1 束柱を配置
ウッドデッキの作り方をネットや本で調べると、束柱の間隔としては、90cm〜120cmくらいという記述が多くみられる。
そこで、今回の図面の例では床板に対して横方向1m間隔、縦方向57cm間隔に束柱を配置した。
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横方向の間隔は、床板と直交する根太がたわんでしまうかどうか、がポイント。
縦方向の間隔は床板がたわんでしまうかどうかがポイントとなる。
実際は使用するハードウッドの種類や寸法によって、もう少し細かい間隔、たとえば(数字は適当)硬いウリンなら90cmピッチで柱を入れればいいかもしれないし、ウリンよりはやわらかいセランガンバツーなら1.2mくらいでもいいかもしれない。
簡単に言えば、間隔を狭くして沢山束柱を設置すれば、基礎構造的には安定するけれど、その分作業や費用は多くなるので、そのあたりの兼ね合いを考えると自分ならとりあえず1m位で設計してみる、ということ。
なんともいい加減な感じがするかもしれないけれど、このあたりは床材や根太の幅や厚みなど変わってくるので、正直なところ、正確な数値を予め把握するのは難しいから、ネットなどでもここはアバウトな記述になっているのだと思う。
例えば、ウリンの25mm厚、幅120mmの板を縦にして根太にするのならば、かなり広めの間隔で大丈夫だと思う。
ただ、ここで大切なことは、自分で自分用に作るだけなので、仮に作ってみて束柱が足りなかったとしても、崩壊するわけではなく、ちょっとフワフワするくらいなので、補強したいと思えば、床板を打ち付ける前に、又は1度打った床板の一部を外して、束柱又は根太を追加すればいいだけ、ということ。
この世の終わりになるわけではない。
とはいっても、普通は手戻りしたくないと思うので、多少オーバースペックかなと思う感じで作っておいたほうがいいとは思う。
それでもプロといわれる人たちに頼むよりは十分安く作ることができる。
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何より、今はこのあたりの数値設定で頭を悩ますのではなく、基本的なウッドデッキの構造と作業の手順イメージを理解して、少しでも早く着工してもらうことが大切。
2 大引きを配置
束柱を配置し終わったら、次は大引きを配置する。
大引きは、ウッドデッキの床板をその直下で支える根太をさらにその下で交差する形で支えるもの。
ウッドデッキの上から見ていくと順に床板⇒根太⇒大引きとなるので、3層目の構造体となる。
材料としては、根太と同じもの(幅105mm×厚さ30mm)かそれより薄い(幅105mm×厚さ20mm)でもよいと思う。
大引きは、根太とは違い、厚み(20mm)部分にビスを打つわけではないので、そんなに厚みが必要ないというのがその理由。
配置する位置は根太の直下に直交する形となり、束柱の側面に固定するので、枚数としては束柱の横方向の数と同じ数になる。