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2018年01月02日

お勧め本 上杉鷹山 (童門冬二著)

<上杉鷹山公>
sirononagori180Yozan.jpg
[撮影:米沢城跡]

■童門冬二さんの名作■
今回は童門冬二さんの小説『上杉鷹山』のご紹介です。

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫(日本)) [ 童門 冬二 ]

価格:1540円
(2024/3/31 18:40時点)
感想(39件)



鷹山は「なせば成る・・・」の名言、そして改革を成功させた政治家として有名ですね。しかし組織というものは、そう簡単には変えられません。その険しく長い道のりを、一冊の本にまとめあげたのがこの小説です。

どんな内容

財政難の米沢藩を建て直すため、上杉家を変貌せしめ、困難と思われた改革を実現させた養子当主・上杉鷹山の物語です。鷹山は城の外を自分の目で確かめ『肌で感じる』ことを行動の基本とし、人に求める「節約」も、まず率先垂範で自らに課しました。

慣習より実質

現状を直視し、身の丈にあった国作りを試みます。

しかし、かつて栄華を誇った名門ならではの壁に阻まれ、改革は思うようには進みません。抵抗勢力の大半は藩の上層部。つまり既得権者です。これに対し、普段は発言すら許されない下級武士たちが次々と改革の趣旨を理解し始めます。
鷹山の不屈の姿勢に、変わり始める米沢藩。自らが「火種」となることで、周囲の人の心に火がつき、それがまた他の誰かの心の火種となる。意識変化が連鎖して拡がり、改革は少しずつながら実現されていく。

なせば成る
なせば成る なさねば成らぬ 何事も
成らぬは人の なさぬなりけり

この名言は改革期の鷹山の言葉です。特に後半の「成らぬは人の なさぬなりけり」。これは鷹山の小説を読んで以降、ずっと心に留まっている重い言葉です。何も成しえないのは「本気で成そうとしていないからだろ?」。そう言っているように思えてなりません。

以上、童門冬二さんの小説のご紹介でした。
個人的には前半で涙が出尽くしたような感じです。


(ついでに)
■当ブログ記事のご紹介■
別記事でもまとめさせて頂きましたが改めて。鷹山ゆかりの地を、10回に分けて投稿させて頂きました。いうまでもありませんが、童門冬二さんの小説の影響です。

鷹山ゆかりの地
@米沢藩上杉家跡記事へ
A晩秋の米沢城記事へ
B籍田の碑記事へ
C白子神社記事へ
D原方衆屋敷跡記事へ
E山中の塩田跡記事へ
F普門院記事へ
G餐霞館跡記事へ
H上杉顕孝の廟記事へ
I松岬神社記事へ

<松岬神社>
sirononagori178Yozan.jpg

以上です。当ブログ、普段は「城跡巡り」を中心としたブログですが、自分の感動した本などもご紹介させて頂いております。拙ブログですが、時々覗いて頂ければ幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございます。
タグ:上杉鷹山
posted by Isuke at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | お勧め本
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