今回は、ある人の意見を参考に
ジョブ型雇用とセットで進めるべき
仕組みについて語ります。
その意見は、以下の通り。
会社は「部下が上司を選べる仕組み」
を検討するべきだ。
【判断材料】
•年齢•性格•仕事のやり方
•パワハラの有無
ウソには重いペナルティ。
目的は、
上司とのミスマッチを防ぐこと。
運ゲーに左右され、
会社を辞める人を減らすシステム。
「どんな上司でも耐えるべき」
こんな古い価値観は捨てる。
部下ファーストの取り組みは必須だ。
というものでした。
年功賃金・終身雇用に象徴される
メンバーシップ型雇用に対する
問題提起です。
メンバーシップ型雇用が生み出す弊害、
ブラック企業やパワハラ問題の根底に
何があるのか?
指揮命令権(人事権)の乱用です。
昭和なら、今でいうパワハラも仲間と
して、受け入れる通過儀礼のような
ものだったと記憶しています。
仲間として認められれば、会社に居場所
がある。そこで定年まで過ごすわけです。
サービス残業も、将来の出世という
見返りを目論んでするものだったはず。
要するに、一見理不尽なことであっても
それに対するインセンティブがあった。
ところが平成になり、インセンティブ
が縮小していき、元々あった指揮命令権
が肥大して行きました。
これがブラック企業を生み出した背景。
この、メンバーシップ型雇用に対して
ジョブ型雇用は何が違うのか?
仕事の中身や、待遇を細かく決める点に
あります。
メンバーシップ型雇用でも、労働契約書を
出しますが、せいぜいA4一枚。ざっと
したのもです。
ジョブ型雇用は、この仕事に対して
これこれの報酬といった形で、細かく
決めていきます。
イギリスでは、役所の臨時職員でも
A4数ページになるそうです。
従来の年功賃金・終身雇用がなくなる
代わりに、何が労働者にとってメリット
なのか?
「指揮命令権(人事権)の制限」です。
ドラマ「ドクターX」で致しませんを
羅列した労働条件書がありましたが、
あれに近い。極端でしたが。
この業務は、契約にないからできません。
この転勤は、契約にないから拒否します。
など、突っぱねることができる。
ジョブ型雇用の契約条項に、上司を選べる
項目を盛り込めば、発動もスムーズです。
上司とのミスマッチで、辞めていく人は
絶えません。それを改善する仕組みは
これまでありませんでした。
ジョブ型雇用推進とシンクロして、上司
を選べる仕組みを取り入れられないか。
世論の後押しも要るでしょう。
人手不足という背景が、プラスに働く
のを期待します。短期離職は、雇う側と
雇われる側双方にデメリットですから。
僕は過去記事で、転職は運の要素を排除
できないといいました。
上記の仕組みなら、上司ガチャという
一番の懸案を、画期的に改善する事が
可能です。
一方で、警備業界を見ると、会社然とした
警備会社は、果たしていい会社なのか。
メンバーシップ型雇用を強調した会社です。
かつて勤めた地場中小警備会社に上記の
ような、警備会社がありました。社員
旅行まで実施。
だけれども、業界最安レベルの給与と頻繁な
異動(行き過ぎた人事権)で、1年先の収入も
見込めないと退職者が相次いでいました。
ちなみに、求人は正社員募集。
但し日給月給制で、賞与は寸志程度。
賃上げは事実上なし。
何が問題かと言えば、人事権発動に
対する、インセンティブが圧倒的に
足りないから、辞めていく。
年功賃金や、将来のキャリアビジョンを
大まかにでも示すべきでしょう。
逆に、他の地場中小警備会社はざっと
したもので、現場には過干渉せず
問題がなければ、このまま勤めてくれ。
これといった問題がなければ、現場異動も
少なく、現場に付く警備員として美味しい
働き方が実現できる環境でした。
待遇はこの程度だけど、嫌でなければ
好きな現場に長くいていい。
経営者と現場隊員、双方の思惑の
マッチングが上手くいけば、
待遇の割に意外と辞めない。
そんな会社は「分相応」という塩梅を
知っている。待遇と指揮命令権(人事権)
の塩梅を。
ジョブ型雇用ではありませんが、
メンバーシップ型雇用を緩く運用する
ことで、定着率を高める手法もある。
地場中小警備会社は上記の人事が
現状、最適解なのかも知れません。
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