今回は過去記事「前にも言ったよね」に
関連して、コーチングをアップデートする
一助になれば幸いです。
以下は、ある人の体験談から。
「前にも教えたよな!?
なんで1回で覚えられねえんだ!?」
みたいな教え方してる人。それは「指導」
じゃなくて単なる「脅迫」です。
「前にも教えたよな!?」だなんて、威圧感と
恐怖感を与えるだけ。相手との関係性に
おいてもマイナスでしかありません。
そもそも、大事なことなら1回と言わず、
何回でも教えましょうよ。
あと相手を責める前に「なぜ教えたことが
きちんと伝わらなかったのか?」と、自分の
教え方のまずさを反省したほうがいいですね。
ちなみに私自身が教えられる側の立場として、
今まで体験した指導でもっとも安心できたのは、
「やってみて分からない事があったら
遠慮せず聞いてね。別に同じことを何回
聞いてもいいし
そんなことで絶対怒らないから。逆に少しでも
分からない状態のままで勝手に進めるのはダメ。
それで失敗するとお互い困るからね」
という声がけでした。その後、自分自身が
同じことを何回も聞かれる側の立場になったとき
「こんなに手間がかかることを覚悟のうえで、
自分を育てようとしてくれてたんだ…」と、
先輩の偉大さに深く感謝した次第です。
というものでした。
部下を指導するには、人間的にも信頼して
くれないと、効果的ではない。
この人、言っていることは正しいけど
人としての魅力がないんだよね。と思われた
日には、教育効果も駄々下がり。
自分の指導力の低さを棚に上げて、
部下に「進歩や成長がない」と叱責する
のは、パワハラです。
誰でも、新人に対しては分からない事が
あったら聞いてと言います。しかし
分からない所が分からないのが新人。
ポイントは前出の「こんなに手間がかかる
ことを覚悟のうえで、自分を育てようと
してくれてたんだ…」という演出をする。
人を指導するのは、とても骨の折れること。
手を抜いた自己本位な振る舞いは、
教えられる側は敏感に感じます。
ちなみに中国古典「書経」には、
人を弄べば徳を失うとあります。
この徳こそが、指導力の根底にあれば
効果が上がる。
なんだかとりとめのない話のようですが
以下の4つに留意すればいいのでは
ないでしょうか。
・口の上手さより、絶対に自慢しない
・心配するより、余計な事を聞かない
・アドバイスより、話の腰を折らない
・正論を言うより、相手を否定しない
これ、高学歴の人でも以外にできて
いなかったりします。人生経験とも
比例しない人も。
徳を磨くというと、聖人君子な事を
しなくちゃいけないのかと考えがち
ですが
日常生活の中でも、実践できること
だったりします。
威圧感や恐怖感で相手を支配するのは
もはや指導ではありません。少なくとも
令和時代には適していない。
今後、上記のような指導者は目に見えて
落ちぶれていくでしょう。それを囲う
組織も然り。
徳と言うと、積まなきゃいけないと
思われがちですが、上記の4項目は
徳を損ねないための留意事項。
徳は、組織に貢献するという結果で
積めばよい。
対人関係においては、徳を損ねない
行為こそが、重要でしょう。
アクセルとブレーキの使い分け。
ただ、組織として成果を挙げていても
メンバーが疲弊してしまったり、
発展力を失うのは、徳がない。
メンバーを活かしてこその徳ですね。
コーチングをアップデートして
時代背景にマッチングする努力を
怠らない人が、成果を上げる。
僕にとっても耳の痛い話です。
人材育成は、最も労力が要り
育っても、これからという時に
辞められて、侘しい想いもします。
だからこそ、有為な人材育成は
最も徳を積む行為なのです。
昭和時代は見て覚えろ、学校じゃない
から教えるのはもってのほかといった
常識でした。
当時は、社会が発展機運にあったから
それでも通ったのでしょうが
今はそうではありません。きめ細かく
その人に合った指導をしないと、成長は
難しい。
少なくとも、威圧感や恐怖感を与える
コミュニケーションはしないように
留意したいものですね。
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