2024年11月20日
警備員の気持ちを折る人事とは
今回は、警備ならではの人事
特に現場隊員の気持ちを折る人事とは
どういったものか。
当人だけでなく、周囲の士気を下げ
クライアント側にも被害を与えかねない
徳を損ねるもの。
ゆえにこんな人事を行う会社は黄信号と
参考にしてもらえば幸いです。
カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」
での出来事。
素人集団が投げ込まれ、クライアント側に
散々迷惑を掛けながらも、1年経ちようやく
警備隊の体をなしてきました。
そんな時、隊長を変えるという話が
クライアント側から出ていました。
当時のZ隊長は、施設警備経験者であった
ものの、周囲との折り合いが悪く
クライアント側からの評判も良くなかった。
そこで、契約年度が替わった節目に
隊長チェンジを行おうというもの。
会社もそれに応じた模様。
満を持してZ隊長をチェンジ。溜飲の
下がるクライアント側。しかしその矢先
アクシデントが起きたのです。
隊員の一人が、泥酔して道から河原に
転落、膝を粉砕骨折して急きょ入院。
復帰まで2か月コース。
ここでぎりぎりの人数で回していた
会社の徳の無さが出ます。後進を育てて
いなかったのです。
なんと会社は、一旦お払い箱にした
Z元隊長を、平隊員として市役所警備に
呼び戻したのです。
Z隊長の心中いかなるや。けがをした
隊員が復帰すれば、チェンジは見えて
います。
だんだん不貞腐れ、勤務態度に現れる
ようになったZ前隊長。
これを決定的にした出来事がありました。
Z前隊長が一旦復帰して、一か月ほど経った
ころ行われた現任教育。
Z全隊長は上司に尋ねます。
僕はどうなるんですか。
上司「わからん」アホか。
そんな事を言われれば誰でも投げやりに
なるに決まっています。
まだはっきりしていないが、どこどこに
配属しようと考えている、くらいは最低
言わないと。
もし会社がZ前隊長を要らないと見切って
いても、次の受け皿は何となく示すべき。
この業界、話が変わったなんて
珍しいことではないのですから。
それでも、方針は示すべきです。
そうしないと、投げやりに勤務されれば
被害を受けるのはクライアント側です。
この、次の受け皿がないといった状態は
一番警備員の気持ちを折ります。
しかし、タイミングというか
長期離脱になる隊員が人事の節目で
出てしまうとは、徳がない。
この業界、あるあるかもしれませんが。
結局けがをした隊員を一週間前倒して
復帰させ、ピンチは脱しましたが
長期的に見て、禍根は残りました。
組織とは幼稚で、トンチンカンな事を
やってくるものだれど、限度がある。
これをどう見極めるか。
警備業界は、幸せになって辞めていく
人は少なく、悲惨な形で去っていく
ケースが多いです。
去っていった隊員の怨念が強いほど
組織にとってはマイナス。
当然、そんな組織に居続ければ
あまり運気的にもよくありません。
参考までに、他人の悲惨な退職や異動の
とばっちりを受ける形で、マイナスが
伝染するなら、黄信号。
問題児だった隊員が去って
職場が良くなるなら良いでしょう。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
で、リーマンショックの煽りを受け
二人の隊員の首を突然切りました。
使う側にも言い分があったでしょうが、
切られた方は、たまったものではありません。
残された警備隊の人間関係も、悪化の一途。
結局警備隊は、空中分解よろしく
クライアント側の信用を失い、途中解約に
等しい形で切られるのです。
そうなる前に、僕はとっとと辞めましたが。
会社のやってくる理不尽が、受け入れられる
ものかどうか。これが続けるか去るかの見極め
でしょう。
個人でも、ストレスが限界に達し
心身が壊れる前に脱出したいものです。
その辺は過去記事「我慢の限界を知ろう」を
参考に。
まだ大丈夫と思っていても、とっくに限界を
超えているケースもあります。
隊員がどうなろうが使う側は責任を取りません。
余裕のあるうちに脱出して欲しいものです。
アンケートサイト i-Say