今回は、職場で孤立して
実績を上げずに退職する羽目に
なっても、経験値という話をします。
カテゴリ「施設警備3〜ブラック企業編」
のB社で、僕は警備主任をしていました。
警備主任と言っても、B社の肩書であり
警備現場では、班長と呼ばれていました。
24時間拘束の当務があるので、3班に
分けて、シフトを組んでいたのです。
平日日勤のみの隊長が不在の、夜間休日は
責任者となります。
この班長がやっかいで、責任を取らない
パワハラ隊長と、ルーチンワークだけ
やって、文句だけ百人前の部下たち。
その板挟みになる立場だったのです。
班長が判断に迷った時、頼れる人は
いません。自分の責任で指示を
しなくてはならない。
問題が大きくなれば、始末書→クビだと
連呼する隊長。
当務の後は、すごく疲れていたのを
回想します。
この頼れる人がいない孤立無援の
状態でも、磨かれるものがあるのです。
一つは、責任者をするなら
組織を選びましょう、という事。
この経験から、ブラック企業を
嗅ぎ分ける感性が磨かれた。
もう一つは、ブラック企業は上司だけ
ではなく、部下もブラックの可能性が
高い。そんな組織からは速攻脱出。
ブラック部下を使う地獄は、味わって
みないと分かりません。最悪病んで
しまいます。
僕は入社2年で、B社を去る事に
なりました。
ちなみにB社全国規模のビル管理会社で、
本社は東京。
地元では破格の待遇だったのですが、
リーマンショックでブラックの本性を
現わしました。
一般的に待遇のいい組織ほど、職場の
民度は高いものですが、この業界では
必ずしもそうとは言えないようです。
そんな底辺と蔑まれる職場であっても、
これといった成果を出せず退職しても、
経験値は得られます。
僕は単純だったので、B社の茶番劇に
気づかず、警備業務の質向上に燃えて
いたのです。教育訓練の担当に。
隊長は、警備検定受験のためと説明して
いましたが、B社は上記検定には消極的
でした。
真剣勝負する前に、それが報われる
環境かどうか、吟味する。これも
経験値としてゲットできた。
長く続けるには、6−7割の力で
やっていく事が条件です。それが
許される環境なのか。
これらに気づけたのは、理不尽な
環境で責任者をやってきたから。
ブラック企業を避け、長く続けるには
どうしたらいいのか。これが至上命題。
お陰様で、今の仕事に就いて10年目と
なります。警備のキャリアと肩を並べ
ました。
理不尽な環境で、やった事が無駄になり
退職をやむなくされた。組織や上司・
部下を恨みたくなる気持ちは分かります。
僕もB社を辞めた当初はそうでした。
気持ちはささくれ立っていました。
しかし、B社の上司や部下たちのその後を
聞けば、人生は等価交換だなぁと実感する
こともありました。
他人のやっている事にタダ乗りして、
仕事をやっているつもりになっていると
どうなるか。
そのツケはどこかで払わなければいけない。
逆に、搾取されたと思っていたことが
一歩二歩どころか、四歩五歩先で役に
立っている。
絶対に、タダ乗りする側になっては
いけない。それでもタダ乗りさせて
もらうなら、謙虚でなくてはいけない。
そうしないと、仕事運がどんどん低下
していってしまいます。
搾取されたと思っていたことは、実は
将来の仕事運を上げるための経験値で
あった。そう回想します。
上記のような経験をした人は、要領よく
世の中を渡って来た人には理解できない
に違いない。
理不尽で、報われないからこそ
報われる環境を真剣に求める。
要領のいい人は、理不尽な事を他人に
押し付けるのが上手いですからね。
全員とは言いませんが。
結論として、孤立無援であっても
得られる経験値は、いい職場や環境を
選んでいく目が磨かれるベースとなる。
部下から煮え湯を飲まされた対価とも
言えるものです。
どんな環境でも曲がりなりに、
責任を負ってやってきた事は、
その後の人生の肥やしになります。
スキマ時間でちょっとリッチに。|マクロミル
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