2007年09月20日
愛煙家と嫌煙家の「壁」
この覚書では過去に何度かタバコについて書いた事がありますが、私、かなりの嫌煙家でタバコに対してはかなり厳しい事を書いてはいますが、それでも共存を願っている立場。しかし、この様な意見があると強硬な論調になってしまいます。
養老孟司の超刺激発言 「たばこの害根拠なし」「禁煙運動はナチズム」
http://www.j-cast.com/2007/09/18011417.html
正直な話、突き詰めれば医学的にタバコが健康にどの様な害があるかはよく分かっていません。と言うのも、タバコによる健康被害を明確に示すデータもあれば関係がないと言うデータもあります。そこに陰謀論というスパイスを加味し、「健康に影響が無いと言っている医者はタバコ業界からお金を貰ってる」などの話が出てくると、シロートの私には判断がつきません。
しかし、明確な事実は「横でタバコを吸われたら気分が悪くなる」と言うもの。仮に健康に影響が無いと言われても、気分が悪くなることは事実。逆に健康に良いとしても、あの臭いと煙、そしてタバコを吸い終えた人間の口臭は堪りません。
コレを踏まえて記事の中の文章で
>養老さんは、禁煙運動家は非常に権力的で、他人に生き方を押し付けて
>快感を覚えるタイプだ、と痛烈に批判している。
これは完全に想像力が欠如した身勝手な意見としか言いようがありません。他人に煙と悪臭を押し付け、その迷惑行為に無頓着な自分勝手なタイプと批判してみましょうかねぇ。
心理学的に見て、喫煙者はタバコが健康に与える害を過小評価、もしくは害が有る・無いの両説で「無い」方を選ぶと言う話を読んだ事があります。養老氏もこのタイプのような気がします。
で、繰り返しますが、私はタバコが健康に害があるかないかを「医学的」に語るつもりはありません。ただ、私は気分が悪くなるから(経験的に)害があるんじゃないか?と感じると同時に、上記の記事の結びにある
>質問状が手元に届いても見ずに捨ててしまうだろう、ということだった。
これが養老氏の発言ではないものの、事務所からの回答です。結局は言いっ放しで反論を受け付けない態度は自身が批判している人たちとあまり変わらないんじゃないかと思うんですが。少なくとも本として活字にするんじゃなくて、ブログで書く程度の無責任で軽い話で終わらせたら良いんじゃない?
私みたいに(笑)。