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2020年06月01日
パーゴラDIY 1人作業×ハードウッド(制作編)
設計図、道具がそろったところで作業開始。
柱の加工
今回のパーゴラで使用する柱は6本。
材料はイタウバの70mm角材。
今回は地面にいきなり自立させるよりは簡単はフェンス沿いに立てる作業。
柱を立てた後で梁を高所で取り付けることになるので一人作業用に加工しておく。
まず、図面の左右に設置する2本には、隣地境界を越えずに作業するために先端を切り欠いた上、フェンスはりつけ用の板(下のポンチ絵では端材と表記)を取り付けておく。
上の写真の下3本の柱は既にフェンス取り付け用の板を設置しているところ。このフェンス取付用板が隣地側になるように柱をセットすることで、隣地側にはみ出すことなく手前側からフェンス板を設置することが可能になる。
さらに図面の上下方向の梁も一人で設置できるように端材を取り付けておく。
この作業には丸ノコ、ノミ、ハンマーが必要。
大切なのは、実際にどういう作業になるのか、どういう位置関係になるのかを想像して準備すること。
これで見ている人が驚くほどあっという間に一人で梁を設置し終わってしまう。
柱を立てる
今回柱を立てる部分の片側3本は通路をデッキ上にしている部分。
ウリンの根太にセランガンバツの床板という構造になっていて、そのままセランンガンバツの床板の上に置いてしまうと、デッキのメンテナンスができなくなってしまうので、床板を一部切り欠いて、その部分に柱の土台としてウリンの端材を固定しておくことにした。
そして、今回はフェンス沿いに柱を立てるので、作業を楽にするための一工夫として、フェンスに柱を挟み込むようにL字アングルを予め取り付けておく。
そして、柱の下にステンレス柱受を取り付けて、そのL字アングルで挟みながら立てる。その状態で水平器を使って柱が垂直になるように調整していく。
調整する際は、お一人作業のよき相棒、F型クランプで固定する必要があったけれど、この状態で調整は簡単に済んだ。
今回は図面上側の柱はフェンスから2センチ離隔する必要があったので、予め柱受けとの間に板を挟んでおいた。
柱が垂直になったのを確認したらL字アングルと柱をビスで固定。さらにステンレス柱受けと地面も固定する。
固定に使うのは今回も硬木用ステンレスビスで信頼する錐込隊長。
これを6か所なので案外簡単に済んでしまった。
梁を取り付ける
梁は当然ながら脚立に乗っての作業になる。
図面左右方向の梁に使用したのは20mm×120mm×3.9mのイタウバ。1本8.7kg。
10kgの米袋が持てる人なら、木材の中心部を持つようにすれば、一人でも十分に持ち上げて作業可能。
まずは一か所を端の柱の先端部の窪みにはめ込んで、ほかの部分を嵌める作業。
多少入りにくくても、ハンマーでコンコンたたくと綺麗に収まる。
この取付も準備していた凹みにはめてビスを打つだけなのであっさり終了。
この時、後々手直しが発生することも考慮してビスは2本止めるところ1本だけとか、仮止めにしておき、最後に不足分を取り付けている。
続いて、図面上下方向の梁を設置。
これも予め取り付けてあった端材の受けに乗せるだけなので簡単な作業。
寸法は完全に図面通りにいかないので、レーザー距離計で計測してから木材をカットしている。
高所、一人での距離計測もレーザー距離計があれば簡単かつ正確なので、パーゴラ制作には必須といってもいいアイテム。
これで図面一番左側以外の梁の設置が完了。
中央の梁を設置
図面の左右方向、中央部の梁は、上下方向の梁と切り欠いて組み合わせることにしたので、一旦、上下方向の梁を外して加工して再設置した。
下が真ん中に設置する梁。切り欠き部分にはめ込んで、一応、ビスで固定しておく。
その後、仕上がりを見て、上下方向の梁が物足りなかったので、2本追加。
