まず、10年近く前にDIY製作したウッドデッキの仕様は以下のとおり。
【サイズ】幅2.5m×奥行2.3m
【使用した木材】
・束柱 ウエスタンレッドシダー 900mm角
・根太 ウエスタンレッドシダー ツーバイフォー
・大引き ウエスタンレッドシダー ツーバイフォー
・床板 サイプレス(ハードウッド) 幅90mm 厚さ
このウッドデッキをDIYしたのは、今のようにハードウッド加工に自信を付ける前(おそらく、3個目くらいのウッドデッキ製作)だったので、ソフトウッドの中でも耐久性のあるウエスタンレッドシダーを各所に使っていて、床板だけがハードウッドのサイプレスという「セミハードウッド」仕様。
今考えると基礎部分こそ耐久性のあるハードウッドにすべきなんだけど、何考えてたのかな〜。
まだまだハードウッドが高かった時期でもあったのかもしれない。
とはいっても、約10年近く経過する今、ウッドデッキ全体を見渡しても、これといって腐ってダメになっているような場所は見当たらないし、グラグラすることもない。
ウエスタンレッドシダーも大したものだ。
柱のウエスタンレッドシダーは表面的には乾燥が進んでいる感じで、叩いた音も軽いので、大丈夫かなぁ、と思ったのだけれど、虫が食ってボロボロということもなく、ドリルでネジ穴を空けたりすると、特有のいい香りが周囲に漂うので、まだまだ内部には油分が残っている様子。
これならまだまだ現役でいけそう。
そんなわけで、ベースとなるウッドデッキ部分の作り直しや補修はなく、既に束柱から一体的で立上げてある柱を活用してのパーゴラ兼物干し場の増設を開始することにした。
使用する材料・道具
【道具】
【材料】
いずれも家で玄関前のパーゴラ作りに使用して残ったもので、樹種は最近、イチオシしているセランガンバツ。
・パーゴラ用 長材 幅130mm×厚さ20mm×長さ3000mm
・小物製作用 短材 幅90mm×厚さ20mm×長さ2000mm
作業手順
@ 柱の3辺(梁)をセランガンバツの長材で作る
まず、最初の一辺。青が今回設置している部分。
2m以上の長い材料を使うDIY作業だと、水平を取ったり、高所に設置するには少しコツがいる。
まず、梁を設置する既存の2本の柱上部、大体このあたりかなという位置にクランプを取り付ける。
そして、設置するセランガンバツの板を仮置き(ただ載せるだけ)する。
この時点では完全な水平でなくて構わない。
(ちなみに、今回は設計図なしの現物合せで作業したので、この仮置き時点で木に鉛筆で線を引いて、カットした後に本設置を行った。)
次にもう一つクランプを用意して、片側のセランガンバツを柱に固定。反対側の柱にも同じように固定するが、その際、板上端に水平器を置いて、気泡の位置が中央にくるように調整しながら固定する。
(木材は完全に真っ直ぐではないので、一旦固定したあとで、中間地点など、何箇所かで水平をみておいたほうが無難)
つまり、この設置作業を一人でこなすために必要なクランプは最低3個(片側を柱に固定した後、仮置きのために設置していたクランプを外して、反対側の固定用に回す場合)。
スムーズに作業するためにはクランプは4個あったほうがいいということになる。
このやり方をマスターしてしまえば、高所でも、長材を一人で水平に固定することができるようになる。クランプは文句もいわず、しっかり固定してくれる頼もしいパートナーなので、是非活用したいアイテムだ。
ただ、本当の高所(もし落下すると、下にあるものが壊れてしまうような場所など)になると、クランプに仮置きするだけでは落下の不安があるので、端材2枚をクランプで挟んで固定する方法を使ったほうがいい。
さて、長くなったけれど、この方法で3辺の梁を順次設置した。
A 次に、左右の梁の中間部分をつなぐ梁をセランガンバツの長材で作る。
ここで梁をわたすとき、ビスで固定しても別にいいと思うけれど、後で加工を追加したりする時に簡単に取り外せると便利なので、組み継ぎというのか、片側の木を凹、片側の木を凸にして組み合わせる形を採用した。
ハードウッドは加工が大変(だから業者におまかせしなさい)という情報が溢れているけれど、丸ノコが使えてしまえばこの位の加工はなんてことがなくなる。
木材に鉛筆で線を引いて、そこまで丸ノコで切り目をいれる。反対(裏)側の切り目が浅くなったりするけれど、その程度の切込を追加で入れるのはノコギリでも全然OK。
切り目を入れてしまえば、マイナスドライバーや、ノミを差し込んで軽く打撃を加えれば、パリッと簡単に取れてしまう。
切り口の調節は刃の厚いカッターでも十分可能。
そんなわけで、最近はこの接続方法がお気に入りになっている。
B 最後にAで作った梁と、外側の梁の中間地点にも梁を作って基本的な枠組みを作る作業は完了。
C そして、物干し竿の設置など、使い勝手を良くするのと、デザイン的にも軽い感じになるので、梁に等間隔で丸い穴を空けておく。
今回はその穴を空けた場所に直接物干し竿を設置するわけではなく、その穴にS字フックや、ロープを設置して、物干し竿を設置する想定なので、20mm径の穴(インパクトドライバーで開けた)にしておいたけれど、もし、梁に物干しざおを設置するのなら、30mm径など、大きめの穴にしておけばOK。
ショートビットはこういうものを使っている。
そして、最後に、物置兼、腰掛を設置してウッドデッキの物干し場増設工事は終了。
自分で作った勝手知ったるウッドデッキだからこそできる気軽な増設。
所要時間は実質半日ほど。
失敗しても部分的にやり直せばいいだけ。
どんどん挑戦してみるといいと思う。
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