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虹の彼方に(上)

読了しました。

最終巻1コ前で、盛大なクライマックスの幕開けです。

虹の彼方に(上)
機動戦士ガンダムUC(9)
(角川文庫)

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表紙にちゃんとガンダム(バンシィだけど…)が描かれたのも、
文庫では初めてじゃないかしらん?

小っちゃくユニコーンモードが描いてあるのはあったけど。


今回は、とにかく戦闘シーンの長回しが特徴的。

1冊の7〜8割は戦闘シーンが占めるという、これまでとは全く違う展開です。

艦隊に雑魚MS、ローゼンズールにシナンジュ、バンシィ戦と、
息をつくヒマもありません。

おかけで途中で止められず、睡眠時間が削られてしまいました。


ファーストガンダムのソロモン戦では、
スレッガーさんが補給に戻ってくるシーン
(その間ミライさんとイチャつく)がありましたが、
ユニコーンは無補給で、これらを切り抜けます。

バナージくんが給水しようとしたら敵が襲ってくるので、
ユニコーンだけでなく、バナージくんも相当タフですね。



以下、ネタバレありなので、未読の方はパス推奨です。



しかし、なによりすごいのはユニコーンの強さ。

いくらなんでもやり過ぎじゃないかなぁ。

後年開発されるであろうクスィーガンダムやF91、Vガンダムを
遥かに凌駕する性能を持っているような気がしてなりません。

ミノフスキ−クラフトで空を飛べないだけで、
純粋な戦闘能力はユニコーンが最強なのでは?

バンシィとのユニコーン白黒タッグなら、
フィールドも形成し放題でもう無敵なんじゃないかと。

ま、イフの話なのでキリがありませんが。



それから、一番印象的だったのは、
歴史は繰り返すんだなぁ、ってこと。

アムロにララァ、
カミーユにフォウとロザミィ(ロザミア)、
ジュドーにプルとプルツー、
ハサウェイにクェスなどなど、
主人公ニュータイプには敵対組織に所属する
女性ニュータイプ(強化人間)との精神交感および
その死を目撃するシーンが必ずありました。
(注:上記は知る限りの作品の例です。
未見・未読の作品も多いので、全作品に
こうしたエピソードがあるかどうかは不明です 落ち込み


バナージの場合は、6巻におけるロニとの出会い、
そしてその死がそれに当たると思っていたのですが…
まさかマリーダさんまでが 悲しい

まぁ、シリーズの伝統と言えばそれまでですし、
作家さんの思いのままの部分はありますけど、
プルちゃん達が不憫でたまりません。

不幸な生まれではありましたけど、
マリーダさんは戦時下ではない、
普通の生活の中で過ごさせてあげたかった、
と個人的には思います。

まだ生存しているプルの姉妹が
いるのかもしれませんが、
市井で幸せに暮らしていることを願いたいものです。


さて、次巻でいよいよ最終刊。

グリプス2なんて物騒なモノ(懐かしくもあります)が
登場してきました。

こちらでのブライトさんの活躍に期待しつつ、
事態の行く末を楽しみに待ちたいと思います。

まさか、コロニーレーザーでみんななくなりました、
なんて終わり方ではないと思いますので。
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