よくある二段程の境界ブロックを活用した方法をご紹介。
ウッドフェンスの支柱の立て方は、ネットや雑誌で調べるとわかると思うけれど、土に直接埋めたり、金具を使って立てたり、色々な方法がある。
簡単に倒れないようにいろいろな工夫の仕方があるのだけれど、自分が今まで設置したのは戸建て住宅によくある境界線沿いに1段積まれたコンクリートブロックを利用した。
同じ環境の人もいると思うので、その方法を紹介しようと思う、
簡単にいうと、既存の境界ブロックの上にもう1段コンクリートブロックを設置して、そのコンクリートブロックの穴に支柱を差し込む作り方。
こうして紹介しておいてなんだけれど、フェンスはある程度の風圧に耐える必要があるもの。
倒れたり、風で飛んだりしたら周りのお宅を壊したり、人に怪我をさせてしまうので、自己責任で対応できる範囲の高さのフェンスを自分の敷地内に可能な限りガッチリと自己責任で作るということは常にこころがけておく必要があると思う。
ちなみに、自分の場合は、支柱の長さ1.5m位で、支柱の間隔1.2mくらいで制作。
台風の影響が凄い沿岸部に立地していて、東日本大震災も経験したけれど、今のところ全く問題は生じていない。
自分がやっている方法を図面にしてみたので、そちらを参照していただくといいのだけれど、作業手順は以下のとおり。
@ブロックに穴を空ける
既存のコンクリートブロックに2カ所、鉄筋を縦に刺すための穴を開ける。
この際使用するのは振動ドリル。
穴を開ける場所は、上に置くコンクリートブロックの穴(3箇所)のうち、支柱を立てない2カ所の穴の範囲内にする必要がある。
A穴に鉄筋を入れる
@で開けた穴に、ホームセンターで買った鉄筋を刺す。
私は、2〜3mある長い鉄筋をホームセンター(コーナン)で数百円で買って、お店の作業コーナーで鉄鋼用の丸鋸?で20センチ程度にカットして使っている。
Bブロックを積む
2段目に積むコンクリートブロックの穴にAで刺した鉄筋が入るように積む。
Cブロックの穴を塞ぐ
積んだコンクリートブロックの支柱が入る穴以外の穴をモルタルで塞ぐ。
このとき、まじめに全部モルタルで埋めると大変な量が必要になるので、適当に砕石をまぜたり(コンクリート状態)している。
D支柱を立てる
支柱を立てるために開けておいたコンクリートブロックの穴に支柱を垂直に立てて、隙間にモルタルを流し込む。
狭いところに流し込むので、モルタルは少し水分多めにしておく。
このとき、いきなりモルタルだけだと支柱がぐらつく場合には、固定するために、隙間に少量の砕石を落として動かないようにしてから、モルタルを流し込む。
Eモルタルの固まるのを待つ
あとは、半日程度、固まるのを待って完成です。
今まで、この作り方で何回もフェンスを作ったけれど、一度、トリスタニアという、とても膨張収縮の大きいとされる木材を支柱に使用したとき、その収縮の影響で、ブロックにひびが入ってしまったことがある。
ウリンもそれなりに収縮があるようだけれど、ウリンで作ったときは大丈夫だった。
そういう意味では、これが完全な方法とはちょっと言い切れないので、ほかの方法も調べて、選択肢の一つと考えていただければと思う。
ちなみに、私は、こうしてコンクリートブロックを2段に積んだ後で、表面に接着力を高めたモルタルを塗りつけて、平滑にした上で、シーラーを塗り、白いペンキを塗っている。
こうすると、コンクリートブロックとは思えないいい感じになると自己満足しているので、ご参考まで。