アフィリエイト広告を利用しています

2018年12月01日

本カテゴリのはじめに

本カテゴリ「モノローグ〜警備服の残像」は
「プロローグ〜交通誘導警備編」から
「エピローグ〜さらば警備業界編」で書ききれなかった
エピソードを紹介していきます。


警備の仕事を後から振り返ると
10年分の想いが湧き出てきます。


かなりディープな話も
書いていくつもりです。


ブログタイトル「僕が警備員を辞めた理由」
の核心に迫る、葛藤や劣等感も綴ります。


現役警備員の皆さんへ共感を呼び、警備業界に
籍を置いていない人にも参考になれば・・・


本カテゴリはある程度不定期にUPする予定で、
スピンオフエピソードと捉えてもらえば幸いです。

2018年12月02日

気を利かせたつもりが

A社時代、交通誘導警備に就いていた時
警察OBの常務から話を聞きました。
駐車場警備での話です。


赤ちゃんを連れた若い女性が駐車場に入庫
しました。そこでは警備員が車の入れ替えを
行っており、鍵をつけたまま駐車してもらう
しきたりでした。


その車はマニュアルSUVだったそうで、
親子が降りた後警備員は気を利かせたつもりで
平地ですがギアをバックに入れたそうです。


親子が車に戻り、夏場で暑いのもあったのでしょう、
母親はドアを開け乗車前にエンジンを
かけたそうです。


すると車は動き出し、親子はドアに押され転倒して
しまったそうです。大きなケガはなかったそうですが
、その母親はヤ〇ザの女だった・・・


その後の処置は警察OBの面目躍如だったでしょうが
、お客さんに受傷事故を負わせる失敗をしてしまった
隊員のミスとして紹介されました。


2018年12月03日

先輩Kさんの訃報(前編)

A社時代、カテゴリ「施設警備2〜市役所迷走編」の
頃でした。A社入社して4年程経った節分過ぎの冬。


交通誘導警備時代、お世話になった先輩K隊員が
亡くなったとのメールが僕に届きました。


第一報を送ってきたのは市役所警備隊元隊長、O隊員。
市役所を離れた後はパチンコ店駐車場警備に
従事していました。


程なくして市役所警備隊にも知らせが届きました。
十二指腸かいえん?あまり聞き慣れない病名でしたが
腹膜炎を併発し助からなったそうです。


「プロローグ〜交通誘導警備編」でも書きましたが
Kさんは仕事は特に上手という訳ではありませんでした。
しかし人間的には好かれ隊員間の評判も
悪くありませんでした。


当時交通誘導警備は人が足りず過酷な勤務だった事を
覚えています。Kさんの事案は尾を引くものでした。



2018年12月04日

先輩Kさんの訃報(中編)

Kさん享年44歳。まだまだ働き盛りでした。
A社事務所ももKさんが病気で入院した位の
感覚で事態の深刻さを感じていませんでした。


Kさんが亡くなったと、Kさんの彼女さんが事務所に
怒鳴りこんで初めて事の重大さが分かったようです。


Kさんを知る隊員によれば、亡くなる前の月から
調子悪そうにお腹を押さえていたそうです。


その時に病院に行っていれば・・・と言っても
遅いのですが、当時A社は隊員に健康診断を
受けさせておらず、市役所警備隊も管財課の指示で
健康診断を実施し始めたのです。


年明けから交通誘導警備は繁忙期で、体調不良は
休む理由にならない、と他の隊員から聞きました。


断ることはできたでしょうが、干されて収入が減り
暮らしていけない危機感が無理をさせたのでしょうか。
有給休暇は建前上あっても、消化実績がありません。


この根底には警備員(に限りませんが)の貧困問題が
あると思います。別途カテゴリで掘り下げてみたいと
思います。


香典として、隊員から2千円を給与天引きで徴収した
A社。過労死に近いこの事案に納得できない隊員も
いたのです。




2018年12月05日

先輩Kさんの訃報(後編)

Kさんの死に対して納得できない隊員がいました。
O元隊長と職場を同じくする(パチンコ店駐車場警備)
Yリーダーでした。


彼はA社事務所に抗議の意味で辞表を出し退職しました。
周囲の隊員にもかなり騒いだようです。


一方約半年前にA社を退職し、僕たちの上司でもあった
K元部長が僕らが警備する市役所に現れました。


住民課の窓口でK元部長を見つけた僕は、Kさんの
訃報を伝えました。するとK元部長は
「現場で死んだのか?」と尋ねたので
いいえと僕は答えたのです。


このやり取りをO元隊長に伝えたところ、
現場で死んだらA社も考えただろうとある
隊員がコメントしたと話しました。


しかしYリーダーは現場で死んだら考える
どころではない、A社に核爆弾だと言っていた
そうです。


改めて先輩Kさんの冥福を祈念すると共に
警備業界の労務管理改善を願うものです。

2018年12月06日

それ、合服ですか?

