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ア〜懐かしい

 大阪市の南に在る我孫子で何時ものマンション内覧会の仕事。
担当の立体駐車場の前で、しこたまカイロを忍ばせ寒さに耐えていると
「雪やこんこんあられやこんこん……猫はこたつで丸くなる」
と元気な歌声が聞こえて来た。見ると小学生の女の子が4人元気よく歌いながら歩いていく。懐かしい歌だと嬉しくなった。この辺の小学校では70年以上前に流行った童謡を今でも教えているのだ。孫の歌う様子を聞いて、ジジババは喜ぶことだろうと思った。
その後、今度はスピーカーから「雪やこんこん」が聞こえて来た。
やがて歌が近づきタンクローリーが現れた。
雪だるまをあしらった明るく彩色された車がマンション前で停車。
しばらくすると、向いの家から婆さんがポリタンクを持って現れた。
灯油の宅配だ。重い荷物を運べぬジジババを喜ばせているのだ。
近所の子供が歌を覚えるほど度々廻っているのだろう。灯油771.jpg


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