今回は、警備員の知人から聞いた話を
基に、立場の弱い方に嫌な事や面倒な事を
振っているとどうなるか、という話です。
知人は、港湾警備を担当しています。
客船受け入れの際に、警備を行う。
その港では、受け入れ準備が大変で
屋根付きの蛇腹などを移動させなくては
いけない。
それを嫌がった警備業者が、
やりたがらない。おそらく入札では
応札者がいなかったのでは。
結局、地元自治体の職員がする事に。
営利企業では、割に合わない仕事は受け
ませんからね。
一方で、こんな記事もありました。
佐賀県小城市観光協会では、職員が全員退職
したため、今月から臨時休業していることが
分かりました。
市などによりますと、業務再開のめどは
立っていないということです。
小城市などによりますと、小城市観光協会は、
市のふるさと納税の返礼品の業務を請け負い、
その手数料収入で運営してきましたが、
収益が減少するなどしたため観光振興に
専念するとして、去年、返礼品の業務に
ついて市との契約を解消したということです。
その後、最大9人を雇用していた職員の
人数を3人に減らして対応していましたが、
先月末までに自己都合などで全員が退職したため、
今月1日から事務所を閉鎖して臨時休業し、
業務再開のめどは立っていないということです。
観光協会は、市内の観光案内やイベントの
開催、施設の管理などを行っていますが、
当面、観光の問い合わせなどは
市の商工観光課が窓口となり、
施設の管理などの業務も市で
対応していくということです。
これも下請けに割りに合わない仕事を
押し付けたのが原因では。
両者とも共通しているのは、人を安く
使おうという思惑。
負荷に見合った報酬を与えないと、誰も
する人がいなくなる。保育士さんの一斉
退職も同じ構図ですね。
人を安く使おうと言う搾取根性に対して、
「やらない」という意志表示が今後切り札に
なるでしょう。
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