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2018年05月10日

暗渠が生まれる時 とある暗渠

当ブログで時々登場する暗渠
いつもグタグタと思うところを綴っていますが、見て頂くのが一番かと思い、画像を貼らせて頂きます。場所は旧浦和市のとある川。工事が開始されたのを偶然発見し、それ以降できる範囲で定点観測を試みました。

■とある暗渠工事■

<最初の発見>
sirononagori229Ankyo (2).jpg
これより前の画像はありません。この時点では、コンクリと護岸の狭い隙間で、まだ魚が暴れていました。

<気になって再訪>
sirononagori229Ankyo (3).jpg
護岸との隙間は埋められていました。暗渠化工事の方法もいろいろありますが、ここは「ボックスカルバート」による暗渠化です。既成のパーツを繋げていくので、かなりの速度で工事が進んでいきました。

<定点観測>
sirononagori229AnkyoAD (1).jpg
マンホールはああいう構造なんですね

<定点観測>
sirononagori229AnkyoAD (2).jpg
高さが調整されました。

<定点観測>
sirononagori229Ankyo (5).jpg
あっという間。それだけに唖然としてしまいました。

<定点観測>
sirononagori229AnkyoAD (3).jpg
変化なし。雑草が時間の経過を知らせてくれてます。

<定点観測>
sirononagori229Ankyo (4).jpg
この後も時々訪問していますが、どうやらこの地点、しばらくこの状態のようです。

定点観測はここまで。もうちょっとだけ先を見てみましょう。

<下流方面>
sirononagori229Ankyo (6).JPG
観測を続けてきたポイントから下流方面を撮影。柵の向こう側も暗渠化は似たような工程でしたが、舗装は先に終了しているようです。

<完成>
sirononagori229Ankyo (1).JPG
左がもともとの道。まん中の歩道が川。右は川の向こう側の道でした。

sirononagori229Ankyo (7).JPG
歩道が確保されたことで、もともとの道は実質車道のように映ります。やや狭い道でしたので、歩行者には嬉しい暗渠です。

ところで、この暗渠はどこへ繋がるのでしょう。

■水の行き先■
上の画像の位置から、更に下流へ歩くと、地下からゴーゴーという水の音が聞こえてきました。水の姿が見えないだけに、ちょっと奇妙な感じがします。

<暗渠同士の合流地点>
shirononagori229 (5).JPG
筆を入れさせてもらいました。水は直進してきましたが、ここで右側からの流れと合流して、一気に左へ進路を変えます。かなり急な曲がり方。そして合流地点。水の音の理由が分かった気がしました。

<NEW>
shirononagori229 (4).JPG
水の行き先ですが、これまた綺麗な小路に整備されています。勿論、下には水が流れています。

<工事中の画像>
shirononagori229 (7).jpg
ちょっと画像が悪いですが、工事している最中の様子です。このカーブもボックスカルバートによる暗渠化でした。

<行き止まり>
shirononagori229 (6).JPG
小路は散歩コースのように映りますが、実は通り抜けできません。奥は行き止まり。

<水門のバルブ>
shirononagori229 (2).JPG
この先は川。この下が暗渠の出口ということになります。

<鴻沼川>こうぬまがわ
shirononagori229 (1).jpg
水は暗渠を通ってこの川へ出ます。

ということで、今回はこれ以上言わずここまで。当ブログで「道」を指して「川」と呼んでいる意味が伝われば充分です。

万が一ですが、理解を越えて何か感じるものが芽生えてくれれば嬉しいです。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
タグ:暗渠 埼玉
posted by Isuke at 22:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 川跡・暗渠
この記事へのコメント
コメントありがとうございます。暗渠も造られた時代や場所によって構造はまちまちです。レンガ造りのものから、ドブに簡単な蓋をしただけのものまで。今回ご紹介したケースは、既成の箱状のパーツを繋げていく方法。暗渠の長い歴史のなかでは、比較的新しい方法だと思います。
Posted by Isuke2020 at 2018年06月26日 21:34
こうやって見ると分かりやすいです。よく暗渠といいますが、地面の下はこんな構造になってるんですね!
Posted by Tomoyuki at 2018年06月26日 07:54
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