今回は芝離宮の敷地外にある水路の話です
水路の側面には昔の石垣が残されています。しっかりと積まれた石垣を活かした上で、コンクリートで補強しているようですね。これは芝離宮に海の水を引き込むための水路の跡です。庭園内の池はいまでこそ真水ですが、かつては江戸湾とつなげることで、潮の満ち引きによる変化を楽しめるようになっていました。
周囲の開発の都合で、芝離宮の池はいまは海から遮断されていますが、かつての「潮入りの池」のための施しが、庭園の外側にこうして残されているわけですね。
こちらでは蓋をされていますが、ここも水路だったことは伝わってきます。いわゆる暗渠ですね。もう役割を終えているのに、こうして痕跡だけは残る。情緒的に惹かれてしまうのはちょっとヘンですかね?
ご紹介させて頂いた水路は芝離宮の東側、つまり東京湾側になります。当ブログがきっかけで、普通なら気付かれない海の水の通り路を探してくれる人がいたら嬉しいです。
■訪問:芝離宮
(旧芝離宮恩賜庭園)
[東京都港区海岸]1
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2022年06月19日
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