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神は存在するのでしょうか

 母の13回忌が簡単に執り行われた事は前回述べた。
お坊さんが体調を崩されたのが理由である。
30年近く前、父が危ないと聞いたのは函館で1トン程の機械を2階に搬入中だった。
急いで飛行機で神戸に、すでに話せる状態ではなかったが臨終には間に合った。
斎場に遺体を移し、さてどうするべきかと思っていると。
係の方が「枕経はどうされますか」と聞いてくる。
枕経???何のことか知らぬ私は「どうぞよろしくお願いします」と頼んだ。
すると「これはそちらのお寺さんに頼むものです」と教えてくれた。
父は次男で若い頃に満州に飛び出し、そこで所帯を持った。
故に私は満州の奉天(今は中国の瀋陽)で生まれた。
日本に引き揚げた時、ただ一人残っていた父型の祖母も小学生時代に亡くなった。
そんなわけで身内の葬式にはほとんど縁がなかった。
家には仏壇は無く、墓参りの話はおろか、お寺に参った事がない。
考えた末一人残るお袋の住いに一番近い寺を、と電話帳で選んだ。
突然にも関わらず、すぐに駆け付けてくれたのが
今に至るまでお世話になっているお坊さんだ。
枕経を終え帰ろうとするお坊さんに「葬式の方もお願いします」と頼んだ。
一瞬驚かれたが気持ちよく葬儀の手はずを説明してくれた。
その後一人暮らしとなった母を、寺の行事の度に招いてくれた。
お布施もそんなに多くを包まなくて良いですよ、と一部返してくれたそうだ。
その母をも送ってくれた住職は、息子にその席を譲った。
晋山式を嬉しそうに終え、記念に立派な扇子を戴いた。
(普山式はシンサンシキと読み住職の交代式である。
この件でも無知な私に住職はあくまでも親切丁寧に対応)
その息子さんが突然 昨年末に逝かれたと聞いたのは、つい先日の事。
住職は体重が10キロも落ち入院とは・・・曲がった事は許さぬ気品漂う方だ。
酒もたばこもやらず信仰一途、私のような無知な者まで親切に導いてくれる。
何とか立ち直って頂き、元気なお姿を拝みたいものである。

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