さらに図面一番左の部分にも梁を設置したり、見栄えをよくするため、残った板で化粧を施し大枠は完成。
フェンス取付
隣地の一方は不特定多数の出入りする営業をしているので、目隠しフェンスを設置した。
フェンス取付の際は、寸法を測って木材をカットしたら、フェンス板には予め穴をあけておくと取付がスムーズになるのでオススメ。
こういう作業も書いた後消せるチョークがあるとはかどるので愛用。
筋交い取付
設計時には考えていなかったのだけれど、作りあがってみると、筋交いがあったほうが安心して使えそうなので、ウリン材の40mm×70mmの角材を追加購入して設置した。
完成&カスタム
こうして念願のパーゴラが完成。
枠が出来上がれば、いかようにも味付けして楽しめる。
今の時点でカスタムした点は以下の通り。
〇サンシェード取付。
パーゴラが設置されただけでも安心感のある空間になるけれど、そこにサンシェードがつくと更に快適になる。
シェードはステンレス製のカラビナやアウトドア用のロープなどで固定。台風時などには外せるようにしてある。
〇ベンチ設置
ストックのあった枕木を使ってベンチを設置。
〇ガーデンライト取付(12V)
センサーで夜になると意味不明のライトアップ。
12VのLEDガーデンライトは資格不要で安価に施工できるのでオススメ。
〇懸垂用ハンドル取付
ものをかけたりするのに便利なので、梁に穴をあけておき、その一部を活用。
まだまだこれから、色々カスタムして大いに遊ぶ予定。
ちなみに、新しいパーゴラと、デッキなどの色の違いは、仮に樹種が違っていても時間がたてばほとんどわからなくなってしまう。
そういう意味で、一時の色の違いなどにこだわらずその時お買い得かつ在庫のある材料を選択するのがよいと思う。そういう柔軟な対応が可能になるのがDIYのいいところ。
というわけで、今回のハードウッドを使ったパーゴラDIYは大きなトラブルもなく完成。
よかったよかった。
タグ:パーゴラ
2020年05月19日
パーゴラDIY 1人作業×ハードウッド(設計&材料調達編)
施工場所
今回は自分的に長年の課題だった、旗竿敷地の竿部分を有効活用するためのパーゴラ設置。
効率よく設置する流れがなかなか思いつかなかったのが着手できなかった理由。
それが今回、ようやくいい作業手順を思いついたので着手することにした。
高所・大型の作業になるけれど、今回も一人作業。設計や道具でカバーすれば十分に可能。
設計
まずは設置したい箇所の寸法を計測し、設計図を書く。
設計図を書いた手順は以下のとおり(これが建築などの専門家的に正しいかは不明だが、DIYには十分)
@施工場所の枠を書く
・今回は幅約2.6m×奥行4.0mの長方形
A柱を立てる位置を決める(敷地境界との位置関係、柱間距離などを勘案)
・図面上側は敷地境界(境界ブロックが目安)から2cm離隔した位置
→境界ブロックは全て隣接地内にあるのものなので
・図面下側は敷地境界にベタ付け
→境界ブロックは全て自敷地内なので
・柱は3本(柱間距離約1.4m)
B柱と柱を繋ぐ梁を書く
・このとき、お一人様作業のための設計をしておく。(自分は常にお一人作業なので)
具体的には柱の上端にビス止めせずに梁を設置(仮置き)可能にしておく。
・上端を梁が収まる分だけ切り欠いたうえで、押さえようの端材(今回はフェンス固定の板を付けるので、それで代用)を取り付ける。設計上は切り欠き分を考慮する必要がある(今回は図面上左右方向の梁だけにこの方法を活用)
・図面の上下方向の梁は、切り欠き加工ではないけれど、端材を使って同じ効果を得られるようにしておいた。(設計図上は特に考慮する必要なし)
C側面フェンスの設計
・詳細なデザインは決めていない段階だったけれど、一応、材料計算用に仮設計。(図面は片側分のみ)
材料調達
今回も使う材料はハードウッド。
