また暗渠の話です。
今回は旧浦和市にある「白幡沼」を題材にしました。
<白幡沼>
現在の住所だと、さいたま市南区白幡。
護岸が整備され、地元の人たちの憩いの場所となっています。大昔なら湿地の多かった浦和も、いまではすっかり市街地化され、こういった景色は貴重です。生息する野鳥にカメラを向ける人もちらほら。街に残されたのどかな沼です。
<拳沼>こぶしぬま
台地が途切れたところにポツンと存在するこの沼。巨人が転んだ時に手をつき、その時にできた窪みに水が溜ったという伝説があります。日本の各地で伝承される巨人伝説の類ですね。足跡は時々耳にしますが、ここ白幡で伝わる話では手。これにより、この沼は拳沼と呼ばれています。
この穏やかな沼
海と繋がっている
などと想像する人は少ないかも知れませんね。まぁちょっと大げさなテーマに聞こえますが、実際にそうです。
<白幡緑道>
画像の左手が白幡沼です。沼沿いのいい感じの緑道、これが暗渠になっていて、地下には水が流れています。
<暗渠>
道の向こうまで続いていますね。ではちょっと辿ってみますか
<暗渠>
<暗渠と車止め>
またちょっと道を渡って
<終わりが近い>
向うのほうに水門が見えてきました。もう一回道を渡ればく暗渠のゴールです。
<水門>
水門が暗渠の出口。上はJR武蔵野線の高架です。
<笹目川の水門>
笹目川の始まり。水はここから南に流れていきます。
<もともと自然の川>
いまでこそいろんな排水路の水がここに集まってきますが、もともとは先ほどの白幡沼を水源とする自然の川です。そして今でも、白幡沼と繋がっています。
<浦和の笹目川>
この笹目川は荒川の支流です。
<戸田の笹目川>
似た画像ですが、こちらは戸田市内の笹目川。この先で荒川と合流します。
白幡沼の水は、笹目川経由で荒川へ流れ出て、やがて海へ
ということです。
<おまけ>
ちなみに、笹目川と荒川の合流点は戸田競艇場。白幡沼は暗渠によって競艇場とも繋がっているわけですね。
以上です。
白幡沼と白幡緑道を題材に、やや大げさに書いてみました。ただ、街中にポツンとある沼が、緑道を経由して海と繋がっていることは事実。そこから何を連想するか。まぁそれは読んで頂いた方に委ねたいと思います。
拙ブログ、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
2018年05月17日
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