2020年05月05日
「人工呼吸器」って思った以上に苦しいよ
先月末に退院後、最初の更新です。現在、手術から3週間ほどたっていますが、まだまだ疲れやすく怠け癖が付いているのか疑問に思うほど。まぁ、開胸手術の傷を回復させる期間を考えるとこんなものかもしれませんが、これで来週から職場復帰できるのか?できたとしても会社に間違ったメッセージを送るんじゃないか?と心配。
さて、今回は循環器系の手術で問題になっている新型コロナウィルスでの入院ではありませんが、「人工呼吸器」という点では参考になると思います。今回の入院で何が辛かったかと言えば人工呼吸器の使用とその後の苦しみが一番辛かった。
「熱望」「切望」などの言葉がありますが「渇望」と言う言葉の方がより強く、より切実な印象があると思います。まさに「渇き」こそ何としても排除したいものだと思いますが、術後に目が様得たときはまだ人工呼吸器を装着したままで、その時は過去に経験したことのない「渇き」を感じていました。
もちろん点滴などで必要な水分は供給されていたので脱水状態にはなりませんが、本当に辛い。ただ、まだ麻酔が効いていて意識を(意識的に)飛ばしてしまえばそのまま眠れたので渇きは回避できましたが、続いて人工呼吸器を抜管した後、まだ気管の麻酔が醒めきってない状態では水が飲めない。ここからの地獄の苦しみが長かった。
この時、現在入院中の母とのコミュニケーション方法として指で文字を書く方法を使っていましたが、これは覚えておいて損はありません。「一文字ずつ」「ゆっくりと」書くことが大事。ここで私は「くちをゆすぎたい」と要求、水を含ませてもらい口の中だけは少しだけ楽にすることができました。
続いて飲水の許可が出ましたが、管が入っていたためにノド(多分、声帯かな?)に激痛が走り、水をまともに飲めない。ノドの渇きと痛みを鎮めるために水がそこに留まって欲しいんです…結局「こおりをふくませてください」と、口に氷を入れてもらいずいぶんと楽になりました。
しかし、ここからさらに別の地獄の入り口が開きます。ノドの痛みから「ゲップ」ができない。このゲップができないのがこれほど苦しいとは思いませんでした。そして水分を取ることで「痰」が出るのですが、会話の途中で相手に気付かれずに飲み込む程度の少量の痰で窒息しそうになりました。
水が飲めなかった時までは地獄の苦しみでしたが、水が飲めるようになってからは何度か死を覚悟するほどの苦しみがありました。(実際、これで死ぬんだ…って思った)
この他にもいろいろときつい事がありましたが、それはまたの機会に。実際、まだ胸の切開した後の痛みや体内の出血を排出するドレーン(体内にチューブが挿入されていて、そこから血が出てくる)がぶら下がった状態、肺に水が溜まり呼吸ができない、リハビリが結構きつかった…などなど書きたいことがまだまだありますんで(笑)。
さて、話は人工呼吸器に戻りますが、コロナウィルス関連で言えば著名人が人工呼吸器を付けていたが集中治療室から一般病とに移動したってニュースを見かけますが、これって医学的には順調であっても上記の様な地獄の苦しみが待ってるって事で、若い人なんか「死にはしない」って新型コロナについて高を括っているかもしれませんが、本当に苦しみます。
さて、今回は循環器系の手術で問題になっている新型コロナウィルスでの入院ではありませんが、「人工呼吸器」という点では参考になると思います。今回の入院で何が辛かったかと言えば人工呼吸器の使用とその後の苦しみが一番辛かった。
「熱望」「切望」などの言葉がありますが「渇望」と言う言葉の方がより強く、より切実な印象があると思います。まさに「渇き」こそ何としても排除したいものだと思いますが、術後に目が様得たときはまだ人工呼吸器を装着したままで、その時は過去に経験したことのない「渇き」を感じていました。
もちろん点滴などで必要な水分は供給されていたので脱水状態にはなりませんが、本当に辛い。ただ、まだ麻酔が効いていて意識を(意識的に)飛ばしてしまえばそのまま眠れたので渇きは回避できましたが、続いて人工呼吸器を抜管した後、まだ気管の麻酔が醒めきってない状態では水が飲めない。ここからの地獄の苦しみが長かった。
この時、現在入院中の母とのコミュニケーション方法として指で文字を書く方法を使っていましたが、これは覚えておいて損はありません。「一文字ずつ」「ゆっくりと」書くことが大事。ここで私は「くちをゆすぎたい」と要求、水を含ませてもらい口の中だけは少しだけ楽にすることができました。
続いて飲水の許可が出ましたが、管が入っていたためにノド(多分、声帯かな?)に激痛が走り、水をまともに飲めない。ノドの渇きと痛みを鎮めるために水がそこに留まって欲しいんです…結局「こおりをふくませてください」と、口に氷を入れてもらいずいぶんと楽になりました。
しかし、ここからさらに別の地獄の入り口が開きます。ノドの痛みから「ゲップ」ができない。このゲップができないのがこれほど苦しいとは思いませんでした。そして水分を取ることで「痰」が出るのですが、会話の途中で相手に気付かれずに飲み込む程度の少量の痰で窒息しそうになりました。
水が飲めなかった時までは地獄の苦しみでしたが、水が飲めるようになってからは何度か死を覚悟するほどの苦しみがありました。(実際、これで死ぬんだ…って思った)
この他にもいろいろときつい事がありましたが、それはまたの機会に。実際、まだ胸の切開した後の痛みや体内の出血を排出するドレーン(体内にチューブが挿入されていて、そこから血が出てくる)がぶら下がった状態、肺に水が溜まり呼吸ができない、リハビリが結構きつかった…などなど書きたいことがまだまだありますんで(笑)。
さて、話は人工呼吸器に戻りますが、コロナウィルス関連で言えば著名人が人工呼吸器を付けていたが集中治療室から一般病とに移動したってニュースを見かけますが、これって医学的には順調であっても上記の様な地獄の苦しみが待ってるって事で、若い人なんか「死にはしない」って新型コロナについて高を括っているかもしれませんが、本当に苦しみます。
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特に脳梗塞については麻酔が醒めた後の私の反応でしか判定できないと言われていたので、自分自身で「大丈夫!」って思えるまではちょっと怖いところがありました。
まぁ、あとはコロナリスクですが…次の契約先は(聞く所によると)コロナ対策はほとんど何もしていないそうなので、ちょっと…
次、人工呼吸器を付ける事があったとしたら、拒否するかもしれない(笑)。
コロナ禍の時分で無ければ祝杯をあげたいトコロですなあ。
今回の手術は開胸の方やったんですね?大手術じゃないですかー。そりゃあ死も覚悟するわなあ。
2月にお会いした時は『4月に又手術するやでー』と軽くおっしゃてたんで、当方、血管内視鏡手術かと認識してました。
下手すると『長崎行きたいなあ』が師匠の最後の言葉になる可能性があったのだなあ。
ううむ。
流行中のコロナは血栓誘発するそうですし、くれぐれも感染にだけは気を付けて、ご自愛くださいませ。