上の設計から、まずは必要なハードウッドの量を把握する。
樹種は当初セランガンバツで検討していたけれど、近年在庫が多く、価格も安いイタウバ(その中でも一番品質が良いらしいマットグロッソ産。)を採用を採用。
個人的なイタウバの印象(経験上)
・加工しやすい(セランガンバツ以上)
・しなやか
・表面が滑らか(オイルが多い)
・樹液は当初は多め
・長期間いい香りが漂う(オイルの香り)
・耐久性高い(ルーフバルコニーの床に10年前に施工。痛みなくいい状態という経験。)
今回お世話になったネットショップは通販最大手(か2番目)のリーベ。ちなみにイタウバの産地を把握できるのはリーベだけ。他のショップのものは一般的にどこのものなのか不明。
今回は以下のとおり。
柱材 70mm×70mm×2400mm×6本
→リーベ 2450円/本×6=14,700円
梁材(横方向両サイド) 120mm×20mm×3900mm×2本
→リーベ 3419円/本×2=6,838円
梁材(その他)20mm×120mm×3000mm×8本
→リーベ 2850円/本×8=22,800円
フェンス固定板(柱に設置) 120mm×20mm×1500mm×6本
→リーベ 1100円/本×2=2,200円
フェンス材 105mm×12mm×1500mm×10本
→リーベ 815円/本×10=8,150円
筋交い材 40mm×70mm×3000mm×2本
→リーベ 4350円/本×2=8,700円
参考合計価格(送料含まず):63,388円
※今回はかからなかったが、この量で送料は10000円弱を見込めばOK。ただし3900mmは送料が高くなるか配送付加の可能性ありなので要注意。
リーベでは連休中は千葉倉庫への引取りが可能とのことだったので、自家用車で受け取りに行ってきた。
(3900mmの長尺材があるため、配送を頼むとチャーター便で高くつくか、配送不可だったことも理由)
工具
今回の作業用に調達した主な工具は以下のとおり。
◇丸ノコ(マキタ 電気マルノコ 刃径190o/切込68o アルミベース5837BA)
・・・マキタ集塵機接続可能なタイプを使用。集塵機を使わないならばM585で十分対応可能。
※カット時に使用する丸ノコ定規もお忘れなく。
◇レーザー距離計
・・・高所作業でのお一人計測に必須。高価なものではないので、一つ持っておくと作業スピードが格段に向上する。
◇インパクトドライバー(RYOBI CID1100 コード付き)
・・・この程度の高所作業でもコードレスでなくても十分対応可能。バッテリー切れなしのコードレスが断然おすすめ。しかも安いので2台同時使用(ドリル&ドライバー)で作業効率UP!
◇硬木用ステンレスビス(錐込隊長)
・・・ハードウッドを使うなら間違いなく最も作業効率が上がるビス
・・・必須ではないものの、仕上がりの印象が変わるので採用。柱の寸法に合わせて購入。楽天市場のギブアップというお店の柱受が安くてベース部までステンレスと思われるので採用。発送が早くて今回は本当に助かった。
◇下穴錐(スターエム F型下穴錐 3.0MM)
・・・ハードウッドでの作業に下穴は必須。安物を使うと、作業効率が著しく低下し、疲れるので、銘柄指定。折れると作業が止まるので、多めに用意。今回は3本とした。錐込隊長には3.2mmか3.5mmでもよいと思うけれど、自分の場合、ほかのDIY作業で普通のビスも使うので3.0mmを愛用。
◇F型クランプ
・・・お一人作業の救世主。高所でも、狭くても、黙って持っててくれるよき相棒。4個くらいあると便利。
◇脚立(アルインコ(ALINCO) アルミ製はしご兼用脚立 MR210W)
・・・高所作業になるので必要。持っていたのが錆びてて信用ならなかったので新調。
その他使用する工具はウッドデッキDIYと大差ないので、↓の記事を参照のこと。
作業工程記事は後日UP予定。