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大分出張

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 朝8時11分発鹿児島中央行きのさくらに乗るべく新大阪に向かう。
驚いたことにホームは人で埋まっている、それも半分は外人だ。
えらいこっちゃ〜と思ったが、先頭車両中程の3人掛けの席に座れた。
やれやれと思っていると発車、座席は全て埋まり20人程が立っている。
外人と言えば中国人と思うだろうが、西洋人が多い。どこに行くのだろうか。
持ってきた山本周五郎作の「樅ノ木は残った」を膝に置き観察していると、
一番前の3人掛けに、一人の日本人を含む7人グループ。
すなわち4人は立っている。その4人の男女が一番窓際に座った若い日本人女性に代わる代わる挨拶をしている。大きな体を窓際まで乗り入れ、頬ずりまでするのだ。何処の国の人だろう。
姫路で大勢が降りた。姫路城を見に来たのかと思っていると、またまた大勢の外人が乗って来た。
私は窓際に移動、隣は外人カップルとなった。
語学に疎い内気な私は本に集中、隣のカップルは30歳前後だがおとなしい。
喉が渇いたのでペットボトルを取ろうと本を置くと、すぐに立ちかけ通路を開けようとする。トイレにでも行くと思ったのだろうか。
小倉にて下車の準備をと腰を浮かすと、すぐに立ち上がりカバンを網棚から下ろしてくれた。「カサモ?」と日本語が出た。
「そうです。日本語上手ですね。分かっていれば話をしたかった」
お礼を言いながら(もちろん日本語)「どちらまで行くのですか?」と尋ねる。
「スペインからです」と、返事の内容はちょっと違ったが、駅に着いたので「気つけて」と言うと、ニコッと笑顔。
残念だと思いながら、こちらもニコッで返す。清々しい気分で日豊線に向かう。
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ひろあき
最後の70代、1年1年を楽しみ生きる
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