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昔は「Trados さん、頑張って!」とお祈りしながら訳文生成していませんでしたか? 今も、たまにそんな気分になるときがあります。Trados って本当にわからないことばかりです。特に、日本語の情報は少ないですよね。いくら翻訳者とはいえ、日本語の情報が欲しいのです。Trados ユーザーの方々といろいろ情報交換できたらと思っています。




2020年12月27日

応用情報技術者試験に合格しました

Trados には関係ありませんが、とても嬉しかったので報告させてください。応用情報技術者試験に合格しました。

AP.png


この試験に挑戦してみようと思ったきっかけは、昨年、某翻訳会社の方のブログを読んだことです。私は、この試験がまだ第一種、第二種と呼ばれていた頃に第二種を取得していたのですが、それからずっとほったらかしでした。ブログを読んでから、改めて勉強してみようと思い、今回の受験となりました。ただ、本当にかなりの時間が経っていたので、情報技術は進歩したし、自分は年をとったし、最近は紙に字を書いていないし、というわけで試験勉強はなかなか大変でした。

この試験は、午後が筆記試験になっていて紙の解答用紙に字を書く必要があります。私は、あまりに字が書けず、ひらがなの五十音を書くことから始めたくらいです。試験対策に使った本は、上記のブログに紹介されているものとまったく同じです。まねさせてもらいました。「キタミ式」は、ちょっと字が小さいですが、とてもわかりやすくて助かりました。

今回の試験、本当は、4 月に受験予定でした。新型コロナウイルスの影響で 4 月の試験が中止され、10 月の受験となりました。勉強が間に合っていなかった私にとって中止は好都合でしたが、新型コロナウイルスの影響は試験問題にもありました。午後の試験の最初に問題の訂正表が配られ、ひと目見てずいぶんたくさんの訂正だなと驚いていたら、全部コロナウイルス関連でした。ストラテジー系の問題は最近の社会情勢を反映することもあるので、「2020 年 xx 月」のように具体的な日付を指定している問題や、2020 年にオリンピックが開催されることを前提としている問題があり、それらの訂正でした。今回の試験問題全体としては、新型コロナウイルスの影響はないものと想定する感じでしたが、今後はもちろん変わってきますよね。次回からの試験もいろいろ大変そうです。


実は固有名詞だったもの


私は IT 分野の日英翻訳をすることが多いのですが、一般名詞かと思っていたら、実は、固有名詞だったということがたまにあります。日本語には大文字小文字がないので、括弧書きでもされていない限り、よくわかりません。今回は、試験対策の勉強中に見つけた「実は固有名詞だったもの」を簡単に紹介します。


情報処理推進機構 Information-technology Promotion Agency (IPA)

サイバーレスキュー隊 Cyber Rescue and Advice Team against targeted attack of Japan (J-CRAT)
サイバー情報共有イニシアティブ Initiative for Cyber Security Information sharing Partnership of Japan (J-CSIP)
情報セキュリティ対策支援サイト Information Security Diagnosis
共通フレーム Software Life Cycle Process Japan Common Frame (SLCP-JCF)


日本セキュリティ監査協会 Japan Information Security Audit Association (JASA)

情報セキュリティ監査制度 Authorized Information Security Audit System (The System of IS Audit)
情報セキュリティ管理基準 Information Security Management Standard
情報セキュリティ監査基準 Information Security Audit Standard


首相官邸 Prime Minister's Office of Japan

オープンデータ基本指針 Basic Principles on Open Data


情報マネジメントシステム認定センター ISMS Accreditation Center (ISMS-AC)

情報セキュリティマネジメントシステム Information Security Management System (ISMS)


一般企業で普通に使われていてもおかしくない名詞ばかりなので、上記に該当する固有名詞なのか、そうでないのかの判断が必要になりそうです。



カタカナ語が難しい


IT 分野のカタカナ語が難しいことは今に始まったことではありませんが、試験勉強をしていて、本当に難しいなと思いました。試験問題の表記スタイルは、長音はわりと省略、連語の区切りには中黒もスペースも入れない、という感じです。連語が長くなると、読みにくさを感じます。


 トラッシング    trashing
 スカベンジング   scavenging
 ファジング     fuzzing
 レイトレーシング  ray tracing    (どこで切れるのかわからない)
 スラッシング    thrashing
 ディザリング    dithering
 ライティング    lighting、writing  (どちらかは、状況による)
 クラッシング    crashing     (class ではない)
 プライスライニング price lining


自分がわかりにくいと思ってメモしていたものは、上記のように、〜 ing が付くものばかりでした。〜 ing を付けると、語の最後の音がわからなくなるので、本来の英語をイメージしづらくなります。

あまり定着していない語は、〜 ing を付けたりして名詞っぽくしないと使いにくいものなんでしょうか。たとえば、動詞の provision は「プロビジョニングする」と訳すことが多いですが、install は「インストール」です (installation もすっかり「インストール」です)。最近は、deploy も「デプロイする」でしょうか。以前は「デプロイメントする」と訳していたような気がします。


今回は以上です。応用情報技術者試験の上にはさらに高度な資格がありますが、私はとりあえずここまでの予定です。この後は、しばらく英語の勉強をしたいと思います。




  



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