設計図、道具がそろったところで作業開始。
柱の加工
今回のパーゴラで使用する柱は6本。
材料はイタウバの70mm角材。
今回は地面にいきなり自立させるよりは簡単はフェンス沿いに立てる作業。
柱を立てた後で梁を高所で取り付けることになるので一人作業用に加工しておく。
まず、図面の左右に設置する2本には、隣地境界を越えずに作業するために先端を切り欠いた上、フェンスはりつけ用の板(下のポンチ絵では端材と表記)を取り付けておく。
上の写真の下3本の柱は既にフェンス取り付け用の板を設置しているところ。このフェンス取付用板が隣地側になるように柱をセットすることで、隣地側にはみ出すことなく手前側からフェンス板を設置することが可能になる。
さらに図面の上下方向の梁も一人で設置できるように端材を取り付けておく。
この作業には丸ノコ、ノミ、ハンマーが必要。
大切なのは、実際にどういう作業になるのか、どういう位置関係になるのかを想像して準備すること。
これで見ている人が驚くほどあっという間に一人で梁を設置し終わってしまう。
柱を立てる
今回柱を立てる部分の片側3本は通路をデッキ上にしている部分。
ウリンの根太にセランガンバツの床板という構造になっていて、そのままセランンガンバツの床板の上に置いてしまうと、デッキのメンテナンスができなくなってしまうので、床板を一部切り欠いて、その部分に柱の土台としてウリンの端材を固定しておくことにした。
そして、今回はフェンス沿いに柱を立てるので、作業を楽にするための一工夫として、フェンスに柱を挟み込むようにL字アングルを予め取り付けておく。
そして、柱の下にステンレス柱受を取り付けて、そのL字アングルで挟みながら立てる。その状態で水平器を使って柱が垂直になるように調整していく。
調整する際は、お一人作業のよき相棒、F型クランプで固定する必要があったけれど、この状態で調整は簡単に済んだ。
今回は図面上側の柱はフェンスから2センチ離隔する必要があったので、予め柱受けとの間に板を挟んでおいた。
柱が垂直になったのを確認したらL字アングルと柱をビスで固定。さらにステンレス柱受けと地面も固定する。
固定に使うのは今回も硬木用ステンレスビスで信頼する錐込隊長。
これを6か所なので案外簡単に済んでしまった。
梁を取り付ける
梁は当然ながら脚立に乗っての作業になる。
図面左右方向の梁に使用したのは20mm×120mm×3.9mのイタウバ。1本8.7kg。
10kgの米袋が持てる人なら、木材の中心部を持つようにすれば、一人でも十分に持ち上げて作業可能。
まずは一か所を端の柱の先端部の窪みにはめ込んで、ほかの部分を嵌める作業。
多少入りにくくても、ハンマーでコンコンたたくと綺麗に収まる。
この取付も準備していた凹みにはめてビスを打つだけなのであっさり終了。
この時、後々手直しが発生することも考慮してビスは2本止めるところ1本だけとか、仮止めにしておき、最後に不足分を取り付けている。
続いて、図面上下方向の梁を設置。
これも予め取り付けてあった端材の受けに乗せるだけなので簡単な作業。
寸法は完全に図面通りにいかないので、レーザー距離計で計測してから木材をカットしている。
高所、一人での距離計測もレーザー距離計があれば簡単かつ正確なので、パーゴラ制作には必須といってもいいアイテム。
これで図面一番左側以外の梁の設置が完了。
中央の梁を設置
図面の左右方向、中央部の梁は、上下方向の梁と切り欠いて組み合わせることにしたので、一旦、上下方向の梁を外して加工して再設置した。
下が真ん中に設置する梁。切り欠き部分にはめ込んで、一応、ビスで固定しておく。
その後、仕上がりを見て、上下方向の梁が物足りなかったので、2本追加。
さらに図面一番左の部分にも梁を設置したり、見栄えをよくするため、残った板で化粧を施し大枠は完成。
フェンス取付
隣地の一方は不特定多数の出入りする営業をしているので、目隠しフェンスを設置した。
フェンス取付の際は、寸法を測って木材をカットしたら、フェンス板には予め穴をあけておくと取付がスムーズになるのでオススメ。
こういう作業も書いた後消せるチョークがあるとはかどるので愛用。
筋交い取付
設計時には考えていなかったのだけれど、作りあがってみると、筋交いがあったほうが安心して使えそうなので、ウリン材の40mm×70mmの角材を追加購入して設置した。
完成&カスタム
こうして念願のパーゴラが完成。
枠が出来上がれば、いかようにも味付けして楽しめる。
今の時点でカスタムした点は以下の通り。
〇サンシェード取付。
パーゴラが設置されただけでも安心感のある空間になるけれど、そこにサンシェードがつくと更に快適になる。
シェードはステンレス製のカラビナやアウトドア用のロープなどで固定。台風時などには外せるようにしてある。
〇ベンチ設置
ストックのあった枕木を使ってベンチを設置。
〇ガーデンライト取付(12V)
センサーで夜になると意味不明のライトアップ。
12VのLEDガーデンライトは資格不要で安価に施工できるのでオススメ。
〇懸垂用ハンドル取付
ものをかけたりするのに便利なので、梁に穴をあけておき、その一部を活用。
まだまだこれから、色々カスタムして大いに遊ぶ予定。
ちなみに、新しいパーゴラと、デッキなどの色の違いは、仮に樹種が違っていても時間がたてばほとんどわからなくなってしまう。
そういう意味で、一時の色の違いなどにこだわらずその時お買い得かつ在庫のある材料を選択するのがよいと思う。そういう柔軟な対応が可能になるのがDIYのいいところ。
というわけで、今回のハードウッドを使ったパーゴラDIYは大きなトラブルもなく完成。
よかったよかった。
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