次は、束石に固定した束柱に、根太を固定していく。
※床板の向きによっては、最初に大引きを取り付ける場合もある。▼最初に大引きを取り付けたDIYの例▼
ここで紹介する外枠工法によるウッドデッキDIY の作業の中で、かなり重要で、これをキチンと処理できると、後は簡単になる。
ハードウッドは重たいけれど、やり方次第で十分お1人様で1人でできる。
1人で作業を進める前提でお勧めの方法としては、クランプを使用して根太を束柱に仮止めする方法。
↑使い勝手のいいF型クランプ。3つは欲しい。
クランプが異様にでかいのはイメージ
※こちらは最初に大引きを取り付けている場合
このとき、束柱の上端から、根太の上端は2センチ位上にはみ出すようにする。
このはみ出した部分が束柱の上端と床板との間にできる空間となり、根太を水平にセットしていくための調整シロとなる。
つまり、2センチであることに意味があるわけではなくて、調整シロが必要ということを理解したい。
意味が分かりにくいかもしれないけれど、仮にすべての束柱の上端をピッタリ同じ水平レベルに揃えるよう高さを図り、束柱をカットできるならば、調整シロなど要らない。
でも、DIYでそこまでの精度を出すのはほぼ不可能(設置する地面がコンクリート舗装されている場合でも、勾配があれば、結構難しくなる)。
しかし、床板は束柱の上端にビス止めするのではなく、あくまで根太にビス止めして固定する(床板を直接保持するのは根太だけ)ものなので、束柱の天端の高さを水平にそろえる必要はない。
そして、根太を束柱に仮止めした上で、今度は、根太に水平器を当てて、本来の高さより低いか又は高い方のクランプを一旦緩めて、少し根太をずらして、また水平器をあてて、という具合に繰り返しながら少しづつ水平にしていく。
空気の泡が中央にくると水平
↑小さいのも一つあると便利
一旦、水平が取れたら、その上に床板を置いてみて、予定の高さに収まっているか確認する。
窓下の金物の下端から数ミリのところが一般的です。 あまりギリギリにすると、木の反りなどによって金物が持ち上げられて、網戸が締まりにくい、などのトラブルを生じるので少し余裕をもって5mmくらい明けた方がいい。
そして、必要に応じて微調整した上で、いよいよ根太を束柱に本固定していく。
まずはクランプで仮押さえした状態で下穴を開ける。
クランプの位置が悪くて本来ビスを打ちたい場所が塞がれていることもあると思うけれど、その場合は一旦とった水平を動かさないため、クランプを動かさず、とりあえずビスが打てる場所があれば、そこに仮止め用の下穴を開ける。
ビスは上下2本程度。
この時気を付けたいのが、姿勢。
ウリンの下穴開けはテキトーな姿勢でやろうとすると、下穴錐を折ってしまう。(セランガンバツーならそこまで慎重になることはないけれど、基本姿勢として覚えた方がいい)
▼絶対的オススメのF型下穴錐 予備も忘れずに▼
なるべく真っ直ぐ正面に向かって下穴錐を挿入できるようにする。ハードウッドの中でも特に硬いウリンの場合、その硬さ故に、下穴錐が奥まで入る過程で煙が出たり、焦げた臭いが出るけれど、その場合は少し錐を出し入れして、切削屑を外に出したりしながら、徐々に開けていく。
基礎の完成後、外から見えない部分では、皿取りする必要はないので、下穴が空いたら、堅木用ビスを打っていく。
こうして、一辺だけでも束柱に根太を水平に固定してしまえば、この高さと位置を基準に作業できるので、これに続く他の辺を作る作業は格段に楽になる。
そういう意味で、最初に全ての束石や束柱を配置する必要はない。
こうして、一辺出来上がったら、同じ要領でこれに繋がる一辺を作る。
これを繰り返してデッキの外枠4辺を作りあげる。(「外枠工法」命名の由来)
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また、新しい記事も楽しみにしています。
作業を進めていくと、すごい数のビスを使うので、細かい位置などは気にならなくなるか、気にする余裕もなくなると思います。
多少の位置のズレやビスの不足ですぐに歪んだり、崩れたりはしませんので、一通り形ができてから適宜補強したり修整する気持ちでやる方が楽だと思います。
家との平行(一辺目)は、家の壁との距離、垂直は角度、いずれもサシガネを使って確認してました。
4辺目を仮留めしたところで最終確認という感じで、再度、家との距離、辺と辺の距離、描くとを確認して、ズレがあれば束柱の位置を微調整(束石を少しズラしたり、束石のビス位置を変えたりして)したりしてました。
場当たり的な感じで恐縮ですが、手作業なので、一度にビシッと決めるのは難しいので、何度も確認して、微修正しながら進めていくことが重要です。
そうすれば、そう大きな狂いにはならないと思います。人の目もかなり頼りになるので、離れて俯瞰して見るのも重要です。
あと、木材はかなり曲がり、反りがあり、ミリ単位の誤差が各所で出ますので、多少の誤差、変形は多目に見る位で進めた方が良いと思います。
うまく進むといいですね。検討を祈ります。
こんにちは。私の場合、邪魔になるものがなければ中央に打ちますが、見えないところなら適当な間隔が開けられれば斜めでも良しという感じです。
経年での反りや歪みを押さえるため、なるべく根田や大引の端に近いところで固定したいところですが、材の端から1.5から2センチ位は内側にビス打ちしないと材が割れてしまうことがあるので、そこだけ注意してます。
束柱と根太、大引きを接続するビスは2本程度とされていますが、位置はどのようにされているでしょうか。
まっすぐ真ん中あたりにしているのか。右上、左下のように斜めにしているのか。
アドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。