2024年11月29日
嘘をついてはいけない
今回は転職、特に面接をクリアする
ために、本音と建前の使い分けに
ついて語ります。
面接で、必ずと言っていいほど聞かれる
のは志望動機。
この志望動機ほど、どう言うべきか
悩むものです。
志望理由は待遇ですとか、家から近い
からとか、休みが多いからでは、
印象が悪くなる。
誰々に紹介されました、もよろしくない。
ヘッドハンティングでもない限り。
要するに、こいつやる気なさそうだなと
思われる文言はNGです。
雇う方も、こういう理由で採用
しましたといえる根拠(保険)を
捜している。
そうでなければ、くじ引きで採用を
決めてもいいのですから。
何を見られているかと言えば、志望動機
といった定番のテーマについて、うまく
本音と建前を使い分けられるかどうか。
ぶっちゃけ志望動機なんて
どうでもいい。受け答えを見て
まともな人であるとわかればいい。
ネガティブな事も、うまくポジティブ
に変換して、整合性を持たせロジカルに
語れるか。
本音なんてどうでもいいのです。
面接する側も、分かり切っています。
警備からの転職では、セキュリティーの
知識や経験をアピールすることになる
でしょう。
その際、人間関係の権力闘争とか
会社の労務管理が適当だったとかを
話すものではありません。
但し、相手から突っ込まれた際に
起死回生の一撃で使うケースはあります。
あまりお勧めはできませんが。
カテゴリ「エピローグ〜さらば警備業界編」
の最後で、辞表を出した後応募した児童福祉
施設の面接。
ブラック企業を3か月で辞めた事や
当時の会社を1年弱で辞めることについて
面接官から突っ込まれました。
こうなれば本音を出すしかありません。
但しその際に、「言いにくいことですが」
と枕詞よろしく前置きをしました。
これまでの経緯を本音で話したのです。
一般的には悪手です。
それでも、この人を雇えば変な事にならない
と評価されたのでしょう。採用となりました。
僕のケースは、本音を話して成功した
レアケースであったでしょう。
この採用が、今の仕事の布石となった
のも、縁ですね。
本音を使うなら、うどんに入れる七味唐辛子の
ような、スパイス的な使い方が良いかと。
多くても1割程度が限界です。
嘘は言っていないけれど、核心部分に迫り
過ぎない塩梅で、整合性を持たせロジカルに
話す。
志望動機をうまく「運用」できるか、これを
見られている。
ところで僕は嘘はいけないと言いましたが、
対面接官だけではないのです。
辞めていく組織の同僚に対しても、嘘を
つくと、人間性を見られます。
お前、どこどこを受けるんだって?と
聞かれ、はっきりNOと言ったらどうなるか。
辞表を出しケジメをつけた後ならいいでしょう。
しかし、在籍中に面接を受けるなら
細心の注意を払う必要があります。
少なくとも受ける事を否定してはいけない。
苦しい言い訳ですが、その話は白紙だ
くらいには言わないと。
もしくは、どうしてもそうならざるを
得なかった、という説得力のある
大義名分がいる。
受けないと完全否定しておいて、仲間を
裏切る形で採用されたらどうなるか。
お世話になった職場に、後ろ足で砂をかけて
いくような辞め方です。
転職先でも、変な事になるのは見えてます。
これは世渡りのテクニックと言うより、
人間性の問題です。
民度の低い職場ならともかく、上方転職する
なら、気を付けなければいけないですね。
後であの人は・・・なんて後ろ指をさされる
なんて、いい歳してみっともないことに
なりかねない。
中年からの転職は、人間性も見られて
いるのです。要領よく世渡りしてきた人には
意外な落とし穴かも知れません。
人間関係を粗末にする人は、後で必ず
ツケを払う羽目になります。
ここまで書いてきて、転職というのは
志した時に、既に始まっているのです。
志した時からの言動を、逐一見られて
いる。これに留意して活動するなら、
上手くいく確率は上がるに違いありません。
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