「施設警備2〜市役所迷走編」の頃の話です。
市役所警備も軌道に乗り、制服を変えようと
A社から話がありました。


夏服だけ変えることになり、届いた制服に袖を通す。
事務所から上司が来て感想を聞きました。


当時のO隊長が渋い顔で「生地が厚い」
上司「そうか・・・」


以前の制服に比べ生地が厚く、夏は汗まみれ。
新制服を見た市役所案内所女性職員さんからは
「それ、合服ですか?」と言われる始末。


カタログだけ見て決めた結果でしょう。
選定者(おそらく社長)は実際に着てみないと。


その後、クールビズの流れでネクタイをせずに
済むようになり少しはましになりました。


2018年12月07日

元業界人のコメント

これは「施設警備〜市役所葛藤編」での出来事です。
僕が玄関前に立哨していると、初老の紳士登場。


そして僕にこう言いました。
「(民間委託の警備は)給料を絞って絞って
絞りまくって・・・賃上げ要求をしなよ」


組合もないのにそんなことはできないのですが
その方は、業界の内情を知る元大手警備会社勤務
だったようです。


警備員は給料安くて当たり前、と世間一般に
思われがちですが、事情を理解してくれている
人も。


ただ、僕らの給料の出所が税金という立場上
強く言えないジレンマもありました。

2018年12月08日

粗利3割

「施設警備2〜市役所迷走編」での出来事です。
市役所警備も5年目となり、契約金額を漏れ聞いた
ことがあります。


その金額をかつて市役所隊長であった、O氏に話すと
元銀行員の彼は、人件費や必要経費を計算して
「粗利3割は上等!」と評しました。


それだけ僕らは搾取されていたのでしょうか?
それとも、最初落札したときに大赤字だった
補填でしょうか?


A社は地元警備会社では優良企業らしく
自社ビルを持ち、幹部はベンツに乗ってます。


A社社長のお兄さんは、建設会社を経営しています。
指名停止を食らって当時経営がピンチだったようで、
その辺の事情も・・・分かりませんが。

2018年12月09日

君足らずとも・・・

またも「施設警備2〜市役所迷走編」
での出来事です。年末にはもち代と称される
A社恒例?の寸志が支給されます。


どうも地元業界内の申し合わせ?なのか
長く居る人でも3万円が上限のようです。


「パートの女性でも5万はくれるのに」
某隊員が呟きました。


市の職員さんから少しずつカンパしてもらって
それをボーナスに充てよう、と冗談言う隊員も。


当時のO隊長はこのあり方に不満もあったのか
忠臣蔵の季節にちなみ
「君足らずとも臣は臣たれ」と赤穂義士の
逸話を連絡ノートに書きました。


後でA社幹部に見られたらどうしようか内心
焦ったそうです。

2018年12月10日

警備で生きていく人(前編)

僕のように警備業界を脱出して
違う仕事をする人間もいれば


警備の仕事を長く続ける人もいます。
どちらがいい悪いの話ではなくて


生き延びる為の戦略はいずれにせよ
必要になってくるでしょう。


僕の知り合いの警備員さんは
リーダー向きではないものの


交通、施設、雑踏と幅広い現場に
対応できます。一つの現場にはまるのは
勘弁と言ってますが。


所謂スペシャリストではなくゼネラリスト。
こういった人材は会社にも都合が良い。


一つの現場しかできない隊員よりも
こうしたマルチプレイヤーが食いっぱぐれ
ないのかもしれません。


但しある程度上司や労務管理、人間関係に
恵まれる必要はありますが・・・



ファン
検索
<< 2024年04月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
徳がない人 by 蟻の巣 (01/15)
by 誕生日 (05/15)
by シャネル スーパーコピー キーケース (02/03)
守・破・離 by すぐる (01/25)
by その他の世界一流スーパーコピー (09/20)
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
亡社のイージスさんの画像
亡社のイージス
かつて10年ほど警備業界で従事してきましたが 限界を感じ、同業界を去りました。 今は港湾施設保安職員として、港湾管理業務に従事しています。
プロフィール