めた。
聞き入っているのは私ら夫婦、上手いかどうかは解らぬが堂々として楽しそう。
彼女らが立ち去るのを待って誰もいないピアノを撮る。
彼女らに断ってでも演奏風景を撮ればと後悔。

　NHKの番組で「空港ピアノ・駅ピアノ」を何度か見た事があるが、
私が観たのは全て海外だった。
日本でもやっているのだ、音楽には弱い私でも映像で観るより感激。
音楽は気分を良くするものだと、孫の演奏会に向かう。

　昨年だったか、マンション内覧会での事。
当たり前だがお客様が来られる前に、朝礼が行われる。
その中で前日の感想の報告が有り、当日の参考とする。
《かんしん》 の報告がなされた。
「説明者のマニュキュアが強烈で不愉快」と言うのだ。
化粧や衣装に関心の無い私には驚きだった。
人の爪に関心を示し、わざわざ文章にしてまで指摘する事に驚いた。
余程ひどいモノだったのだろ。やる方も、場を考えないことにも驚き。
続いて「このご指摘を皆で共有して今日も頑張ろう」ときた。
上手い！
普通は、心当たりのある人は注意願う、と言うのだろう。
「皆で共有」と柔らかく表現したことに感心した。
お客様に丁寧、親切に説明し、設備や内装に歓心を示していただこう。

言葉に関する文章を書くのは初めてだ、これもこの件のお陰だろう、感謝。

　中1の孫に「つるんつるんやりたい」と誘われる。
わしの頭かと思ったがスケートリンクの事だった。
いつ頃からか知らないが、毎冬大阪駅の北で開催。
一回千円で入れ替え無し。
孫は2時間以上それも二日も、これだけ喜べば安い。
オープン前から入り口に並び、最初はリンクに入るのも遠慮がち。
滑り始めるとすぐに馴れ、二日目には一番にリンクに入り、片足上げたり、
チョイとバックで滑ったり。
見ているだけで楽しいが、寒さには堪えた。
リンクからやっと上がり、遅いランチを娘を交え食べる、
久し振りの昼酒の美味かった事。
健康であればこそ、感謝、感謝。