2020年01月27日
「リチャード・ジュエル」見てきました
過去、「クリントイーストウッド監督」「実話の映画化」の組み合わせは個人的には非常に相性が悪く、いろいろと鬱になる要因が多い中、気分転換にこの映画を選んだのはどうだろう?って感じでしたが、結果を言うと見て良かった映画。まぁ、以前にも書いた実話の映画化にはありがちな部分はありましたが、十分見ごたえのある内容でした。
1996年アトランタ。オリンピックで賑わう音楽イベントの会場で警備をしていたリチャード・ジュエルは爆弾が仕掛けれているのを発見する。彼の尽力に数名の死者を出すも予想以上に被害を抑え、ヒーローとなったジュエル。マスコミが注目する中、FBIはジュエルこそが爆弾犯だとにらみ捜査を進め、それを嗅ぎ付けたマスコミは一斉に彼を吊るし上げる。
真実よりもFBI、マスコミ共に各々が望む結論ありきの暴走がジュエルを窮地に追い込むが、彼の愚直な真面目さを知っている旧知の弁護士、ワトソンや息子の無実を信じる母が国家とマスコミを相手に立ち上がる。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。
【感想:Start】
過去にクリントイーストウッド監督の実話の映画化で見た作品は「アメリカン・スナイパー」「運び屋」などがありますが、どちらも実話に即しているからこそストーリーがちょっと…と言うところがありました。
クリントイーストウッド監督以外でも実話を元とした「デトロイト」「キャプテン・フィリップス」「ローン・サバイバー」「アメリカン・ハッスル」なども実話に即したからこその映画としてはいま一つだったり、逆に「アンストッパブル」みたいに過剰な脚色で駄作になったりと…
この作品も映画のストーリーとしては起伏が弱く、FBIにマスコミの単純すぎる悪者っぷりや主人公サイドが反撃に転じてからの流れの単調さはどうなの?って感じでしたが、まぁ悪役は悪役らしかったしいくつになっても息子を守ろうとする母親の姿など、揺さぶられる世代がちょっと偏りそうですが、合格点を出しても良い内容でした。
もちろん気になった所として、実話を元にしたって事ですが…FBIって本当に映画にあったような違法捜査をするどころか、彼等の行き着く先には無実の人間を電気椅子送りにし真犯人をのさばらせる様なことをするんでしょうか。真実を追求した結果、犯人を捕まえることがあるべき姿なのに、犯人を捕まえて事件を終わりにしたいが故に真実を闇に葬るのであれば、結果としてFBIは爆弾犯の共犯者と言っても過言ではないし、それはファクトチェックもろくにしないマスコミも然り。
とにかくTwitterとかで日本をディスる人が「海外に比べて日本(人)では…」って書き出す人がいますが、この映画が描いている内容が事実に即したものであれば、やっぱりアメリカも自供主義だったりマスコミは飛ばし記事を打つし。いやいや、ゴーンさんの事件で日本の司法は海外に比べて遅れているって言うけど、海外も司法取引やら何やらと妙な落としどころで手を打ち真実なんかそっちのけで決着を付けたりするところもあるんで、それは進んでるって言えるのかなぁ…と。
総じてジャンルを「実話の映画化」ってすると最高傑作に近いんじゃないかな。80点くらい。
【感想:End】
最後に。ちょっと鬱な状況が続いていて気分を変えようと思ってたんですが、好きな映画鑑賞も億劫になって…ってのが完全にヤバい状況。とにかく今のプロジェクト、控えめに言ってクソ。ズボラな私をして、作業指示やら仕様の説明なんかで「とにかく仕事してくれ!」って思う日々。
マジで吐き気がするほど嫌なんですが、親父にお袋の見舞いやら洗濯物などで忙殺される中、何かスカッとする事が無いか?ちょっと旅行やらドライブやらも考えたが…毎週末が二人の入院先を往復するだけでつぶれてしまうし、再来週は自分の手術だし。
何か気晴らしを授けてくれ!
1996年アトランタ。オリンピックで賑わう音楽イベントの会場で警備をしていたリチャード・ジュエルは爆弾が仕掛けれているのを発見する。彼の尽力に数名の死者を出すも予想以上に被害を抑え、ヒーローとなったジュエル。マスコミが注目する中、FBIはジュエルこそが爆弾犯だとにらみ捜査を進め、それを嗅ぎ付けたマスコミは一斉に彼を吊るし上げる。
真実よりもFBI、マスコミ共に各々が望む結論ありきの暴走がジュエルを窮地に追い込むが、彼の愚直な真面目さを知っている旧知の弁護士、ワトソンや息子の無実を信じる母が国家とマスコミを相手に立ち上がる。
それでは恒例の【感想:Start】〜【感想:End】に入ります。この間にネタバレの可能性がありますのでご注意を。
【感想:Start】
過去にクリントイーストウッド監督の実話の映画化で見た作品は「アメリカン・スナイパー」「運び屋」などがありますが、どちらも実話に即しているからこそストーリーがちょっと…と言うところがありました。
クリントイーストウッド監督以外でも実話を元とした「デトロイト」「キャプテン・フィリップス」「ローン・サバイバー」「アメリカン・ハッスル」なども実話に即したからこその映画としてはいま一つだったり、逆に「アンストッパブル」みたいに過剰な脚色で駄作になったりと…
この作品も映画のストーリーとしては起伏が弱く、FBIにマスコミの単純すぎる悪者っぷりや主人公サイドが反撃に転じてからの流れの単調さはどうなの?って感じでしたが、まぁ悪役は悪役らしかったしいくつになっても息子を守ろうとする母親の姿など、揺さぶられる世代がちょっと偏りそうですが、合格点を出しても良い内容でした。
もちろん気になった所として、実話を元にしたって事ですが…FBIって本当に映画にあったような違法捜査をするどころか、彼等の行き着く先には無実の人間を電気椅子送りにし真犯人をのさばらせる様なことをするんでしょうか。真実を追求した結果、犯人を捕まえることがあるべき姿なのに、犯人を捕まえて事件を終わりにしたいが故に真実を闇に葬るのであれば、結果としてFBIは爆弾犯の共犯者と言っても過言ではないし、それはファクトチェックもろくにしないマスコミも然り。
とにかくTwitterとかで日本をディスる人が「海外に比べて日本(人)では…」って書き出す人がいますが、この映画が描いている内容が事実に即したものであれば、やっぱりアメリカも自供主義だったりマスコミは飛ばし記事を打つし。いやいや、ゴーンさんの事件で日本の司法は海外に比べて遅れているって言うけど、海外も司法取引やら何やらと妙な落としどころで手を打ち真実なんかそっちのけで決着を付けたりするところもあるんで、それは進んでるって言えるのかなぁ…と。
総じてジャンルを「実話の映画化」ってすると最高傑作に近いんじゃないかな。80点くらい。
【感想:End】
最後に。ちょっと鬱な状況が続いていて気分を変えようと思ってたんですが、好きな映画鑑賞も億劫になって…ってのが完全にヤバい状況。とにかく今のプロジェクト、控えめに言ってクソ。ズボラな私をして、作業指示やら仕様の説明なんかで「とにかく仕事してくれ!」って思う日々。
マジで吐き気がするほど嫌なんですが、親父にお袋の見舞いやら洗濯物などで忙殺される中、何かスカッとする事が無いか?ちょっと旅行やらドライブやらも考えたが…毎週末が二人の入院先を往復するだけでつぶれてしまうし、再来週は自分の手術だし。
何か気晴らしを授けてくれ!