1 作り方
ベランダデッキと一口に言っても、作り方は大きく分けて以下の2とおりある。
(1)デッキパネルを購入して並べる方法
最近はハードウッドのパネルや人口木のパネルも豊富になっているし、サイズ調整もベースの樹脂をハサミなどでカットするだけでできるようになり、以前のように、中途半端な隙間ができにくくなってきている。
(2)ウッドデッキDIYと同様に製作する方法
それぞれ一長一短あるので、まとめてみる。
2 デッキパネルを使用する方法のメリットとデメリット
<メリット>
・昔より、高耐久の本格派ハードウッドのパネルが登場している。初心者でも手軽にウッドデッキの良さを味わえる。
・電動工具などが不要で、騒音・粉塵がないいため、近所迷惑にならない。
・簡単に撤去できるので、共用部分のバルコニーでも施工可能。
・引っ越し時など、持っていくことが簡単なので、賃貸住宅などに適している。
<デメリット>
・ベランダやバルコニーの水勾配を補正せず置くだけなので、テーブルなどが傾く。
・バルコニーなどの水切りのための壁の段差を解消できないので、室内からのつながりは出にくい。
・パネルのサイズに縛られるので、細部でのサイズの融通が利かない(昔よりは改善された)
・水勾配を補正しようとすると、大掛かりになり、お手軽というメリットがなくなる。
・耐久性の高いハードウッドのデッキパネルは高額(ウッドデッキのようにDIYする場合との比較)
・ハードウッドの樹種が少ない。
・ソフトウッドのパネルの場合、2年程度でパネルが分解し始める場合が多い。
3 ウッドデッキDIYと同様に製作する場合のメリット・デメリット
<メリット>
・耐久性の高いハードウッドをデッキパネルより安く作ることができる。
・色、風合いなどが好きなハードウッドを選ぶことができる。
・水勾配を補正することで、ほぼ水平な空間を作り出すことができる。
・高さを調整すれば、壁の立ち上がり段差を解消できるので、室内と一体感が出やすい。
<デメリット>
・電動工具などが必要で、レンタルか購入する必要がある。
・DIYによる騒音、粉塵が発生する為、近所迷惑になる場合がある。
・撤去、搬出が簡単ではないため、共用部分のバルコニーなどでは事前の慎重な検討や設計の工夫が必要。
・賃貸住宅など短期間での引っ越しを予定する場合には適さない。
・根太の上に床板を貼る、という本格的なDIYが必要になる。
4 おすすめのベランダデッキ製作法
ベランダデッキの2つの作り方のうち、どちらがおすすめなのかは、正直どちらとも言い難い。
まさに一長一短。
その家の状況、住む人の価値観次第。
メリット、デメリットも十分に考慮の上、自分に最も合った方法で一日も早く快適なベランダデッキを満喫してもらいたい。